サキどり↑「今こそ農業! 産地を変える挑戦者たち」 2014.11.23


さ〜て今日の夕食何にしようかな〜とスーパーに。
ところで皆さん最近よく目にする野菜の産直コーナー。
実はここに日本の農業を変えるかもしれない秘密があるって知ってますか?それは消費者も生産者も喜ぶ仕組み。
みんなの笑顔の陰に産地を改革する挑戦者の姿あり。
さあ立ち上がれ日本の農家!目指すはもうかる農業だ!
(2人)おはようございます。
今日のテーマは「農業」です。
まずはこちらの数字をご覧下さい。
205万人。
これは2010年の時点で主に農業で生計を立てている人の数なんですね。
なるほど。
こんなに多くもいらっしゃる。
なんですがこの数2030年にはどうなってると思います?まあ高齢化が進んでるといろいろいわれてますけれども半分にはならないでしょう。
実は2030年99万6,000人。
半分以下と見込まれているんです。
しかも65歳以上の方の割合73%。
あくまでも試算ですが。
まあなんとかしてこの数を増やしたい訳ですよね。
みんながやりたくなる農業その仕組みとは一体何なのかって事ですよね。
例えばしっかりカッチリやればもうかる農業。
そう!そうなんです。
という事で今回「サキどり」ではもうかる農業の仕組みを探ってきました。
この2年で売り上げを1割も伸ばした農家がいると聞いてやって来たのは千葉県旭市。
(取材者)こんにちは。
どうも小島さん。
こちらがうわさの農家小島正之さんと裕美さん夫婦。
この時期チンゲンサイだけでも一日に1,000株500パックも出荷するという専業農家です。
そのほとんどをある所に出荷する事で作付面積は年々拡大。
今ではなんと50アール。
テニスコート8面以上になります。
小島さんのもうかる出荷先とは一体どこにあるのか?トラックの後を追ってみると…。
到着したのは一見普通の集荷場。
こんにちは〜。
こんにちは〜。
なんと農家はここに持ち込むだけで都会のスーパーおよそ200軒の中から好きな店に好きな量を出荷できるんです。
農業ベンチャーが運営するこのシステム。
店を選ぶなんてできなかった農家にとっては画期的なもの。
更に値段も自分で決められるので手取りがどれくらいになるのかクリアーになったといいます。
というのも野菜の値段は市場任せ。
品薄なら高値で逆にものが余れば安値は必至。
しかも店頭に並ぶまでさまざまな中間業者が入る事で流通コストなどがかかり例えば100円の野菜なら農家の手取りはおよそ3割30円ほどになるのが一般的でした。
ところがこの新しい仕組みは農家がつけた値の65%を手取りとしています。
集荷場から直接店頭に出荷する事で実現しました。
喜ぶのは農家だけではありません。
出荷した翌日には店頭に並ぶ野菜。
鮮度は抜群しかも生産者の顔が見える安心安全な商品とあって消費者も大喜びです。
みんなが幸せになるこの仕組みは和歌山からスタートしました。
考え出した…東京農大で農業経営学を学び商社に勤務した及川さん。
8年前農家が作った野菜を都会の店に売り込む営業代行の会社を起業。
手数料収入を期待しました。
ところが農家がくれたのはお金ではなくなんと野菜そのもの。
現物支給され困った及川さん。
その野菜を駅前でござを敷いて販売したところ意外にも飛ぶように売れました。
その販売手腕に取引先農家から「都会に直売所を作って!」と叫びにも似た声が上がったのです。
こうして始まった都会の直売所システム。
20人の生産者と2軒のスーパーからスタートしたサービスは今4,600人の生産者400軒のスーパーに拡大しています。
この及川さんの仕組みによって農家の意識にも大きな変化が生まれています。
この道30年のトマト農家越川浩一さんもその一人。
新しい仕組みを利用して販路の拡大を目指しています。
越川さんが初出荷に選んだのは珍しい品種のミニトマトとミディトマト。
これまで大きさをそろえるだけだったパック詰めも彩りを大事に3色のトマトを配置。
ねらうのは都会の女性です。
お客をイメージしながらの出荷作業は越川さんにとって初めての事。
さてさて集荷場にやって来た越川さん。
肝心要の値段はミディトマトが348円ミニトマトは248円と強気の価格設定。
トマトの事を考えて30年越川さんのプライドの表れでもあります。
翌朝都内世田谷区の3店舗に出荷された越川さんのトマト。
売り場には越川さん以外にも6種類のトマトが並びました。
そのほとんどが200円以下と手に取りやすい価格設定。
強気の値をつけた越川さん大丈夫?開店から1時間女性が手に取りました。
買うの?どうする?そしてすぐに親子連れも。
順調な滑り出しです!翌朝越川さんのハウスを訪ねた「サキどり」スタッフ。
(取材者)お疲れさまです。
あ〜どうも。
…とその時。
売り上げの結果はメールで届くそうなんですが…。
越川さんが出荷したのは3店舗。
合わせて48パックでしたが…。
(取材者)すごくないですか?…とまあ自慢のトマトが売れて喜びをかみしめる越川さんでした。
いや〜越川さん。
ふだんはもう卸したら終わりじゃないですか。
そうじゃなくて消費者の事もちゃんとイメージしてパッケージも考えて新しい農業の兆しじゃないですか?これ。
うれしそうでしたしね。
消費者もうれしいですね〜。
さあ坂下さんどうですか都会の直売所。
最近ちょこちょこいろんなスーパーで見かけるんですけど私大好きです!ああいう直売も。
なぜ東京に少なかったのかずっと思ってたんですけど最近私も手を出すようになりました。
新鮮でやっぱりいいじゃないですか!あの248円がどうなのかなって思ったんですけど来ましたね!私はニイニイパッだったら…。
すぐでしたか?すぐ買っちゃう。
ニイヨンパッだったら一回止まって一回買ってみて味を見てからリピートしますね。
あ〜なるほど。
おいしかったらまた買う?うん!彩りも最高によかったし。
考えてますよね。
さあスタジオにはお二方ゲストをお招きしております。
VTRでご紹介した都会のスーパーの直売所の仕組みを作り上げた及川智正さん。
そして「サキどり」で農業といえばおなじみ農業ジャーナリストの浅川芳裕さんです。
お願い致します。
(2人)よろしくお願いします。
及川さんこの農業の新しい形その仕組み作りを考える原動力何だったんですか?実は自分で農業を3年間やりまして自分で1年間八百屋をやったんですね。
そこで気付いた事はですねやはりここをつなぐ流通の部分をもう少し変えないといいものはできないんじゃないのかなってこの気持ちが一番の原動力になっているんじゃないのかなと思っています。
やっぱりこれまでの流通のシステム販売のシステムでは足りない部分もあると感じた?そうですね。
今までの流通が悪いっていう事ではなくて…重要なのがですねやはり出荷する事ではなくて食べてもらう事だと思うんですね。
農業の使命はやはり作る事ではなくて食べてもらう事までをコーディネートする事が農業の使命だと思いますので。
確かにあの〜越川さん都会ウケしたんじゃないかって…分析してましたよ。
分析がドンピシャで私もあのカラフルな感じがいいと思ったんですよね。
そうですね。
昔と比べるとですね農産物が以前は足りなかった時代だったんですね。
その時は農家は作って出すだけである程度はもうかったんですね。
それがどんどんいろんなものが出来て供給の方が過剰になってますから農家の方が自らですね自分で戦略を考えてですね売っていかなきゃいけない時代になったと。
戦略を考えるといってもどうやってやっていいか分かんないという中で及川さんの仕組みを使ってさっきのトマト農家のように自分で詰めてみたりだとか色を考えたりだとか量を検討したりだとかそういう事をする事によってお客さんの反応が分かるという事になりますし本当に農家がメーカーとしてですね今後生きていくという画期的な仕組みじゃないかなと思います。
及川さんいろんな課題もあると思いますけれどもそれを踏まえつつ展望はどうですか?この仕組みをですね5年後にもう少し大きくしたいなと。
果てはですね今集荷場に行くと国内のスーパーマーケットしか選べないんですけども最終的には例えば香港のスーパーであったりシンガポールのスーパーであったり集荷場に来れば世界中のスーパーマーケットが選べるこんな仕組みを作っていきたいなと思ってます。
今後の展開期待してます。
ありがとうございます。
及川さんありがとうございました。
さあ及川さんのように新しい農業を目指す挑戦者まだまだいます。
続いては農業が抱える課題を逆手に取ってもうかる仕組みを作り上げた若き社長です。
3年半前大手不動産会社を辞めて農業の世界に飛び込みました。
諸藤さんが目をつけたのは…農業初心者にもうれしいインストラクターつきで手取り足取り教えてくれます。
さまざまな農機具に苗や種に至るまで全て完備。
お客は手ぶらでOKなんです。
価格は…標準作付けプランでは大根やブロッコリーイチゴなどおよそ10種類を作る事ができちゃいます。
9月にオープンしたこの貸し農園。
実は10年近く遊休農地となっていた畑です。
畑の持ち主の荏原宏さんと幸男さん親子です。
父の宏さんは膝を悪くして7年ほど前にリタイア。
専業農家にはなれないと諦めていた幸男さんも貸し農園という道に大きな可能性を感じています。
更に東京近郊の小規模農家の所得倍増作戦もあります。
それは…3年半前にスタートして以来食育ブームの追い風もあり募集をかければあっという間に予約で埋まる人気企画。
両手持って両手で。
料金は…スーパーなら1,000円にも満たない野菜の詰め合わせも収穫という付加価値がつく事でお客さんも大満足。
農家も大助かりです。
いやいいところに目つけてますね。
やっぱちょっと地方行かないととか帰省した時におじいちゃんの畑でやろうかなぐらいですけど。
ねえ?東京でできるんだったらこれは殺到するのも分かります。
子どもたちも楽しそうでしたね。
ねえ!これは日本の農業の特徴でもあるんですけど結構都市の中にも農地が点在していると。
近い所に…今まで借りられなかった所に借りられたりとか。
そこで体験できるという事で農産物を作る農業から農家が農作業を提供するサービスとして楽しんでもらうというような癒やしだったりレジャーであったり子どものちょっとした教育だったりいろんな展開が今後も考えられると。
逆に言うと競争相手はテーマパークだったりとか。
ライバルがそこになるんですね!ええ。
(坂下)うわ〜すごい!しかも近くにあれば行きやすい。
確かに。
お父さんもどんどん子育てに参加できますもんね!何か公園だったらママだけで行ってママ友で行っておいでって言われるんじゃなくてパパも行こうよって引っ張り出せるというか。
そう。
力こぶの見せどころですよね作業で。
でも実際に農家の方がこういうビジネスとしてこういう貸し農園とかああいう体験型のサービスを提供するこれいろいろハードルあるんじゃないですか?
(浅川)そうですね。
農地を貸すというのはいろいろ規制があるので「利用して下さい」というふうにすると手続きが結構簡単なんですね。
いわゆる…そういう感じで考えるとこれはあまり規制がないんですね。
野菜狩り…もしくは野菜植え付けサービスというか。
今までは大体みんな収穫だけ楽しんでたんだけど植え付けを楽しんだりとかまあ草…草取り楽しいかどうか分かんないけど草取りもできますよとか。
あっメンテナンス体験?メンテナンス体験とか言葉の使い方ですよね。
そうですよね!うまい!メンテナンス体験。
草取りじゃ私行かないもん!草取り行かないですよね。
メンテナンス…いいですね。
(浅川)…で品質が上がるんですよ。
まだまだもうかる農業ありますよ。
続いてはこちらのジャムなんです。
瀬戸内の島の農家その夢と希望がぎっしり詰まっています。
1万8,000人が暮らす瀬戸内海の島です。
古くからミカンなどのかんきつ類の生産が盛んな場所。
しかし今島は窮地に立たされています。
輸入品の台頭や高齢化が原因で農家が次々に廃業し耕作放棄地が増加。
最盛期には60億円以上あった売り上げも今では10億円にまで落ち込んでいます。
そんな島の農家にとって希望となっているお店があります。
地元の食材を使ったジャムの専門店。
なんと年間120種類ものジャムを作っているんです。
例えばこちら。
特産品のミカンを早摘みして作ったジャム。
更にトマトとかぼすを組み合わせた一風変わったものも。
旬の食材と取り合わせの工夫が人気を呼んでいます。
電力会社のサラリーマンからの転身。
ジャム作りで島を盛り上げようとしています。
きっかけは13年前。
新婚旅行先のフランスでたまたま立ち寄ったジャムの専門店。
そこで出会った豊富な種類のジャムにビジネスの芽を見つけました。
出店するにあたり選んだのが妻智明さんの故郷山口県周防大島。
ミカンのみならずイチジクにキウイブドウなど果物の栽培が盛んでジャム作りにはうってつけの場所。
ところがすぐに厳しい島の現実に直面します。
農家の高齢化です。
そこで松嶋さんは農家と一緒にジャムで潤う仕組みを考え出しました。
この日松嶋さんが訪ねたのはミカン農家の山本弘三さん。
手にしたのは旬を迎える1か月ほど前のミカン。
(松嶋)香りがいいですね。
(山本)そうですね。
香りはやっぱり青いうちがいいんですよね。
ミカンの新鮮な香りというか。
すっぱいでしょ。
熟す前のすっぱいミカンは爽やかな酸味を楽しめるジャムになります。
ここに松嶋さんたちが考えた取って置きの仕組みがあります。
これまで旬の時期だけ出荷していた頃は市場に左右され収入が安定しませんでした。
それをジャムの材料として旬の前にも松嶋さんが一定の価格で買い取る事で収入を安定させたのです。
またかぼすはこれまで旬を過ぎたものは商品になりませんでしたがジャムなら完熟してもむしろおいしく使えます。
しかも加工するので傷や大きさも関係ありません。
松嶋さんは少しでも農家の収入を安定させようと買いたたく事はしません。
加工用であってもミカンなら1キロあたり100円以上。
相場の5倍を超える価格です。
収支を安定させるため松嶋さんは少量多品種のジャムで付加価値をつけています。
そのため工程の多くは機械化できず手作業が中心。
生産量が増えるにつれ新たな従業員も必要。
その結果2人から始めたお店は今では25人になりました。
雇用という面でも島に大きく貢献しているのです。
松嶋さんは果物以外の材料も使う事で農家が潤う可能性を模索しています。
イモやクリクルミなどもジャムの材料にしています。
今回これまで扱った事のない品種で新たなジャムを作ろうと考えていました。
いわば二束三文っていうかタダ同然でやるって言ってもあんまり喜ばれんっちゅうような状況じゃったのが…さて松嶋さんが作る新たなおイモのジャム。
気になるお味はスタジオで!今食べてらっしゃるのが新作のサツマイモのジャムですね。
バニラビーンズで香りづけもされてるんですよ。
でもねサツマイモの甘〜く優しい香りが本当口いっぱい広がる。
地元にこだわってるジャムなんですよね。
いや島の雇用も生んだって事がすばらしいですしあと農家さんの収入が本当にね収穫をちょっと長くして収入を上げるって。
一定時期しか出荷しなかったものが……という事で雇用も生まれるし農家の方もあらかじめ契約で来年は大体こんぐらい買ってくれるかなというふうに読めますのでいいものを作ろうという事にも集中していけると。
ただちょっと気になるのはやっぱりお値段ですよね。
これ一瓶700円から800円ぐらい。
ちょっと高めなんですけど。
いや確かにジャムで一瓶700円800円ちょっとお高いかなっていうのは多少やっぱり感じますけどでもこのジャムを買う事によって島の方たちが活性化するんであればそこを応援したいなって素直に思えるし…。
あそこの大島のある一定の地域というふうに限定する事によって…大体ヨーロッパのですねパルマハムだとかイベリコ豚だとかワインにしてもチーズにしてもですね。
その地域に限定で…消費者の方が選べる自由が出来たっていう事で何を応援したいという選択肢も出来た訳ですね。
今まで何を応援していいかよく分からなかったと。
消費者自身が目利きになる事で自分の応援する対象も明らかになってくるという形で…確かに農家の方にとっても消費者にとっても選択肢が増えてますよね。
そうですよね。
そうですね。
ファンになるっていう事がね。
私もファンになりましたから。
パンを頂いてファンにっていう。
大ファンです。
進化していく特産品っていうんですかね。
絶えず変化していって時代に合わせて。
定番を作らないっていうのが彼のポリシーなんですね。
えっ?定番がないんですか?
(浅川)定番がないんです。
えっじゃあ今年もうこれ食べたらサツマイモもう来年ないかもしれないって事?じゃあこれ…食べきらなきゃ。
いやいや…。
片山さん流通ですよね。
そして販売そして加工。
いろんな工夫仕組みを作れば日本の農業はまだまだ稼げる。
もうかる。
ですね。
更には体験もできる。
農家の方にとってもですし私たち消費者にとってもプラスでしたね。
という事で世界が期待しています。
曲はoasis「AllAroundTheWorld」。
2014/11/23(日) 08:25〜08:57
NHK総合1・神戸
サキどり↑「今こそ農業! 産地を変える挑戦者たち」[字]

農業を変える挑戦者★流通革命!ありそうでなかった「都会の直売所」★ライバルはテーマパーク!?遊休農地活用法★「かんきつの島」を救え!ミカン農家とジャム屋の挑戦

詳細情報
番組内容
生産者の高齢化と価格低迷で疲弊気味の農業に、産地の改革者が登場!直売所をそのままスーパーに持ち込む、ありそうでなかった独自の流通システムを構築した元商社マン。家族で楽しめる収穫体験から遊休農地を活用した貸し農園など新しいビジネスモデルを作り上げた元不動産会社のサラリーマン。大胆な発想と思い切りの良さで、既存の流通システムに風穴を開け、生産者も消費者も喜ぶ仕組み作りに奔走する挑戦者たちの物語!
出演者
【ゲスト】坂下千里子,農業ジャーナリスト…浅川芳裕,農業ベンチャーCEO…及川智正,【キャスター】ジョン・カビラ,片山千恵子

ジャンル :
情報/ワイドショー – その他
ニュース/報道 – 経済・市況
バラエティ – その他

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:12310(0x3016)

カテゴリー: 未分類 | 投稿日: | 投稿者: