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 役所が閉まる年末年始、生活困窮者があたたかく年を越せるよう支援する「ふとんで年越しプロジェクト」が27日、東京都内で始まった。仕事を失った人や身を寄せる居場所がない人に無償で宿泊先を提供し、生活相談に応じる。来月5日まで。

 27日午後6時、東京都豊島区の東池袋中央公園。NPO法人「TENOHASI(てのはし)」による炊き出しが始まった。気温5度。200人の路上生活者らが列をなし、白い湯気をたてるカレーをかきこんだ。「あったまるなぁ」との声が聞こえる。

 その隣で「ふとんで年越しプロジェクト」の医療チームが相談会を始めた。プロジェクトは昨年発足。池袋、新宿、渋谷、山谷地区で活動するホームレス支援団体や医師らが参加し、炊き出しや医療相談を通じて生活に困窮した人に出会えば、池袋のホテルの一室などを無償で貸す。年明け、行政の支援につなげる。