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震災語り継ぐ象徴に 被災地石材で新校舎床 京都・龍谷大

新校舎の建設現場で、雄勝石の石材を手に髙橋さん(右端)の話を聞く学生たち=京都市伏見区・龍谷大
新校舎の建設現場で、雄勝石の石材を手に髙橋さん(右端)の話を聞く学生たち=京都市伏見区・龍谷大

 龍谷大の学生たちが東日本大震災のボランティア活動で磨いた宮城県石巻市雄勝町特産の「雄勝石」が、深草キャンパス(京都市伏見区)で建設中の新校舎の床材で使われることになった。現地からこのほど運び込まれ、大学は「被災地と龍谷大の絆を表す大切な石。震災を語り継ぐモニュメントにしたい」と期待を寄せている。

 雄勝石は硯(すずり)や建築資材に利用され、大正時代の姿に復元された東京駅丸の内側の赤れんが駅舎の屋根にも使用されている。震災後、大学がバスを出して、延べ約400人の学生や教職員が計13回、石巻市の被災地などで支援活動を実施。雄勝町では、津波で泥をかぶった雄勝石の石材をたわしで磨いたり、地元のイベントを手伝ったりするなどしてきた。

 今回使用するのは、2015年春に完成予定の「新1号館」。縦横20センチ、厚さ約0・7センチの雄勝石770枚を地下1階の中庭の床に敷く。

 雄勝硯生産販売協同組合の製造管理部長でボランティアの受け入れを担当している高橋頼雄さん(47)が軽ワゴンで24日、深草キャンパスの工事現場に搬入した。現在も仮設住宅暮らしをする高橋さんは「汚れたままだと石の良しあしが分かりにくく、学生のみなさんの頑張りに助けてもらった。その石を校舎に使ってもらえてとてもうれしい」と喜ぶ。

 1年生だった11年11月に雄勝町で石を磨いた政策学部4年前田剛志さん(22)は「きつい作業だったが、被災した人たちの話を聞いて、やれるだけのことをやりたいという気持ちになったのを思い出す。この石は震災の記憶をとどめている」と石材を手に語った。

【 2014年12月28日 22時50分 】

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