H5型・鳥インフルエンザウイルス検出 宮崎12月29日 3時15分
宮崎市の養鶏場でニワトリが相次いで死んでいるのが見つかり、宮崎県が詳しい検査を行った結果、「H5型」の鳥インフルエンザウイルスが検出されました。
宮崎県は、この養鶏場で飼育されているおよそ4万2000羽のニワトリすべての処分を進めています。
宮崎県によりますと、宮崎市高岡町にある養鶏場で28日、30羽のニワトリが死んでいるのが見つかり、県が詳しい遺伝子検査を行ったところ、数羽から「H5型」の強毒性のおそれがある鳥インフルエンザウイルスが検出されました。
県や市などは29日午前0時から200人余りの態勢で、この養鶏場で飼育されているおよそ4万2000羽のニワトリすべての処分を始めました。
宮崎県は、処分したニワトリを養鶏場の敷地に埋め、鶏舎を消毒する作業を29日中に終える方針です。
また、宮崎県はこの養鶏場から▽半径3キロ以内にある5か所の養鶏場と1か所の食肉処理場でニワトリや卵などの移動を禁止にしたほか、▽半径3キロから10キロ以内の54か所の養鶏場に対しても域外への出荷を禁止する措置をとりました。
さらに周辺の10か所に通行車両に対する消毒ポイントを設置し、感染の拡大を防ぐための対策を進めています。
宮崎県では今月16日、北部の延岡市の養鶏場から「H5型」の鳥インフルエンザウイルスが検出されています。
安倍首相 徹底した防疫措置を迅速に
宮崎市にある養鶏場で飼育されているニワトリが死に、宮崎県が行った遺伝子検査で「H5型」の鳥インフルエンザウイルスが検出されたことを受けて、安倍総理大臣は、▽現場の情報をしっかり収集すること、▽農林水産省をはじめ関係各省が緊密に連携し、徹底した防疫措置を迅速に進めること、それに▽国民に対して正確な情報を迅速に伝えることの3点を指示しました。