京都に豪邸所有 中国エリート政治家・令計画氏が突然失脚

12/26 19:16
中国共産党幹部の令計画氏。このエリート中のエリート政治家が突然失脚した。その背景を取材すると、中国から遠く離れた京都の豪邸が浮かび上がった。
壁に激突して大破したイタリアのスーパーカー「フェラーリ」。この事故が、中国共産党のエリート幹部失脚劇につながった。
重大な規律違反で、事実上失脚した、中国共産党の幹部・令計画氏。
2008年、胡錦涛前国家主席の側近として来日したこともある令氏は、中国のエリートを育成する共産主義青年団の出身。
その令氏が失脚した原因の1つとされる写真。
2012年、令氏の息子は、ほぼ裸の女性2人を乗せ、猛スピードで運転中、ハンドル操作を誤り、中央分離帯の壁に激突して即死した。
東京福祉大学国際交流センター長の遠藤 誉特任教授は「(令計画氏は)その事故をもみ消そうとした。もみ消すために、当時の公安のドンである、周永康に頼んだことから、腐敗関係が浮上した」と語った。
収賄などの容疑で、すでに党籍を剥奪された、周永康氏との癒着が明らかになった令計画氏。
中国メディアは、令氏が、汚職により不正に金を得ていたと伝え、その資産は、およそ7,100億円にのぼると伝えた。
さらに古都・京都にも、資産の一部が流れていたとみられている。
京都市東山区の八坂神社の裏にある、高級料亭や旅館が立ち並んだ地区。
計画氏の妻が購入した豪邸は、「祇園の奥座敷」とも呼ばれるこの地区の一角にある。
令氏の妻・谷麗萍氏が購入したとされる京都の豪邸。
100年続いた老舗の天ぷら店を改装したもので、中国メディアは、ほかに所有するもう1軒の物件とあわせ、資産価値がおよそ600億円にのぼると伝えている。
「虎もハエも一緒にたたく」と宣言し、中国共産党幹部らの腐敗を取り締まる姿勢をアピールする習近平国家主席。
遠藤特任教授は「中国共産党の幹部の汚職はすさまじく、汚職総額は、年間40兆円を超える。習近平国家主席は、『ラストエンペラーになりたくない』ということから、腐敗撲滅運動にまい進している」と語った。

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