トップページ国際ニュース一覧韓国大統領 サイバー攻撃への備え指示
ニュース詳細

韓国大統領 サイバー攻撃への備え指示
12月23日 16時49分

韓国のパク・クネ(朴槿恵)大統領は、韓国の原子力発電所に関する内部文書がインターネット上に流出しハッキングの可能性が指摘されていることやソニーのアメリカにある子会社がサイバー攻撃を受けた問題を受け、国内でのサイバー攻撃への備えを強化するよう指示しました。

韓国では今月、原発を運営する韓国水力原子力の内部文書が流出し、5回にわたってインターネット上で公開され、検察などの捜査当局は何者かが不正にアクセスし情報を抜き取ったハッキングの可能性もあるとして、北朝鮮による関与も視野に入れながら調べを進めています。
公開されたのは原発の冷却機器やバルブの図面などで、韓国政府は原発の安全に影響を与えるものではないとしていますが、パク大統領は23日、政府高官を集めた会議で「あってはならない深刻な事件が発生した」と述べて、流出の経緯を解明するよう求めました。そのうえで、ソニーのアメリカにある子会社がサイバー攻撃を受けた事件にも触れ、「サイバー空間は第5の戦場と呼ばれ、新たなテロの舞台となっている。サイバーテロの深刻さを再認識し、徹底的に準備しなければならない」と述べて、原発や重要施設へのサイバー攻撃への備えを強化するよう指示しました。
韓国では去年3月、テレビ局や金融機関などのコンピューターおよそ5万台が北朝鮮からとみられるサイバー攻撃を受けてATMが使えなくなるなど大きな影響が出ています。

関連ニュース

このページの先頭へ