長野、アスリートの体に戻す!復活へアスレティックトレーナーが完全サポート
2014年12月29日6時0分 スポーツ報知
巨人が来季からアスレティックトレーナー(AT)を採用することが28日、分かった。来季は右肘と右膝の手術を受けた長野久義外野手(30)らリハビリ組が多いためで、ATが故障からの復活を完全サポートする。
球界では近年、理学療法士(フィジカル・セラピスト=PT)を採用する球団が増えた。巨人も3人ほど在籍している。彼らは、けがをした状態から一般的な日常生活を送れるようにする通称・メディカルリハビリを行っている。野球選手は、さらに踏み込んで、アスリートの体に戻す必要がある。巨人では、その段階になるとPTとトレーナー、トレーニングコーチが話し合いながら復帰プログラムを組むのが一般的だった。
ATは、まさしく日常生活からアスリートに戻す通称・アスリートリハビリが専門で、トレーニングメニューの作成やけがの予防などをコーディネートする役割を担う。日本体育協会公認のATになるには合格率10%以下といわれる試験を通らなければならない。
巨人には、長野の他にも、肘の手術を受けた矢野やアンダーソン、左肘痛からの復帰を目指す山口ら、リハビリを必要とする選手が多い。特に長野は、2月のキャンプ、3月のオープン戦の時期にATが作成する適切なメニューをこなせば、開幕に万全の状態で戻れる可能性が高まる。
今季までファームでは、トレーニングコーチ3人態勢を敷いていたが、木村コーチが2軍投手コーチに配置転換。来季は伊藤コーチが2軍本隊、会田コーチが遠征などで残留する1軍投手、そしてATがリハビリ組を見る。万全の態勢で、長野やナインをバックアップする。