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米GDP確定値5%のプラスに上方修正12月23日 23時51分
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アメリカのことし7月から9月までのGDP=国内総生産の確定値が発表され、年率に換算した実質の伸び率は、これまでよりも1.1ポイント上がって、5%のプラスに修正され、11年ぶりの力強い成長となりました。
アメリカ商務省は23日、最新の情報を基に、ことし7月から9月までの第3四半期のGDPの確定値を発表し、年率に換算した実質の伸び率は前の3か月に比べて5.0%のプラスでした。
先月下旬時点の3.9%のプラスから1.1ポイント上方に修正され、市場の予想を大きく上回ったうえ、2003年の第3四半期以来、11年ぶりの力強い成長となりました。
項目ごとに見ますと、GDPのおよそ7割を占める個人消費は、2.2%のプラスから3.2%のプラスに拡大しました。
また企業の設備投資が7.1%のプラスから8.9%のプラスに、住宅投資は2.7%のプラスから3.2%のプラスにそれぞれ上向きました。
一方で、輸出は4.9%のプラスから4.5%のプラスに下がりました。
今回の結果は、日本やヨーロッパ経済が足踏みするなか、アメリカが世界経済のけん引役になっていることを改めて示しました。
今後のアメリカ経済について市場では、ドル高で輸出にブレーキがかかる可能性はあるものの、原油価格の下落によるガソリンの値下がりの恩恵で個人消費が押し上げられ、拡大基調が続くという見方が多くなっています。