米ベンチャー企業の「ゴープロ(GoPro)」が切り開いたアクションカメラに続けと、日本のメーカーも個性的な製品を続々と投入して小型カメラ市場に挑んでいる。ウエアラブルカメラとして日常風景の撮影に便利なソニー、「自撮り」しやすいスタンド内蔵のキヤノン、360度の撮影ができるリコー、ユニークな3機種を使ってみた。
ソニーの小型ビデオカメラ「アクションカムミニHDR―AZ1」はかばんや帽子などに装着し、スポーツだけでなく日常でも生き生きとした子どもの表情などを気軽に撮ることができる。重さは63グラムで、身につけていても気にならない。ソニー自慢の手ぶれ補正機能も搭載されていて、激しい動きにも対応できる。ただ、設定がややわかりづらく、箱から出してすぐに使えないところが難点か。
キヤノンの「iVIS mini X」はスタンドを内蔵していて、最近はやりの「自撮り」に特化している。超広角レンズ搭載で至近距離や狭い空間での撮影も難なくこなせる。素振りなどフォームのチェックや、音楽演奏などの撮影に向いている。向きを変えられる液晶画面を搭載しているので、画角をチェックしながら撮影もできる。床や地面に置いてしまうとローアングルになってしまうので、台の上に置くなど撮り方にはひと工夫が求められる。
リコーの全天球カメラ「RICOH THETA(リコー・シータ)」はカメラの両面にレンズがあり、360度の動画撮影が可能だ。カメラ本体だけが映像には入らず、カメラを手にした撮影者やその背後や頭上で起こっている全てが映る。360度の映像を2次元の画面で見るとどうなるか。想像するのは非常に難しいと思うが、実際に見るととてもユニークだ。パソコンに取り込み専用アプリで加工して楽しむ。大人数のパーティーなどで使うと面白そうだ。動画が最大3分間しか撮影できないのと、処理に時間がかかるのにややストレスを感じた。
それぞれ個性的なカメラだが、それをどう使ってどんな映像を撮るのか。それぞれのメーカー担当者は「思いもしない使い方を考えてくれる」とユーザーに期待を寄せる。面白い映像を撮るためにはユーザーも創造力を働かせる必要がありそうだ。
(映像報道部 斎藤一美)
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米ベンチャー企業の「ゴープロ(GoPro)」が切り開いたアクションカメラに続けと、日本のメーカーも個性的な製品を続々と投入して小型カメラ市場に挑んでいる。ウエアラブルカメラとして日常風景の撮影に便利…続き (12/28)
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