日比谷公会堂:16年度から使用休止 耐震工事など実施

毎日新聞 2014年12月25日 20時17分(最終更新 12月26日 03時57分)

1929年に完成、レンガの外観が時代を象徴する日比谷公会堂=東京都千代田区で2011年、平野幸久撮影
1929年に完成、レンガの外観が時代を象徴する日比谷公会堂=東京都千代田区で2011年、平野幸久撮影

 東京都は25日、耐震工事などを実施するため、日比谷公会堂(千代田区)の使用を2016年度から休止すると発表した。外観の保存に配慮した工法を検討するため時間がかかり、使用再開は20年以降を想定している。

 1929年完成の日比谷公会堂は鉄骨鉄筋コンクリート造り地上4階、地下1階建て、延べ床面積約5200平方メートルで2074席を備えたホール。日比谷公園のシンボル的な建物で、経済産業省の近代化産業遺産にもなっている。

 耐震化とともに、老朽化が進む内装や外壁などの大規模改修が必要となった。工事は16年度以降に実施予定だが、詳細なスケジュールは未定。日比谷公会堂と一体の建物となっている市政会館は工事中も使用を続けるという。【川口裕之】

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