☆博士課程前期 学生の声はこちら | |
人文学専攻 人間文化学 (比較日本文化学) |
|
陳 大陸さん |
もともと中国の大学で日本語を教えていた私は、広島大学に対する憧れとご縁がありまして、二年前に文学研究科博士課程後期に入学しました。 まず広島大学が私に与えた印象は、都会の雑音に誘惑されることなく研究に没頭できる環境と心身を癒すための校内施設が整っていることであり、また各学部にある学生支援室が生活面をしっかりとサポートしてくれることです。 これらの優れた基礎環境の下で、私は生まれ故郷ハルビン市を中心に中国黒龍江省における日本との係わりを研究しています。中国の最北部に位置する黒龍江省は、日本帝国主義の統治下に置かれ、制圧された時代もあれば、日本知識人の援助を受け入れたこともありました。いわば日本と特殊な関係で結ばれている地域である。 日中国交正常化40周年を契機に、黒龍江省を通して、未来を見つめながら過去を振り返り、現在も尚、両国民間にある蟠りを解くのが私自身の生涯の宿命だと感じています。 平和を象徴する広島でこのような研究ができることは、私にとって本当に光栄なことであると思います。 |
人文学専攻 思想文化学 (哲学) | |
岩田 康弘さん |
私は学部・大学院とも広島大学西洋哲学研究室で諸外国語のテキストを正確に読むトレーニングを積んできました。学部・博士課程前期では主に、ドイツ観念論の哲学者ヘーゲルの『精神現象学』の文献学的研究を行い、博士課程後期からは現代の諸問題へと視野を広げて、生命・環境哲学にも取り組んでいます。とくに、博士課程後期二年目からは、日本学術振興会特別研究員として、「ドイツ応用倫理学の研究」という研究題目のもと、特色あるドイツの生命・環境哲学の研究を行っています。最近では、幾人かのドイツの研究者にならって、ヘーゲルの「和解」の哲学がもつ生命・環境哲学的ポテンシャルに関心を向けています。 |
人文学専攻 歴史文化学 (日本史学) |
|
菊池達也さん |
私は、広島大学大学院文学研究科博士課程前期を修了して、同研究科博士課程後期に進学しました。 |
人文学専攻 日本・中国文学語学 (日本文学語学) | |
片桐 まい さん |
私は平安時代に編まれた和歌集について研究したいと思い、広島大学文学研究科博士課程に進学しました。ここで1つ、『古今和歌集』巻第五・秋歌下にある和歌をご紹介致します。 仙宮にきくをわけて人のいたれるをよめる 素性法師 これは寛平御時菊合において詠まれた歌で、人々は州浜を作り菊を植え、その菊を愛でつつ和歌を詠み合いました。素性法師はこの州浜の中にいる人物になりきって、「仙人の住む宮に来てほんの少しの間に、私は人間界での1000年をもうとっくに過ごしてしまったのだろうか」と詠んだのです。 本学にはそのような研究を可能にする豊富な資料があり、すばらしい先生方がそれを支えてくださいます。大学院の生活は刺激的で、とても充実しています。1000年以上も前のことを扱うために、多くの知識や手続きが必要であることを実感するなかで、研究に必要な力をつけ、納得のいく結果に繋げるべく悪戦苦闘する毎日です。そこで鍛えられた後の私の最終目標は、素性法師の和歌が経てきた1000年のように、日本古典文学が次の1000年を伝わっていく、その流れに加勢することです。 |
人文学専攻 欧米文学語学・言語学 (言語学) | |
松井真雪さん |
私は、特に、私たち人間が話すことばの音声に関心を持って研究をしてきました。
|
人文学専攻 地表圏システム学 (考古学) | |
宮岡昌宣 さん |
私は、還暦を過ぎて考古学の勉強を始めた。会社勤めを終え、若き日に通った母校の文学部考古学コースに三年生として学士入学し、卒業と同時に広島大学大学院で学んでいる。広島大学大学院には、五十歳以上の熟年世代を対象に勉学と研究の道が開かれるフェニックス特別選抜が設けられている。私は、その制度によって入学の機会を得、現在文学研究科博士課程後期で考古学研究室に籍をおいている。 |
☆博士課程前期 学生の声はこちら |