星空うまうまのLINEスタンプ物語

自分で描いたLINEスタンプの紹介と分配金額の報告をしているブログ。愛を込めて描いています。

LINEスタンプに著作権の切れたイラストを使って申請した結果

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21弾目のLINEクリエイターズスタンプには、著作権の切れた不思議の国のアリス(ジョン・テニエル画)のイラストを使って申請しました。

……が、あえなく販売却下という結果になりました。

審査結果には納得しています

申請時から95%以上は無理だろうな、と考えていたので販売が叶わなかったことには納得しています。

ただ個人的には、どのような理由で却下されるのかなというのが気になっていたので申請してみました。

ジョン・テニエルのイラストを見ながらどういう言葉が合うかな、と考えながら作業すること自体は楽しかったため一応の満足はしています。……( ゚д゚)、ペッ

申請時の補足事項に添えた言葉

LINEスタンプでは申請時にオプションの欄が設けられており、何か運営側に伝えたいことがある際には「その他、補足事項」書き添えることができます。

そこで今回は以下の文章を記述してみました。

不思議の国のアリスの挿絵を手掛けたジョン・テニエルのイラストを使用したスタンプです。

ジョン・テニエルの挿絵は既にパブリックドメインとなっており、著作権切れが成立しています。また挿絵における各権利(商標、特許、意匠など)が一切なく、自由に商用利用できることになっています。

唯一、ジョン・テニエルの挿絵にカラーをつけた版の商標権は英国のマクラミン社が所有しておりますが、今回のスタンプはモノクロ版ですので何の問題もありません。

いわゆるパロディが問題視されるのは、著作権絡みですので、今回のように既に著作権を失効しており、また各権利に問題のないイラストを利用したスタンプの販売は法律上、何の問題もないと判断して申請させていただきました。

つまり、権利的に問題はないよというアピールですね。

著作権切れ=商用可ではない

ちなみに著作権が切れていても商標権などの諸権利が残っている場合があるので、「著作権切れ=商用利用可」とはなりません。

例えばピーターラビットは著作権が切れていますが、現存する多くのイラストに商標権が残っているので自由に商用利用することは叶いません。

実際のリジェクト内容

以下が実際に送られてきたリジェクトに関する文章です。

 

申請されたスタンプは、以下の審査ガイドラインの項目に該当いたします。

対象:画像

1.1.LINEが定めるフォーマットに合致しないもの
5.2.権利の所在が明確でないもの(例:二次創作など)

申請いただいたスタンプは、著作権については問題ございませんが、過去の著作物との類似性(構図・ポーズ等)が高いため、審査ガイドラインに該当いたします。

スタンプを制作いただいたお客さまには大変恐縮でございますが、なにとぞご了承ください。

LINE Creators Marketでは、オリジナルのイラストで申請くださいますようお願いいたします。

……と、著作権的には問題ないものの、過去の著作物との類似性(構図・ポーズ等)が高いという理由でダメだったわけですね。

Q&A、スタンプガイドライン、利用規約には、そのような記述がなかった(2014年12月時点)ので盲点でした。

自分で描き起こしてもダメ?

今回の理由でリジェクトになるのであれば、例えば自分で不思議の国のアリスの各シーンを真似してオリジナルで描き起こした場合もダメなのかもしれません。

申請時には類似性(構図・ポーズ)にお気をつけ下さい。

LINEスタンプ「妖怪のせい」に続くリジェクト


 全部のスタンプが一度に却下されるのは二度目ですw

お蔵入りのスタンプ一覧

文字が小さく読めないかと思いますが、せっかくなので貼り付けておきます。

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最後に宣伝


 1日1個の売れ行きの時も多いのに、なぜか3週間以上に渡り途切れることなく購入していただいています。

強運 (゚A゚;)ゴクリ

Twitterもやっています

そのうち、販売になりますw