中国:「Gメール」送受信ほぼ不可能に 当局が規制強化か
毎日新聞 2014年12月29日 22時52分(最終更新 12月29日 23時08分)
【北京・石原聖】米インターネット検索大手・グーグルの無料電子メール「Gメール」が中国国内で送受信することが26日からほぼ不可能になった。ロイター通信などが29日伝えた。グーグル側から技術的問題は伝えられておらず、中国当局がGメールの規制を強化した可能性が濃厚だ。
中国では秘密保持の観点からGメールを信頼する利用者が多く、海外とのビジネスなどで支障が生じている。中国外務省の華春瑩副報道局長は29日の記者会見で「外務省の主管ではなく、状況が分からない」と述べた。
中国では当局がネット検閲システムを構築しており、VPN(仮想プライベート・ネットワーク)を提供する欧米などの業者と契約し、当局のネット規制を乗り越えない限り、ツイッターやフェイスブックなどを利用できない。Gメールはこれまで、スマートフォンなどのメールソフトを使えばメールの送受信は可能だったが、26日からVPNを利用しない限り、ほぼ利用が不可能になった。