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ロシア ルーブル急落で窮状訴える集会
12月29日 5時59分

原油安の影響で通貨ルーブルが急落したロシアでは、外貨建ての住宅ローンを組んだ市民が返済の負担が増したとして窮状を訴える集会を開くなど、政府に対策を求める声が高まっています。

ロシアでは原油安の影響でルーブルが急落し、今も1ドル=54ルーブル台とことし初めに比べ30%余り下がったままとなっています。
首都モスクワでは28日、外貨建てで住宅ローンを組んだ市民数百人がプラカードを手に公園に集まり、ルーブル安で返済の負担が増し、中には借金が倍以上になっている人もいるなどと窮状を訴えました。
このうち40代の女性は「8年間ローンを支払い続けましたが、今でも家の全額に相当する借金が残っています」と訴えていました。
また30代の男性は「政府が対策を取らなければ破産以外に道はありません」と差し迫った様子で話していました。
ロシアでは2008年前後に、銀行がルーブルよりも金利が低いとして外貨建てで住宅ローンを借りるよう求めたため、当時ローンを組んだ人の多くが外貨建てを選んだということで、集会の参加者らは広く署名を集めて政府に救済措置を求めていくことにしています。
ロシアではルーブル安の影響で、物価の上昇も10%を超えるなど市民の生活を直撃しており、政府に対策を求める声が高まっています。

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