愛するブタのため、農場を購入しベジタリアンに転向した飼い主の愛が深すぎる

2014年12月27日 11時30分

2014年12月27日 11時30分

Esther the Wonder Pig
Esther the Wonder Pig

「ミニウサギのつもりで育てていたら、デカくなってしまった」という経験をお持ちの方もいるのではないだろうか? ウサギなら「ミニ」じゃなくなってもそれほど問題ではないかもしれない。しかしブタとなるとちょっと事情が変わってくる。

カナダのトロント郊外で暮らしていたスティーブンさんとデレクさんは元々動物好きで、すでに犬や猫を飼っていた。あるとき、引き取り手がなくて困っている「ミニブタ」がいると言われ、1.4キロほどのメスの子ブタを引き取り、エスターと名付けて飼い始めた。

Facebook/Esther the Wonder Pig

ところがエスターはどんどん成長し、2年足らずで体重は240キロに。獣医に連れていったとき、「尻尾が切り取られているから、この子は畜産用のブタだったに違いない」と指摘された。

Facebook/Esther the Wonder Pig

「あのとき、だまされたのか」と少なからずショックを受けたが、時すでに遅し。スティーブンさんもとデレクさんも、賢くて、人懐っこくて、好奇心旺盛、いつも笑わせてくれるエスターが大好きになっていた。それはほかのペットたちも同じこと。エスターを手放すという選択肢はない。

Facebook/Esther the Wonder Pig

ではどうするか? このときからスティーブンさんたちの人生は大きく変わっていく。愛するエスターが元々「食用」だったことにもショックを受けたふたりは、これ以上彼女の“親戚たち”を食べる生活は続けられないと悟り、ベジタリアンになることを決意。

Facebook/Esther the Wonder Pig

さらに、エスターによりよい環境を用意し、彼女と同じような動物たちの保護施設を作るべく、農場を買う計画を立てた。そしてクラウドファンディング・サイト〈Indiegogo〉で、日本円にして4550万円の資金調達に成功。

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一家はすでに引っ越しを済ませており、ロバなど新たな仲間も加わった。エスターは目下、体重295キロ。広々した農場で大好きな家族に囲まれ、幸せに暮らしている。

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