(テーマ音楽)
(鹿賀丈史)東南アジアの最高峰キナバル。
土地の人々にとって聖なる山には数々の不思議な植物が育っています。
マレーシアボルネオ島のキナバル山。
標高は4,095mに達します。
山頂はギザギザした不思議な形です。
土地の人々にとっては神聖な山なんだそうです。
山の民カダザン・ドゥスン族の集落。
ドゥスン族は昔からこの山の恵みで暮らしてきました。
長老は今でも年に1度山に登り山の神に7羽の鶏をささげています。
いけにえをささげて人間が山に入る許しを請いその安全を祈願するのです。
キナバル山がその全容を見せるのはとても珍しく山頂は大抵雲に覆われていると言います。
海沿いの暖かい湿った空気が山に沿って上り雲になるのです。
湿度の高い森。
この中でたくさんの珍しい植物が育ちここは野生植物の宝庫と言われています。
甘いにおいで虫を誘い寄せる食虫植物です。
葉っぱが変化したそうですが何だか壺みたいですね。
中の粘液には消化液が入っていて落ちてきた昆虫は次第に消化され吸収されてしまうそうです。
ランにもたくさんの種類が見られます。
このランの花は直径はたった8mmです。
小さな花もあれば大きな花もあります。
この蔦の先をご覧ください。
世界最大の花…。
大きなものでは直径1mを超えます。
花には栄養をつくる葉もなくそれを運ぶ茎もありません。
植物の蔓に寄生しその栄養を吸い取って生きてるんです。
ラフレシアのつぼみが開花する様子です。
何だか随分ハエがいますね。
花が動物の死体のような悪臭を放ちハエを誘って花粉を運ばせるんだそうです。
そういえば花弁も肉の色ですね。
植物の宝庫キナバル山も3,300mを越えると花崗岩の岩肌がむき出しになります。
巨大な花崗岩の枚岩が風化した山頂の眺めです。
山の民ドゥスン族の神話では世界の始まりに空の上の神様が降りてきて大地の真ん中にドンと石を置いたのがキナバル山になったそうです。
ここは天国に番近い場所であり死者の魂が行く所と信じられています。
2014/11/20(木) 04:15〜04:20
NHK総合1・神戸
シリーズ世界遺産100「キナバル自然公園〜マレーシア〜」[字]
巨大花の咲く山 ▽自然遺産 【語り】鹿賀丈史 【テーマ音楽】久石譲
詳細情報
番組内容
巨大花の咲く山 ▽自然遺産 【語り】鹿賀丈史 【テーマ音楽】久石譲
出演者
【語り】鹿賀丈史
音楽
【テーマ音楽】久石譲
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
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音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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