【ＢＯＸ】野中、判定で初防衛！“兄貴”吉川晃司の激励に応えた

　◆プロボクシング　▽日本スーパーウエルター級タイトルマッチ１０回戦　○野中悠樹（判定　２―１）チャーリー太田●（２８日、大阪・住吉区民センター）

　王者の野中悠樹（３７）＝渥美＝が、同級１位のチャーリー太田（３３）＝八王子中屋＝を２―１（９６―９５、９５―９６、９７―９３）の判定で破り、初防衛に成功した。野中の戦績は２７勝（９ＫＯ）８敗２分け、チャーリーは２４勝（１６ＫＯ）３敗１分け。

　野中は試合前に、歌手の吉川晃司（４９）から「攻めて、攻めて！」とメールが届いた。少年時代からファンで、約５年前に手紙を送り交流が始まった“兄貴”の激励に応えた。

　足を使って的確にパンチを当て、日本スーパーウエルター級王座を５度、東洋太平洋同級王座を８度防衛した強敵の米国人を下した。「（チャーリーは）すべてパーフェクト。それに勝った僕が強かったということ」と冗談交じりに喜んだ。

　次戦は来春に日本同級２位の細川貴之（３０）＝六島＝と対戦することが濃厚。世界戦が実現した際には、吉川に国歌斉唱をしてもらう約束も取り付けた。「世界を狙っていくだけ」と３７歳は野望に向かって突き進む。