おんなの時代:子供がいる20〜30代の半数「生きづらい」
2014年12月31日
毎日新聞横浜支局が県内在住の女性440人に「女性にとって生きやすいですか」と質問したところ、子どもがいる20〜39歳の48%が「生きづらい」と答え、全体平均の33%を大きく上回った。生きづらさを感じている女性は年代が高くなるにつれて減少し、子どもがいる60歳以上では25%、子どもがいない場合では21%にとどまった。子どもの有無や世代で意識に隔たりが生じている実態が浮かんだ。
調査は12月、インターネットで実施。対象者は、子どもの有無や世代別にほぼ均等になるよう抽出した。平均では「生きづらい」(33%)が「生きやすい」(30%)をやや上回ったものの、「どちらとも言えない」も39%と多かった。
各世代で「生きづらい」とした割合を子どもが「いる」と「いない」で分類すると、20〜39歳(48%、39%)、40〜59歳(32%、33%)、60歳以上(25%、21%)となり、子どもがいる20〜39歳の女性が、子どもがいる同世代や他の世代と比べて突出して高くなった。理由として、「仕事と育児の両立を求められることに息苦しさを感じる」という趣旨の回答が目立った。
また、「生きやすい」と感じる割合が最も高かったのは、子どものいない60歳以上の37%だった。理由は、「職業の選択肢が広がった」や「昔よりはまし」などが多かった。
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毎日新聞横浜支局は1月1日から、企画「おんなの時代」の連載を始めます。神奈川県出身のアイドル、出産について悩むフリーライター、仕事と子育ての両立に不安を抱える女子大生……。現代女性の生き方をお伝えします。