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「イスラム国」奴隷扱いで自殺少女も
12月24日 4時48分

「イスラム国」奴隷扱いで自殺少女も
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イスラム過激派組織「イスラム国」に誘拐され、奴隷として扱われている少数派のヤジディ教徒の女性や少女たちが、性的な暴行を受けるなどして深く傷つき、なかには自殺に追い込まれるケースも出ていることが国際的な人権団体の調査で分かりました。

「イスラム国」は、イラク北部の支配地域で少数派のヤジディ教徒の女性や少女を誘拐し、奴隷として売買の対象としており、その数は数百人に上るとみられています。国際的な人権団体、アムネスティ・インターナショナルは、誘拐されたあと逃げ出してきた女性40人余りに聞き取り調査を行い、23日、報告書を発表しました。
それによりますと、女性や少女は「イスラム国」が支配するモスルなどの都市に連れて行かれ戦闘員や支持者らと強制的に結婚させられるなどして、性的暴行や虐待の被害を受けているということです。少女らは心理的に深く傷つき、なかには被害に遭う恐怖から自殺に追い込まれるケースも出ているということです。
聞き取り調査に応じたある女性は、「同じ部屋にいた19歳の少女は、ダンスの衣装のような服を渡され、入浴して着るよう命じられたあと、風呂場で首をつって自殺した」と証言しています。
アムネスティ・インターナショナルは、人道に対する罪に当たるなどとして厳しく非難したうえで、被害者らが適切なケアを受けられる態勢を整えるよう国際社会に呼びかけています。

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