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【BOX】内山、V9で最長政権!長谷川の5年14日超え確実

2014年12月29日6時0分  スポーツ報知
  • 予備検診でライトを当てられ、口の中をチェックされる内山
  • 予備検診でライトを当てられ、口の中をチェックされる内山

 ◆報知新聞社後援 トリプル世界タイトルマッチ ▽WBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチ 王者・内山高志─同級8位・イスラエル・ペレス ▽WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ 王者・河野公平―同級5位・ノルベルト・ヒメネス ▽WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ 王者・アルベルト・ロセル─同級6位・田口良一(31日、東京・大田区総合体育館)

 WBA世界スーパーフェザー級王者の内山高志が、V9で日本人王者の“最長政権”の座を築く。大みそかのトリプル世界戦の予備検診が28日、都内で行われた。9度目の防衛に成功すれば、日本人の王座在位記録が、WBC世界バンタム級王座を10度防衛した長谷川穂積(34)=真正=の持つ5年14日を超えることが確実。WBA世界スーパーフライ級王者の河野公平、WBA世界ライトフライ級8位の田口良一ら他の選手も検診で異常はなかった。

 いよいよ“レジェンド”の域に差し掛かる。2010年1月11日に世界王座を獲得した内山が、大みそかに挑戦者イスラエル・ペレスを退ければ、バンタム級王者時代の長谷川が持つ5年14日の日本人の世界王座最長保持期間を更新することは確実となる。「通過点にすぎないけど、前向きにとらえる」とモチベーションを高めた。

 手放しで喜ぶつもりはない。試合間隔があけば、在位は長くなり、防衛回数とは必ずしも比例しない。内山は2011年のV3~V4戦の間に11か月と、昨年大みそかのV8戦から丸1年のブランクをつくった。古傷の右拳のけがとも戦いながら維持し続ける長期政権を「チャンピオンでいられるのはいいが、充実していたかと言えば、そうではない」と冷静に振り返る。それだけに「久々の試合で弱くなったと思われたくない」と、王者のプライドが猛練習へ駆り立てた。

 検診で黒光りしたボディーをわずかにのぞかせた。1メートルの胸囲を始め、体の各所の数値は1年前とほぼ変わらずキープ。加齢の影響で落ちにくくなるはずの体重も「昨日(27日)の時点でリミット(58・9キロ以下)を下回った。減量は去年より楽に感じる」とブランクの影響は皆無。減量は1週間前から始め、その幅もわずか3キロに過ぎず、日頃の節制が大一番の追い風となっている。

 初対面のペレスとは握手をしなかった。臨戦態勢だ。節目の世界戦10試合目を迎える35歳は「世界戦と言っても今さらフレッシュな気持ちはない。ただ勝てればいい」と静かに語った。4年連続の大みそか防衛戦で変わらぬ強さを見せつけ、「日本人現役最強」を改めて証明する。(飯塚 康博)

 ◆日本の世界王座在位メモ 国内ジム所属の歴代世界王者で在位期間最長はロシア出身でWBC世界フライ級王座を9度防衛した勇利アルバチャコフ(協栄)の5年4か月19日。最短は1976年10月にWBC世界スーパーバンタム級王座を獲得し同年11月の初防衛戦で王座陥落したロイヤル小林(国際)の47日間。

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