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【格闘技】

井上尚弥 KOで2階級制覇だ トリプル世界戦きょうゴング

2014年12月30日 紙面から

計量をパスしポーズを取るWBOスーパーフライ級王者オマール・ナルバエス(右)と井上尚弥=東京都内のホテルで(武藤健一撮影)

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 30日のトリプル世界戦の前日計量が29日、東京都内のホテルであり、6選手ともにリミット内でパスした。WBO世界スーパーフライ級王者オマール・ナルバエス(39)=アルゼンチン=に挑戦する前WBC世界ライトフライ級王者井上尚弥(21)=大橋=は、大差の判定勝ちどころか「KOも意識」と自信たっぷり。怪物ロマゴンことWBC世界フライ級王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)との来年末のドリームマッチ実現に意欲を見せた。

 計量を終えた井上が、思わず本音を漏らした。

 「思ったより減量がきつかった。最後の3日間がなかなか落ちなかった」

 ライトフライ級から1階級飛ばしてスーパーフライ級に転級。2階級上げたことで減量苦から解放されたと言われていたが、やはりそれなりの苦しみを味わったようだ。もちろん、計量前の4日前から飲まず食わずのこれまでとは雲泥の差。前日も納豆ご飯を一膳食べた。減量にかけた期間も3週間から2週間に短縮。練習で追い込めたという自信は揺るがない。リミットの52・1キロでパスしたが、試合には約5キロ増のベスト体重57キロでリングに立つ。全て計算通りだ。

 「自信しかない。ライトフライのころは、最後は根性で減量するしかなかったけれど、今回は最後まで練習ができた。それが大きい。計量で見たナルバエスの体は39歳のそれじゃない。キャリアも怖い。ピンチの時の引き出しもかなりあると思う。でも、警戒するのはそこだけ。大差の判定で勝てればいいと言ったけれど、性格的にKOを意識するかも」

 世界戦28勝、バリバリの世界王者ナルバエスに勝つだけでも快挙だが、KOで奪取しようものなら特大の衝撃波が世界を駆け巡る。気の早い報道陣がそれだけに飽き足らず、怪物ロマゴンとの一騎打ちの話を持ち出すと「いいですねえ。来年の今ごろには…」とニヤリ。そのためにも、まずはナルバエス。天才が歴史の扉をこじ開ける。 (竹下陽二)

 

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