2014年1月3日〜12月26日の間に、ブログで感想記事を書いた作品が対象です。
2014年のオススメ作品、まずはライトノベルと少女小説から。シリーズものの場合は一番好きな巻を。
順不同、一人の作者につき一作という点は変わりません。それでは挙げていきます。
「陸と千星〜世界を配る少年と別荘の少女」
陸と千星~世界を配る少年と別荘の少女 (ファミ通文庫) -
「アルジャン・カレール」と迷ったのですが、文学少女シリーズ以来読んでいなかったものの手に取るきっかけとなったので、こちらを推します。
電車の中で読んで、最後は思わずうるうるしてしまった一作。
純粋で甘酸っぱく、悲しいながらも温かい作品でいした。
「水木しげ子さんと結ばれました」
水木しげ子さんと結ばれました (電撃文庫) -
赤い糸で結ばれるというモチーフはロマンチックなものの、不気味でグロテスクな作品です。
三部作で、どの巻でもひどい展開ばかりなのですが、あまり残酷に感じないのは非現実感が少ないからでしょうか。
読む人を選ぶ作品であるものの、ハマる人はハマりそうです。
「ノロワレ 参 虫おくり」
ノロワレ 参 虫おくり (電撃文庫) -
現在三巻まで刊行されており、特に気に入っているのがこの三巻です。
悲惨な出来事の原因がいじめであるというのは珍しくありませんが、いじめの描かれ方はとても良く、純粋ないじめ防止啓発作品よりも効果的なのではないかという気もします。
シリーズとしての続きもたのしみです。ただしこの巻は、虫(特に蜂)嫌いは注意が必要です。
「大帝の恋文 ロマノフ大公女物語」
大帝の恋文 ロマノフ大公女物語 (コバルト文庫) -
恋愛面は薄めですが、少女小説でありながら歴史物としても手堅く好印象だった作品です。
ロシアの歴史はあまり知らず、これまで馴染みがなかったのもあって色々知ることが出来て楽しかったです。
少女小説というジャンルではどうかと思いますが、主人公達だけでなく大人たちの恋愛もちゃんと書かれているのがより良いです。
「オートクチュール・ガール」
オートクチュール・ガール (講談社X文庫ホワイトハート) -
こちらも歴史もので、私があまり知らない文化について描かれている一作です。
頑張って働くヒロインのストーリーはいいですね。ヒーローの変人っぷりもなかなか突き抜けていていました。
恋愛だけではない少女小説のキラキラ感も素敵な一冊でした。
「神ノ恋ウタ あめ つち ほし そら」
神ノ恋ウタ あめ つち ほし そら (講談社X文庫ホワイトハート) -
神が人の傍にいる、古代がモチーフの作品です。かなりしっかりと読ませてくれます。
神と人とで、普通なら悲恋や悲劇で終わりそうな物語が、予測のつかない展開で幸せに幕を閉じるのが良いですね。
モチーフも展開も、少女小説の中ではなかなかの意欲作だと思います。
「翡翠の旋律」
翡翠の旋律 (講談社X文庫ホワイトハート) -
ジャケットが笑っているので、いざ読むと少し意外に感じるクールな主人公が好きです。
内容的には次巻に続くで終わっているのですが、一巻だけでもほどよく広く、整った物語です。
中華風ファンタジーなのにさくっと読めるところも良かったです。変に笑いを取ったりしない実直な一作です。
「浪漫邸へようこそ」
浪漫邸へようこそ (ルルル文庫) -
今年最後に読んだ少女小説です。期待を裏切らない一作です。
ハラハラドキドキありつつ、終始穏やかに進んでいくのが良かったです。読んでいて癒やされるほどです。
これから先、不幸になりかねない要素は少し見え隠れしていますが、このままほのぼのとしたストーリーでシリーズ化してくれたらと思います。
以上8作品です。
今年は少女小説のほうがインパクトがありました。ライトノベルと少女小説で完全に明暗がわかれているような気がしないでもない。それとちょっと下半期に偏り過ぎですかね。
ブログを始めた頃は本当に手当たり次第アレコレと読んでいたものですが、少しは慣れてきて厳選出来るようになってきたなという印象です。
ライトノベルは何気に3作品全て現代が舞台です。
7作品全てに共通する点というと、あまりよく分からないのですが、組み合わせ方で少し意外性のあるストーリーになっているものが多いような気がします。
では次は難航しまくった一般文芸と児童書です。
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