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【サッカー】

日本代表合宿がスタート 香川 Vこそ唯一の使命

2014年12月30日 紙面から

ランニングで汗を流す香川=千葉県内で(佐藤哲紀撮影)

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 サッカーの日本代表が29日、来年1月9日に開幕するアジア・カップ(オーストラリア)に向け、千葉県内で事前合宿をスタートさせた。ハビエル・アギーレ監督(56)がスペインリーグの八百長に関与した疑いで同国検察当局に告発されるという異例の状況下にあって、FW香川真司(25)は「選手として結果で証明することが、日本のファンにとっても意味がある」と述べ、八百長疑惑を巡る不信、不安を払拭(ふっしょく)する絶対必要条件にアジア杯連覇を掲げた。

 香川の表情は穏やかだったが、眼光は鋭かった。代表監督が八百長疑惑の渦中にあるという、前代未聞の船出。「監督は『まったくない』と言っているし、そう信じている。僕たちは監督についていくだけ」。そう言って、戸惑い、困惑の一端さえも頑として覆い隠した。ただ、チームが異例の状況下に置かれているからこそ、香川は問われる結果の重要性を知っている。もし、アジア杯で負けるようなことがあれば…。八百長疑惑の影響がなくても、最悪への想像が頭を離れなくなってしまう。

 そんな不安を問われると、香川は「(八百長疑惑を)メディアのみなさんがどれだけ報道するかじゃないですか?」と加熱する一方の報道をけん制しつつ、こう続けた。

 「後押ししてほしいのが願い。アジア杯では何よりも結果が大事になる。僕たちはプロなので、日本代表として戦う気持ちの整理はできているつもり。選手として結果で証明することが、日本のファンにとっても意味があることだと思う」

 八百長疑惑の真偽と、ピッチ上の勝負は別物。ただ、リンクさせる必要はなくとも、香川はそれさえも背負う覚悟を持ち、戦う気概にあふれている。

 2位、3位でも敗北。それ以下なら惨敗…。優勝だけが日本にとって、唯一の使命だ。「厳しい戦いに向けて、最高の準備をする」と香川。ドルトムントで低調な日々を過ごすエースの復活が、暗雲に包まれた日本の上昇のカギを握っている。 (松岡祐司)

 

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