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【スポーツ】

<首都スポ>昭和学院あと一歩 準V 関東勢5年ぶり

2014年12月29日 紙面から

銀メダルを手に笑顔を見せる赤穂さくら(右)と妹のひまわり=東京体育館で(沢田将人撮影)

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◇全国高校選抜バスケ女子決勝

 バスケットボールの第45回全国高校選抜優勝大会は28日、東京体育館で女子決勝が行われ、桜花学園(愛知)が大会3連覇を飾り、高校総体、国体と合わせて3冠に輝いた。27年ぶり優勝を狙った昭和学院(千葉)は終盤の追い上げも及ばず、高校総体に続いて桜花学園に敗れた。関東勢の準優勝は5年ぶり。男子は準決勝が行われ、市船橋(千葉)が16年ぶりの決勝進出を逃した。29日の決勝は昨年と同じ福岡大大濠と明成(宮城)の対戦となった。

 「前半はよくなかったですけど、後半は全部出し切れて、最後まであきらめずにできたので良かったかなと思います。スッキリしてます」。昭和学院の絶対的エース、184センチの赤穂さくらは、敗れはしたがさわやかな表情を見せていた。

 高校総体、国体、そして今大会と、高校3冠すべての決勝で桜花学園と愛知に敗退。昨年の高校総体と国体を含め、全国の決勝で5度目の敗戦。だが、現世代で唯一フル代表に選ばれる18歳の、高校最後の試合に悔いはなかった。

 展開は最悪だった。試合開始からさくらが桜花学園・馬瓜ステファニーの守備に苦しみ、前半はわずか3得点。ガード陣も不完全燃焼で、ずるずる点差が開いていく。  だが、50−68まで差の開いた残り4分22秒。馬瓜の5ファウル退場をきっかけに流れが一変する。ガード陣がしつこい守備からボールを奪い、さくらと妹ひまわり(1年)のツインタワーが次々に得点。残り44秒には5点差まで追い上げる大健闘を見せたのだ。

 「もう少し仕掛けが早ければよかったかもしれません」と、鈴木親光監督。それでも、高校最後の試合で女王を追い詰めた手応えはさくらの気持ちを軽くしていた。

 来年はデンソー入り。昭和学院はひまわりがエースになる。「妹と日本一になれなかったのはちょっと悔しいです。来年の妹は気負いすぎず、自分のプレーをやってほしいと思います。私はきょう気負いすぎました(笑)」とさくら。ひまわりも「来年は桜花がということではなく、一戦一戦を大事にして日本一を目指したいと思います」と表情を引き締める。果たせなかった日本一の夢は、妹がかなえてくれるはずだ。 (藤本敏和)

     ◇

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