産経WEST

【関西の議論】使えねー「奈良ドリームランド」跡地…規制ガチガチで誰も買わず「廃虚」が蘇る日はいつ

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【関西の議論】
使えねー「奈良ドリームランド」跡地…規制ガチガチで誰も買わず「廃虚」が蘇る日はいつ

奈良ドリームランド跡地には遊具など建物がそのまま残されている=奈良市

 国内のテーマパークの先駆けとして誕生し、最盛期には年間約160万人が来場した「奈良ドリームランド」(奈良市)が、閉園から8年以上が過ぎても活用策が定まらない。所有する運営会社が固定資産税を滞納したため、奈良市が今年11月に初めて公売に踏み切ったが、結局は入札がないまま不成立に終わった。一方で、「奈良には大型ホールがないから、大規模イベントも開けない」と、県や市に独自の提案をしようという声もあがっている。かつての“夢の国”は“夢の跡地”と変わり果て、現在でも宙に浮いたままだ。(山崎成葉)

公売は空振り…厳しい規制がネックに

 奈良市は9月下旬、奈良ドリームランド跡地の土地(約30ヘクタール)とホテルなど、75の建物と遊具について初めて公売の公告を開始した。市などによると、滞納額は7億円超に及んでおり、最低見積価格は7億3千万円とした。運営会社は市の公売に反発し、「公売の2日前までに(滞納金を)支払う」と申し出たという。

 だが、11月中旬に行われた公売は、入札者がなく不成立に。また、運営会社からも滞納金の支払いもなかった。こうした結果に、市は「厳しい規制があることが主な原因と考えられる」と分析する。

 ドリームランド跡地は都市計画法の市街化調整区域で、現状で設置可能なのは医療施設や社会福祉施設、学校、スポーツ施設などに限られる。さらに、古都保存法で歴史的風土保存区域、市条例で風致地区にも指定されており、跡地利用には厳しい規制がかけられている。

このニュースの写真

  • 使えねー「奈良ドリームランド」跡地…規制ガチガチで誰も買わず「廃虚」が蘇る日はいつ
  • 使えねー「奈良ドリームランド」跡地…規制ガチガチで誰も買わず「廃虚」が蘇る日はいつ
  • 使えねー「奈良ドリームランド」跡地…規制ガチガチで誰も買わず「廃虚」が蘇る日はいつ
  • 使えねー「奈良ドリームランド」跡地…規制ガチガチで誰も買わず「廃虚」が蘇る日はいつ
  • 使えねー「奈良ドリームランド」跡地…規制ガチガチで誰も買わず「廃虚」が蘇る日はいつ

関連ニュース

【衝撃事件の核心】「誠意ってお金のことですわ」コンビニ土下座事件

「産経WEST」のランキング