韓国原発文書流出 北朝鮮があらためて関与否定
【ソウル聯合ニュース】韓国の原発を運営する韓国水力原子力(韓水原)からハッキングと推定される方法で図面などが相次ぎインターネット上に流出した問題で、北朝鮮は28日、あらためて関与を否定した。
北朝鮮の朝鮮労働党機関紙、労働新聞は同日、韓国がハッキング事件を北朝鮮と関連づけているとしたうえで、「でたらめなねつ造」と主張。全く関係のないサイバー攻撃まで反北朝鮮謀略に悪用していると非難した。
北朝鮮は27日にも内閣などの機関紙「民主朝鮮」を通じ、関与を否定している。
流出はウイルスを仕込んだ大量の電子メールにより発生したとみられている。メール送信が行われた9日から3回目の資料流出があった19日までに、中国・瀋陽から韓水原のサーバーに300回以上の接続があったことが、IPアドレス(ネット上の住所に相当)の調査で分かっている。
同問題を捜査中の政府合同捜査団は北朝鮮の犯行と断定していないものの、北朝鮮に近い瀋陽から接続されたことやネット上の警告文書に北朝鮮の表現が使われたことから、北朝鮮が関連した可能性もあるとみて捜査を進めている。
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