宿題にかける時間が長い国、短い国。比較チャート
共通テスト世界一の上海は週14時間、元世界一のフィンランドはたったの2.8時間。日本は割と短い方かな?
世界各国の15歳が宿題にかける時間(上。単位は週あたりの時間数)と、それが共通テストの成績にどの程度反映されているか(下)をしめしたチャートです。
「学習到達度調査(PISA)」を行なうOECD(経済協力開発機構)が発表した2012年の最新データをもとにVOXが作成しました。
ふつうは宿題にかける時間が長いほど、PISAで数学の成績は上なのですが、米国だけは例外で、下の図を見るとマイナス…。宿題に割く時間が無駄に長い割に成績はたいして伸びてないことがわかります。手間ばっかりかかるグループプロジェクトやらプレゼン準備やらエッセイがやたら多いですもんね、アメリカの学校は。
PISAで驚異的成績を出した上海については、万年成績がパッとしない米国から「ズルしてんじゃないの? 」という疑問の声もあがってます。ハーバードの先生なんかを中心に。
確かに上海は地方から引っ越した子の中には住民登録ができなくて高校に通えない子もいるので、テスト実施率が低いんですね。EU平均が約90%なのに対し、上海は73%の子しかテストを受けていなくて、これはPISAの始祖のAndreas Schleicher氏自身が認めてます。
日本は3.8時間。韓国は2.9時間で異様に短いですけど、家庭教師(週1.4時間)と塾(週3.6時間)がプラスされるみたい。日本も似た状況かな?
(satomi)
- 大人の宿題
- 山名 宏和|サンマーク出版