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中国10大ニュースに南京事件の追悼式典
12月30日 6時11分

中国国営の新華社通信は、ことしの10大ニュースの1つに、中国政府がことしから「南京事件」が起きた日を追悼日と定め盛大な式典を開いたことを選び、来年、戦後70年になるのを前に、国民の愛国心を高めたい習近平政権の意向が反映されているものとみられます。

中国国営の新華社通信は、29日、ことしの10大ニュースを発表しました。
順位付けはされていませんが、中国の南京で旧日本軍が多くの中国人兵士や市民を殺害したなどとされる「南京事件」の日を、中国政府がことしから追悼日と定め、習近平国家主席も参加して盛大な式典を開いたことを10大ニュースの1つに選びました。
中国政府は、戦後70年になる来年を抗日戦争勝利70年と位置づけ、大々的なキャンペーンを行う見通しで、今回の発表は、歴史認識を巡って引き続き日本をけん制するとともに国民の愛国心を高めたい習近平政権の意向が反映されているものとみられます。
また、10大ニュースは、最高指導部のメンバーだった周永康前政治局常務委員の逮捕の決定も選び、腐敗撲滅を推進したと強調しています。
さらに、全国人民代表大会が香港トップの行政長官の選挙を巡って民主派が事実上立候補できない制度を決定したことも選び、その決定に反対する香港での抗議活動については、「主流な民意からの反対を受けた」と評するなど、10大ニュースの多くは習近平政権の取り組みを宣伝する内容となっています。

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