日本新聞協会は今年10月現在の日刊紙の発行部数の調査結果を発表し、新聞協会報の2015年新年号に掲載した。それによると、総発行部数は前年比3.5%減の4536万2672部で、「10年連続の減少で、過去最大の減少幅」(同協会)となった。昨年の前年比減少幅は1.6%だった。ピークだった1997年(5376万5074部)と比べると約15%減。新聞協会は、若者の新聞離れを共通の課題と認識して、教育に新聞を活用する「NIE」活動などに力を入れているというが、部数減の歯止めはかかっていない。
調査は同協会の経営業務部が加盟117紙(スポーツ紙を含む)を対象にして毎年実施しているもので、内訳は朝夕刊セット紙37紙、朝刊単独紙67紙、夕刊単独紙13紙。
朝夕刊セット部数は1135万6360部となり、前年同期の1239万6510部から100万部以上(率にして8.4%)も減った。朝刊単独部数は3297万9682部で1.7%減。
1世帯あたりの部数は0.83部で、前年比0.03部減。ピークだった1997年は1世帯あたり1.18部だった。
なお、一般社団法人日本ABC協会が発表した5大紙の販売部数(今年10月、朝刊)は、以下のとおり。
- 読売新聞 937万1103部(前年同月比−50万3062部/−5.0%)
- 朝日新聞 702万1480部(同−51万5896部/−6.8%)
- 毎日新聞 332万8281部(同−5万1263部/−1.5%)
- 日本経済新聞 273万7373部(同-4742部/−0.2%)
- 産経新聞 167万1465部(同−1905部/−0.1%)
- 五大紙計 2412万9702部(同−107万6868部/−4.3%)
日本新聞協会ホームページより一部抜粋
(初稿:2014年12月29日 03:09)
(初稿:2014年12月29日 04:18)
(追記:2014年12月29日 04:19)ABC協会発表の「販売」部数を追記しました。
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