2014年12月29日20時01分
厚生労働省は29日、西アフリカのシエラレオネから帰国し、エボラ出血熱に感染した可能性があるとした東京都在住の30代の日本人男性の血液などを調べた結果、エボラウイルスは検出されず、感染していなかったと発表した。国立国際医療研究センター(東京都新宿区)に入院中の男性は急性副鼻腔炎と診断された。症状が回復次第退院する。
厚労省によると、男性は12月21日までの8日間、シエラレオネに滞在し、23日に成田空港から帰国。検疫所で滞在歴を申告し、毎日朝夕2回健康状態を報告する「健康監視」の対象だった。自治体から外出自粛を要請され、帰国後は自宅にいたという。
29日未明に38・2度の発熱があり、明け方にも37・2度あったため、男性は地元の保健所に連絡し、国立国際医療研究センターに運ばれた。男性はシエラレオネで17日に埋葬に立ち会ったという。エボラ出血熱患者の遺体が入った袋に素手で触れたが、患者に直接、接触したことはないと説明していたという。
エボラ出血熱をめぐっては、国立感染症研究所村山庁舎(東京都武蔵村山市)で感染確認検査をしたのは今回が4人目で、いずれも陰性だった。
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朝日新聞社会部
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