20歳の誕生日を迎えた秋篠宮家の次女佳子さまの成年の行事が29日、皇居であり、正礼装のローブ・デコルテ姿が初めて披露された。

 佳子さまは同日午前、宮中三殿に参拝した後、宮殿で天皇陛下から宝冠大綬章を授与された。午後には、女性皇族の正礼装であるローブ・デコルテというドレスにティアラ、勲章を身につけて天皇、皇后両陛下にあいさつした。

 ローブ・デコルテは白地に金糸の花模様、ティアラはプラチナの台にダイヤモンドがあしらわれており、宝飾大手ミキモトが製作した。ティアラは、ネックレスやブレスレットなど他の宝飾品4点とセットで約2800万円。

 宮殿を出発する際に写真撮影に応じた佳子さまは、記者団から「おめでとうございます」と声をかけられると、笑顔でお辞儀をして応えていた。

 佳子さまはこの後、あいさつのため皇太子さまら各皇族方の元に足を運び、東宮御所では、皇太子ご夫妻と長女愛子さまが佳子さまと懇談したという。夜には、東京・元赤坂の宮邸で、成年を祝う家族の夕食会が開かれ、両陛下も訪れた。