あざなえるなわのごとし

ネット事件から妄想まで雑食

あざえるなわのごとしが選ぶ2014年のベストディスク5選

2014年もそろそろ終わり、ということで、完全に忘れてた「今年のベスト盤」企画をウチでもやってみたいと思います(滑り込み)。
とはいえ今年はあまり聞いてないし(月に数枚)、聴いてもアイドルばっかり、ということでろくなランキングにはならないと思いますが、とりま5枚選びました。
さっそくどうぞ。







1.Black Messiah/D'angelo and The Vanguard

ブラック・メサイア
12月半ば、突然発売されたディアンジェロ復活の狼煙。
正直「ディアンジェロ?復活したの。へー」って感じで気にしてなかったんだけど、なんとなく時間があるときに試聴してみたら……迷わず購入。
これは本当に素晴らしい。
最近アイドルばっかり聴いてた耳に「天才が本格的に作り込んだらとんでもなく高クオリティのものができる」ってのをガツンと知らされた。
音を語っても仕方ないのでとりま聴いてください。
隅から隅まで格好いい一枚。
損はしない。


2.You're Dead!/Flying Lotus

You're Dead! [帯解説・ボーナストラック1曲収録 / 初回盤のみ特殊パッケージ仕様 / 国内盤] 特典マグネット付 (BRC438)
フライングロータスがこれまでにない音楽を作ろうとした意欲作。
ヨルタモリタモリが「ジャズって音楽はないんだ」と口癖のように言ってますが、今作もジャズと言う音楽の枠を大きく踏み外しエレクトロやジャズ、ラップなどが混然一体となって独自の世界を構築してる。
インタビューから引用すると

スターバックスで流れるような退屈なジャズは聴き飽きていたから、「マイルスがもしいまも生きていて、聴かせてビビる音楽ってどんな音楽だろう?」て考えてみたんだ(笑)
フライング・ロータスインタビューより/PROGRESSIVE JAZZ

なのだそうで。

Flying Lotus - Never Catch Me ft. Kendrick Lamar ...


3.Tomorrow's Modern Boxes/Thom Yorke

Tomorrow's Modern Boxes [Analog]
Radioheadのボーカル、トム・ヨークが、こちらも突然発表したソロ作。
iTunesなどではなくビットトレント経由でのダウンロード販売というのも趣向。
毎回のことだが、ソロ作はバンド名義の時よりもエレクトロ寄りになる傾向があって、今回のこのアルバムも無機質な打ち込みに浮遊感のあるサウンドとトムヨークの繊細で透明感のあるボーカルが縦横無尽に絡み合う。
これまでのソロ作を振り返っても一番完成度が高くて、これがフィードバックされて次回のレディオヘッド名義のアルバムにも生かされるならかなり期待できそう。


4.戒厳令/Rinbjo(菊地凛子

戒厳令
これまたイヴに発売されたばかりの一枚。
菊地つながりで成孔が凛子をプロデュースするということで当然聴いてみたら、これが良かった。
女優さんの企画ものアルバム、と思ったら大きな間違い。

「反駁 ft. Paloalto」とか、もう、蟹江ですやんw
格好いいですけど。

この辺の曲はNINっつーか、How to Destroy Angelsを思わせる。
SIMILABのメンバーもガッツリ参加してるし、ダンス、エレクトロ、ラップ、ポエトリーリーディング
インテリゲンチャかつ、この闇鍋感のある一枚は企画ものと敬遠せず是非聞くべき一枚。


5.ひまつぶし/チームしゃちほこ

ひまつぶし<初回限定【踊る盤】>
多分2014年一番聴いたのは、これ。
アイドルをランキングに入れると意識が高いらしいですが(言葉調べ直せwww)なんだかんだ今年はアイドルばっかり聴いてたのに、いざランクづけとなるとギリギリ5位か……上位が凄すぎるんだが。
そもそもやりたいこと、目指してることが違うから仕方がない。

どちらが上だとか下だとかではなくて、そもそもミュージシャンにとっては音楽が全てだけれど、アイドルってのは音楽もバラエティもたまには役者も、っていう総合職なんだから比較することすらおかしい。


最近のアイドルが面白いのはアイドルというフォーマットを使ってその楽曲を作る大人が自分たちの趣味をやってるからで「いいくらし」でローランドのシンセTB-303を使いアシッドハウスな音にしてるのだって、それがアイドルファンに受けるか否かではなくTB-303の音やアシッドハウス、おマンチェ好きにウケるかどうか定かでもないのに今更ながらのこういうピコピコチュンチュンした音を作って打ち出してくる。
昔の正統派なアイドルではあり得ない音を今やってる。

それができる今の環境ってのはあるし、そもそもアイドル自身に「人間五十年アイドルは五年」ってフレーズを歌わせるあたりも、かなり大人的なシニカルな目線が込められていたりして。
真っ正直にアイドルをやらないスターダストはだから面白い(ももクロは歌謡曲回帰して、ちょっと……)。

アイドルを今聴くってのは、カンブリア大爆発の今だからこそ。
ブームがどれだけ続くかわからないんだから。

チームしゃちほこ - いいくらし / Team Syachihoko - E-Kurashi [OFFICIAL ...

最近は、趣味がギターロックよりエレクトロ、ダンスに寄ってるのでこんな風。
アイドルブームは来年も続くんだか、わかりませんが。

2014年最後に

ということで2014年もありがとうございました。
来年も多分ブログ更新は続くと思いますのでよろしくお見知り置きを。

お正月も変わらず不定期更新の予定です。
それでは皆様よいお年を。