日本軍の人肉食は捏造なのか=映画『アンブロークン』

 米女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが監督を務めた映画『アンブロークン』に対し、日本の極右勢力が反発している。その理由の一つが、原作に「捕虜を焼いて、生きたまま食べた」という内容が含まれているためだ。極右勢力は「徹底的に捏造された話を映画化したものだ」と非難している。しかし、第2次世界大戦の当時、日本軍が人肉を食べたというのは本当に捏造された話なのだろうか。

 極右勢力の主張とは異なり、人肉に関連し、日本軍が戦犯として処罰された例が存在する。1945年2月、日本軍は小笠原諸島で米軍捕虜8人を処刑死、5人の人肉を食べた。食料不足ではなく、戦意を高めるためだった。米軍が勝利後、捕虜の行方を調査したところ判明した。戦犯裁判で日本軍の5人には死刑、別の5人には終身刑が言い渡された。

 戦争末期に食料の補給が中断され、日本軍が連合軍や民間人だけでなく、味方の戦死者まで食べたという証言も多い。44年にニューギニアで日本軍は「戦死者の遺体を食べれば処罰する」という命令を下した。それに従わなかった兵士4人が銃殺されたという証言がある。

東京=車学峯(チャ・ハクポン)特派員
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