Lenovo G580 G570 電源が入らない 計3台
Lenovo G580
レノボのバリューPC。CPUにCore-i5を搭載して、OSはWindows8です。
宮城ではなく秋田県の方で、ブログの内容を見て当店にご連絡いただきました。
『しばらく使ってなかったが、久しぶりに電源を入れようとしたら違うメーカーのACアダプタを差し込んでしまい、その後本来のACアダプタに交換したが電源が入らなくなってしまった』そうです。
おそらく内部部品の破損が原因と思われるので、お預かりして確認することとなりました。
さすがに持ち込みは無理ですので、宅配で送っていただき、翌日受付し早速状態を確認。
添付していただいたACアダプタを接続すると、アダプタからジジジジジッーとノイズが出ています。過電流が流れて、アダプタ側で出力を抑えているときに発生する音です。
電源ジャックではショート(短絡)していませんが、電源回路のどこかでショートしているんでしょう。
早速分解です。
目をこらして基板を確認すると、CPUソケットの近くに怪しいチップ部品を見つけました。
取り外してテスターではかってみるとやはりショートしていました。
逆にメインボード側の電源回路のショートはなくなっていますので、こいつが犯人で確定です。
同じ容量の部品を取り付けて、検査の終わったハードディスクを組み付けて電源を入れると無事にWindowsが起動してきました。
最後にWindows8.1updateへの更新を行い、各部動作点検をして一晩エージングして完了です。
同じくlenovo G580 2689
こちらも、OSはWindows 8です。
仙台市太白区の方からのご依頼で、『使用中にボンッと音がして急に電源が切れてしまった』そうです。
お持ち込み頂いて確認すると、電子部品の焦げた独特のにおいがします。
電源回路の部品がショートしている状態なので、部品交換で修復できなければ、最悪はメインボードの交換が必要な事をお伝えしてお預かりしました。
実際に本体を分解してびっくりしたのですが、基板の一部が真っ黒に焦げています。
電源をつないでみると、バチバチと火花が飛んで煙も…
焼けた部分を削って行きましたが、基板を貫通するほど炭になっていました。最悪は火事にもなりかねない状態だったので、むしろパソコンだけで済んでよかったです。
修復は無理ですので、部品代金を調べお見積り。
部品代と工賃で結構な金額になりましたので、今回はハードディスクの取り出しとデータコピーにてご依頼いただきました。
デスクトップパソコンであれば電源コードを抜けば通電しなくなるので大丈夫ですが、ノートパソコンの場合はバッテリーがついているので、取り外ししないと電気が流れっぱなしです。
今回のように、部品のショートが原因で基板が焦げるほどの状態になることもあります。
普段お使いの時に本体が熱いや焦げ臭いなどの症状が現れたら、電源コードとともにバッテリーも取り外してお持ち込みいただければ点検いたします。
さらに、同じくlenovoのパソコンで、G570 のご依頼もありました。
同じ機種名でも内部構成が違うものも多いですが、この機種は CPUがCore i5-2450M、メモリ4GB積んで、OSはWindows7 64bitです。
仙台市内の方で、前日までは普通に使っていて、翌朝電源を入れようとしたら入らなかったとのこと。気が付くような前兆もなかったので、データのバックアップをしておらず、写真等のデータが無事か心配されていました。
起動しない状態だとハードディスクの異常の可能性がありますが、そもそも電源が入らないということはハードディスクが原因ではないのでデータは大丈夫でしょう…とご説明して、お預かりしました。
電源ジャックのところをテスターで確認してもショートしていませんが、安定化電源を繋ぐと大電流が流れますので、入力のFETの先でショートしていますね。
メインボードを取り出すために分解しますが、その間にハードディスクの検査を…。
この機種の分解は、さほど難しくありません。ささっと分解してメインボードを確認。テスターで当たって行きますが、すぐに怪しいチップ部品を発見!
試しに取り外してみたところ、ショートがなくなりました。この小さな部品で間違いないので、容量を計り、新しい部品をハンダ付け。
仮組みして電源が入ることを確認しました。
ハードディスクの検査のほうが時間掛かりましたが、他には異常ありませんでした。
Windowsのアップデートを行い、修理完了です。