ふたば未来学園:「AKB48」衣装担当が制服デザイン
毎日新聞 2014年12月30日 12時37分(最終更新 12月30日 12時56分)
原発事故の影響が続く福島県双葉郡の教育復興を目的に、広野町に来年4月に開校する県立中高一貫校「ふたば未来学園高校」の制服と校章のデザインが決まった。制服は、アイドルグループ「AKB48」の衣装製作に携わる茅野しのぶさんがデザイン。校章は、「ふたばの教育復興応援団」のメンバーで、数々の大手広告賞の受賞歴を持つクリエーティブディレクター、佐々木宏さんが提案した。
制服は、同応援団のメンバーで作詞家の秋元康さんから茅野さんの紹介を受け、県が依頼していた。
デザインは男女とも紺を基調とし、襟を白く縁取ったブレザー。男子はグレーのチェックのズボン、女子は緑と水色のチェックのスカートで、「スマートで格好よく、品よく見える」ようにデザインされたという。着心地も重視し、素材には伸縮性のある生地が採用されている。
校章は、同応援団のメンバーの佐々木さんが、「未来」という漢字を建築物の骨組みのように表現したロゴの回りを、英語名の「FUTABA FUTURE SCHOOL」で囲み、タンポポの綿毛をイメージ。綿毛が風に乗って飛んでいくように、「生徒が学びの成果を世界中に届けてほしい」との願いが込められている。
同校の定員は120人。うち7割を、双葉郡の中学生を優先的に受け入れる「連携型選抜」で、残る3割を双葉郡外が対象の「1期選抜」で募集する。いずれも来年1月20〜23日に出願を受け付け、試験を2月3日に行う。合格の内定通知は同6日の予定。【岡田英】