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大韓航空前副社長を逮捕12月30日 23時27分
韓国の大韓航空の前副社長が、自社の旅客機内で受けたサービスに腹を立て滑走路に向かい始めていた機体を搭乗口に戻させた問題で、韓国の検察は、航空保安法違反などの疑いで前副社長を逮捕しました。
大韓航空のチョ・ヒョナ(趙顕娥)前副社長は今月5日、自社の旅客機にファーストクラスの客として搭乗した際、ナッツ類を袋に入ったまま渡されたことがマニュアルに違反していると腹を立て、滑走路に向かい始めた機体を搭乗口に戻させ、機内サービスの責任者の乗務員を降ろしました。
これについて韓国の検察は、航空保安法違反などの疑いで前副社長の逮捕状を裁判所に請求し、30日、裁判所は前副社長を呼んで話を聞くなどした結果、請求を認め、逮捕状を出しました。
検察はチョ前副社長を逮捕し、今後、機体を搭乗口に戻らせ乗務員を降ろした状況などについて詳しく調べることにしています。
また検察は、大韓航空の常務についても、前副社長をかばう証言をするよう乗務員らに強要した疑いで逮捕しました。
この問題を巡っては、10年以上にわたって大韓航空に勤務した経験がある韓国国土交通省の調査官が、大韓航空側に事前に情報を漏らした疑いですでに逮捕されるなど、大韓航空と行政との癒着も明らかになっており、韓国社会の高い関心を集めています。