2014年12月29日

重要なのは家事能力云々ではなく、「夫婦どちらもなるべくストレスを感じない状態を、どのように協力して作るか」ということ



タイトルで完結しているんですが。


この記事は以下のような構成でお送り致します。


1.問題の提示及び切り分け

2.切り分けた問題について、特に一般的な話はせず、私の個人的状況や考えを一方的に書く

3.元記事とあまり関係がないそもそも論



あしからずご了承ください。




1.問題の提示及び切り分け



はてなブロガー、斗比主さんのこちらの記事を拝見しました。後半の同ブログ内リンクが非常に参考になるかと思います。


"妻よ、家事能力の低い夫を叱らないで"への意見


テーマになっている元記事は、日経サイトのこちらですね。


妻よ、家事能力の低い夫を叱らないで



まずこの記事、複数のテーマが混じりあっていて、まず最初に問題を切り分けた方がいいような気がしました。


元記事の内容をざっくり要約すると、大体以下のような感じになっていると思います。



・夫婦における夫の家事能力が一般に低いということを前提に、その理由がどこにあるのかを分析

→主な原因を、長時間労働等の労働環境、社会的な意識、男性に対する家事教育の不足に求めている


・妻から夫に家事を教育する必要性を提示、及びその技術論

→「教える際下手に出て褒めてあげるのはどうか」というのは、ここでの技術論で提示されている


・近年の状況についての分析

→男女間の意識差は低減しつつあるが、職場の構造や意識問題は解決していない、と指摘している




大きく違っていたらご指摘ください。



まあ、この、男性の家事参加・家事能力という問題自体については個人的な問題でも一般化したい案件であって、家庭それぞれ能力も環境もドすげえ違うので、統一見解みたいなもんを導出するのは無理だろう、とは思うんです。


家事能力の話だけでも、男性でも掃除すげー手早い人とか、料理超上手い人とか、普通にたくさんいます。まあ、統計とれば家事能力低い男性が多いのは多分事実なんでしょうが。


そんな訳なんで、まず私個人の話をします。




2.切り分けた問題について、特に一般的な話はせず、私の個人的状況や考えを一方的に書く


まず最初に、しんざきの状況を書いておきますと。


しんざきは三十代中盤の会社員で、しんざき奥様もほぼ同年代です。しんざき家には、子どもが3人おります。上から7歳の長男と、3歳の双子の女の子。しんざき奥様は今は専業主婦をしておりまして、私はそれなりに帰りが遅いです。

元記事は、特に「共働き前提」の話をしている訳ではありませんが、それでも若干話題のスコープからは外れているかも知れません。

とはいえ、一応自分の家事能力関連の事由について箇条書きにしておくと、

・家庭科は一応、学校で数年間やっていました。
・ただ、正直内容はよく覚えていません。男子校だったこともあり、カリキュラムが適当だった可能性は否定出来ません。
・掃除、布団干し、洗濯については一応一通りのことは出来ます。これは、大体ひとりぐらしをしていた時代に身につけたスキルになります。
・子供の面倒はそれなりにみられます。寝付かせも一応出来ますし、絵本も読みますし、勿論おむつも変えられます。母乳はあげられませんが。
・ただし料理スキルは壊滅的です。マジ壊滅。
・得意不得意があるのは仕方ないので、得意分野については頑張ろうと思いますし、頑張っているつもりです。つまり、自分では意識不足ではないと思っています。

取り敢えずこんな感じでしょうか。

元記事に一点疑問を感じるとすれば、「家事にも色々あるけれど、そんな簡単に十把一絡げにしちゃっていいの?」ということでしょうか。まあ、実際問題、掃除がどうこう、料理がどうこう言ってたら尺が足りないでしょうが。



3.元記事とあまり関係がないそもそも論


で、ちゃぶ台をひっくり返して一般論っぽいことを書く訳なんですが。


忘れてはいけない点として、そもそも家事能力云々は副次的な問題であるという前提があります。


夫も家事をやらなくてはいけない。それは勿論そうなんですが、じゃあなんで?というと、大前提になる目的がある筈ですよね。


それは何かというと、


〇夫婦それぞれの家庭内のストレスを軽減すること = 過ごしやすい家庭を作ること


であって、家事の分担が何故それに必要かというと、「妻ばかりが家事をしていると、疲労や不公平感の問題から大きなストレスとなるから」です。



夫婦は協力して、「お互い、なるべくストレスが少ない環境」を作らないといけません。だって、そうでないと疲れるし楽しくないから。その為の手段、というか必要要件の一つとして、「家事の分担」というテーマがある。



当たり前の話でしょうか?いや、当たり前の話の筈なんですけど、これ、案外「当然の認識」になってない場合が多いような気がするんですよ。そもそも、この当然の前提が明確になっていたとしたら、何で「さしすせそ」がどうとか、キツいダメ出しがどうとかの話になんの?ってことでもありますし。お互いのストレス増やしてどうすんの、という。


「お互いのストレスを軽減する」という目的が夫婦双方の共通目標としてしっかり認識されていれば、もっと色んな問題が明確になって解法が見えてくると思うんですけどね。つまり、目的さえ明確になっていれば、ただの技術論の問題なんじゃないの、という。



しんざきが家事の達人であるという自信なんかさっぱりありませんが、この「目的」が夫婦間で共有されていることについては、私には自信があります。しんざき奥様は、私のストレスが少なくなるように少なくなるように尽力してくれていますし、私もなるべく、育児や家事のストレスが小さくなるように努力しています。



共通目標として「ストレスの軽減」があれば、多分夫がとるべき家事についての最適解はこんなループになる筈です。


1.妻が最もストレスを感じている家事は何かをリサーチする

2.それについて、自分の空き時間・能力の範囲内でどのような軽減が行えるか考える

3.2において不足が判明した場合、妻との話し合いを交えて不足を補う方法を考える

4.実行後、1に戻る



私、上でも書いたように料理の腕前は本当に壊滅気味でして、電子レンジから火を起こしちゃうくらいのひどい料理リテラシーしかないんですが、しんざき奥様は料理が好きであり、料理がそれほどストレスになっていません。その為、私は料理スキルを喫緊に身に付ける必要をそれ程感じていません。


一方、掃除や育児については、しんざきは作れる時間内で出来る限り尽力しております。特に掃除については、奥様視力があまりよろしくないので、目がいい私がちょくちょく実施して周辺を綺麗にしているつもりでもあります。


それでもなんだかんだ、自宅にいる時間が違うんで、家事の分担自体はやはりアンバランスになってしまってはいると思いますが、総合してそこまで家事が奥様のストレスになっていなければ、大きな問題にはならないと私は思っています。いや、ちょくちょくリサーチはしなくてはいけないんで、後でこの記事も確認してもらおうとは思いますが。



で。同じく、「ストレスの軽減」が共通目標であれば、奥様は奥様で、「今、ストレスの軽減の為に最も有効な分担はこれである」というお話が出来るんじゃないか、と思うんですよね。


家事のストレス軽減って、別に分担だけが唯一の解答じゃありません。場合によっては、家電製品のリプレースや、家具の整理・変更等でストレスの軽減が図れることもあるかも知れません。勿論、ストレスを全部吸収出来るわけじゃないんで、じゃあなるべく奥様にもストレス発散の場面を作ってあげましょう、その為にはどうしましょう(土日子どもを引き受けるとか)、って解答もあり得るでしょうし。



結局大事なのは、


「ストレスが少ない環境」というゴールを共有して、その為の手段を話し合うことが出来て、その実現の為に二人で頑張れること


であって、その為の手段はなんでもいいんじゃないの、と思う訳なんですよ。

なので、「家事を分担しなくてはいけない」という問題以上に、「今、ストレスになっている家事はなんなのか」「その軽減の為にどんな手段がとれるか」「その実施の為にどんな障害があるか」という順番で、夫婦で話し合ってみるのがよろしいんじゃないか、と私は思いますですよ。

今日書きたいことはそれくらいです。



posted by しんざき at 22:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | 雑文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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