を待つばかりとなります。
(茂之)《沼田茂之。
平成10年5月12日生まれ。
A型》《幼いころから優秀な兄と比較されてきた》《何をやっても兄に勝てない僕は劣等感の塊だった》《父さんが叱るのは僕がバカだから》《母さんが笑わないのは僕に興味がないから》《そう思って生きてきた》《そんな僕に友達なんてできるわけもなく》《ずっと1人だった》《そして…》
(三井)《おいこいつくそ漏らしてるぞ》《あの事件が起きた》《毎日執拗にいじめられて引きこもりになった》《そんなときだった吉本先生と出会ったのは》《先生は…》《むちゃくちゃなやり方で僕を追い込んでいった》《いじめから逃れられない現実を…》《家族から見放されている現実を…》《友達がいない現実を…》《痛いほど思い知らされた》《先生が来てから目まぐるしくいろんなことが変わっていった》
(吉本)《お前を変えてみせる》《だからたまに思うんだ》《先生の手のひらの上で転がされているんじゃないかって》《僕を振り回して面白がっているだけなんじゃないかって》
(茂之のうめき声)
(山尾)行こうぜ。
(園田)大丈夫か?
(山尾)おい何してんだよ。
(園田)やめたんだ。
お前らとつるむの。
(山尾)またいじめられたいんだ。
(山尾)ホントにやんのかよ。
(園田)おう。
(茂之・園田のうめき声)
(茂之)あ〜。
助かると思ったのに全然駄目じゃん。
うるせえ。
ありがと。
痛いんですけど。
俺もだよ。
(園田)大丈夫?
(慎一)絶対嫌だね。
(一茂)親の決定に逆らうのか?
(慎一)何で家庭教師なんか付けなきゃいけないんだよ。
(一茂)お前の成績が下がってるからだろう。
30番以内に入れば十分だろ?何でよりによってこの人なんだよ。
東大進学率100%。
茂之の成績だってこんなに上げてくれたんだ。
実績は十分だろ。
(慎一)そういう問題じゃないよ。
だったらどういう問題なんだ。
えっ?俺のことは放っといてくれよ。
このまま順位がずるずる下がってもいいのか?東大行けないぞ?
(ため息)何とかするよ。
何とかなってないからこの成績なんだろ。
わっ分かったよ。
やりゃいいんだろ?いいねえ。
ハハ。
じゃあ先生よろしく頼むよ。
お父さん1つご提案があります。
夏休みの間僕もこの家住んでいいですか?えっ?いや…。
茂之君が成邦館高校に合格する可能性は十分にあります。
しかしそれは夏休みの努力しだいなんです。
けどそう言われてもねえ…。
(慎一)無理に決まってんだろ。
これは君のためでもあるんだよ。
高2の夏というのは気が緩んで非行に走る子供も少なくない。
例えば万引とか。
傷害とか?うちのは大丈夫だろ。
そういうのに限って危険なんですよそう思いません?
(佳代子)一緒に住んでいただいたらどうかしら。
(一茂)えっ?けど慎一が…。
いいでしょう。
一緒に住んでも。
《刺せよ!》いいよねえ?うなずいた。
はっ?ちょっ…。
納得してくれたようです。
ハハハ。
・
(チャイム)あっもう来た。
あっどうもすいません。
はいこちらお願いします。
気を付けてくださいね。
ぶつけないように。
はいどうぞこちらへ。
(業者たち)はい失礼します!
(一茂)おうおうおう…。
(佳代子)あのこれは…。
あっ荷物です。
はいこちらのお部屋へお願いします。
どうぞ。
(業者たち)失礼します。
では本日よりお世話になります。
よいしょ!はいすいません。
何かどさくさに紛れて居候された感じだな。
(一茂)手伝おうか?
(佳代子)結構です。
(一茂)おっ今日はカレーか。
(一茂)うん。
リンゴあったかな?あれをすりおろしたやつ入れるとうまくなるんだ。
今日のカレーには合いませんから。
(一茂)いや絶対うまくなるから。
あっ?んっ?おっ。
やめてください…。
(一茂)あったあった。
よしじゃこれ2つ入れちゃおうかねっ?勝手に触らないで。
ここは私のスペースです。
何怒ってんだよ。
俺はよかれと思って…。
あなたは手伝ってくれてるつもりなんでしょうけど私には私のやり方がありますから。
余計なことしないでください。
いい匂いですねえ。
カレーですか?はい。
いいですねえ。
短い間ではありますがよろしくお願いします。
乾杯〜!
(3人)乾杯。
はいお父さんも乾杯。
よろしく。
んっ?んっんっんっんっ。
乾杯〜。
よろしく〜。
んっんっんっ。
ではではではでは…。
いただきま〜す!いただきます。
おいしそう。
んっおいしい!これ何カレーですか?レッドカレーっていうんです。
レッドカレーふ〜ん。
(佳代子)福神漬けです。
ありがとうございます。
(シャッター音)おはよう。
(シャッター音)
(シャッター音)
(シャッター音)あのその写真のデータはどこにしまってあるんですか?ここだよここ!俺のハート!
(舌打ち)
(飛鳥)高津君来てるよ。
(高津)《死んだ方がいいのかなって》《だったら勝手に死ねよ》《高津君が部室で首をつったって!》俺のせいじゃないよな?えっ?俺のせいじゃないよな?
(高津)うん。
(シャッター音)
(メールの着信音)
(真希)「今日会えない?」まだ彼女と会ってたんだ。
でもお似合いだと思うよ。
自己中のバカップルって感じで。
何だよそれ。
いいねえ。
そういうふうに態度に出せたらよかったんだけどなあ高津君も。
君が自殺に追い込んだんだろ?俺は何もやってません。
直接手を下さなくてもやり方はいくらでもある。
まあ確かに死ねとは言いましたよ。
でも普通ホントに首つると思わないじゃないですか。
彼の気持ちを考えなかったのか?死にたいやつの気持ちなんて分かりませんよ。
これより苦しかったんだぞ?彼の心の中は。
お前の無神経な一言で彼がどれだけ傷ついたか考えたことがあるか?首をつる前お前にすがったわずかな希望を考えたことがあるか?部室のパイプにロープを縛ったときの彼の絶望を考えたことがあるか?
(慎一のせき)彼の気持ちを想像してみろよ優等生〜。
だったら俺の気持ちも想像してみろよ家庭教師!散々付け回して勉強に集中できるわけないだろ!もう俺のことは構わないでくれよ。
分かった。
(勝野)確か浅海舞香って総務でしたよね?ああ。
(勝野)あ〜リュウマエ君。
あの浅海さん呼んできてくれる?
(リュウマエ)浅海さんですか?
(勝野)うん。
いいですよ。
おい。
もう修復不可能なんですから若い子に乗り換えちゃった方がいいですって。
お前なそれが余計なことだっていうんだよ。
俺は課長のためを…。
・
(リュウマエ)勝野さん。
おお。
(浅海)浅海ですけど。
いやいやあの浅海舞香さんを呼んできてほしいんだけど。
(リュウマエ)えっ?
(浅海)私が浅海舞香ですけど何か?課長。
僕にはいくら目を細めてもあの彼女には見えません。
(慎一)実はうちに住み始めたんだ吉本。
(真希)えっ?
(慎一)それに俺の家庭教師もやることになって。
どうするの?
(慎一)いやもちろん追い出すよ。
家族が吉本に感化されないうちに。
でもどうやって?いらっしゃいませ。
(慎一)アイスカフェオレの氷抜きで。
はいかしこまりました。
吉本の人殺し発言。
あれってあなたの家族のことだと思ってました。
でも本人にそういう意識がないってことは他の誰かを死に追いやった可能性がある。
・
(ノック)失礼します。
お忙しいところすいません。
(慎一)どうしたの?ううん何でもない。
初めまして立花と申します。
彼女は吉本のせいで家族を失ったんです。
今日は真実を教えてもらいに来ました。
あの男はここで眠っている吉本荒野さんの兄でもなければあなたの子供でもありませんよね?
(多恵)電話でもお伝えしましたが私の口から言えることは何もありません。
どうしてですか?脅されてるんですか?僕は吉本さんがこんな状態になってしまったのはあいつのせいだと思っています。
このままだと今度はうちの家族がやつの犠牲になるんです。
お願いします。
本当のことを教えてください。
これで最後にしてください。
息子の叔父です。
名前は高柳。
8年前に息子と同じ中学の教頭をしていました。
今は退職してます。
じゃこの人に聞けば…。
これは?あの男も同じ中学校の教師でした。
できました。
茂之のときとはずいぶん違うんですね。
聞いてます?「構うな」って言ったのはそっちだろ。
それとも僕に構ってほちいんでちゅか?
(高柳)懐かしいなあ。
荒野は生徒思いの先生でね。
あんな事故に遭わなければ立派な教師になっていたはずだよ。
あのここに写ってる先生は?田子先生だよ。
田子雄大。
田子雄大?
(高柳)うん。
悪い先生じゃなかったが荒野とは馬が合わなくてね。
他の先生ともうまくいってるとは思えなかった。
あっ。
ほらこの先生。
(慎一)あの吉本先生はどんな事故に遭われたんですか?階段で足を踏み外したんだよ。
帰宅途中の長い階段でね。
何度も転がって頭を強打したらしい。
本当に事故だったんですか?
(高柳)うん…警察の見解ではね。
でも暗くもないのに足を踏み外すわけがない。
実際警察も事件性を疑ってたんだけどとうとう決定的な証拠が見つからなくてね。
田子雄大が突き落としたっていう可能性は?その質問には答えられないな。
でも第一発見者は彼だった。
(慎一)田子雄大が吉本荒野を階段から突き落とした。
(真希)今の話だけで決め付けるのはどうかと思うけど。
(慎一)もちろん他の先生にも話は聞いてみる。
当時の教員名簿も借りてきたし。
(真希)ねえ。
だったらそれ私にやらせて?
(慎一)えっ?じゃあ俺も一緒に…。
(真希)あいつにバレずに動くには私一人がいいと思うの。
心配しないで。
今度は私があなたの力になりたいの。
ありがとう。
旅行にでも行くか。
どうしたの?急に。
ほらせっかくの夏休みだしさ。
どう?先生も一緒に。
いいんですか?
(一茂)もちろん自費だけどね。
えっ!
(一茂)ハハハ。
お金はどうするんですか?
(一茂)定期崩せばいいだろ。
もう満期過ぎてるからいつでも引き出せるだろ?ええ…。
どこ行きたい?海外でもいいぞ。
海外行くくらいなら僕の旅費も出してくださいよ〜!いいじゃない。
先生稼いでんだからさ。
お父さんの方が稼いでらっしゃるじゃないっすか。
こんな大きな家建てて。
だからそれは違うって言ったでしょ。
お母さんのご実家から援助してもらってるんでしたっけ?
(一茂)そんなこと子供の前で言うんじゃないよ。
んっ。
あっ。
おっ。
いたの?おかえり。
(慎一)痛っ…あっ。
(ため息)あ〜あ枕そんなにしちゃって。
まだ返すの早かったかなあ。
このままうまくいくと思うなよ?家族は俺が守る。
(笑い声)笑わせんなよ。
お前がいつ家族のために動いたよ。
お前が守りたいのは家族じゃない。
自分に都合のいいこの生ぬる〜い環境だ。
カッコつけんなよ優等生。
あと何日でお前の居場所がなくなるかな。
慎一君は?あっさっき出掛けたみたいですけど。
こんな銘柄薦めてませんよね?先生に教わったとおりに自分で上がりそうな株を…。
すぐに売ってください。
一時は持ち直したんです。
今は下がってますけどまた上がると…。
いいから早く!ざっと95万の損失ってところですか。
どうしたら…。
100万入ってます。
これで定期の損失分の穴埋めにしてください。
できませんそんなこと。
定期使い込んでいたことご主人にバレたら沼田家泥沼になりますよ。
でも…。
もともと大金を使わせたのは僕ですから。
僕の責任でもあります。
もうおしまいにしたらどうです?結局向き合うしかないんですよ。
ご主人と。
子供たちと。
自分自身と。
あっ!お〜!
(園田)あ〜。
おおいいねえ。
君リズム感ないねえ。
(園田)うるせえよ。
(三井)何してんの?
(園田)何だっていいだろ。
(市原)なあ俺たちも交ぜてよ。
何か山尾と一緒にいるのがめんどくさくなって。
よしやろうぜ。
なっ?沼田。
んっ?ごめんな。
いいよ。
田子雄大が吉本荒野を殺そうとしてもおかしくない理由が分かったよ。
これをご両親に見せればあの男を首にできると思う。
でも弱みを握られてるんでしょ?それは何とかする。
それより田子の動機って?田子雄大が担任だったクラスの生徒。
名前は真田宗多。
彼はいじめが原因で自殺したの。
浅海君っていたでしょ?ほら前にうちに来た。
あ〜あのお父さんの浮気相手。
ちょっと…もうちょっとオブラートに包んでよ。
いやどうやらね彼女にだまされちゃったみたいでさ。
総務課に同じ名前の子がいるんだけど全くの別人。
いったい彼女はどこの誰で何のために俺に近づいてきたのか。
気になりますか?まあね。
家族旅行も彼女のことを忘れるためのものだからね。
捜してあげましょうか?えっ?いやちょっと心当たりがありまして。
ホント?家族のためなんですよね?彼女とけりつけて家族と向き合うために会うんですよね?もちろん。
何してんだ?これに写真のデータが入ってるんですよね?おい!ちょっと先生。
おい!
(佳代子)ちょっと…。
キャッ!何!?
(一茂)先生。
ちょっと服着なさいよ。
(慎一)やめろ。
(佳代子)どうしたの?知らないよ。
(慎一)ああ…あっやった。
これであんたから解放される。
(佳代子)慎ちゃんどういうことなの?説明して。
人殺しなんだよこいつは。
うわ〜!うわっ!先生遅れてすいません。
どうしたの?お前も座れ。
これから家族会議を始める。
議題は家庭教師の解雇処分について。
何それ。
ここにいる吉本荒野…。
いや…。
田子雄大を首にしてもらいたいんだよ。
何だ?その「田子雄大」っていうのは。
(慎一)それがあなたの本名ですよね?どういうこと?
(慎一)俺たちに嘘ついてたんだよ。
(慎一)こっちが本物の吉本荒野。
ずっと調べてたの?
(慎一)ああ。
(一茂)お前知ってたのか?名前が違うってことだけ。
どうして言わなかったんだ?確証がなければ言いくるめられるからだよ。
でも今度は違う。
ちゃんと証言も取ってきた。
高柳教頭先生をご存知ですよね?あなたと本物の吉本荒野は同じ中学の教師だった。
8年前本物の吉本先生は人格者として親にも生徒にも評判の教師だった。
叔父の教頭からの信頼も厚かった。
それと対照的に無愛想だったあなたは職場でも孤立していた。
あなたと吉本先生は仲が悪かったそうですね。
そしてある日事件が起きた。
(佳代子)事件?
(慎一)この吉本先生が階段で足を踏み外して頭を打ったんだよ。
今は昏睡状態だ。
あんたが吉本先生を突き落としたんだろ?臆測で人を犯罪者にしてほしくないなあ。
そう言うと思ったよ。
(一茂)誰?8年前この人の教え子だった真田宗多君。
彼は中学でいじめを受けていた。
田子雄大…あんたにね。
懐かしいですか?丸川先生西口先生羽間先生。
当時の同僚ですよね?
(丸川)職場では完全に孤立してたよ田子先生は。
暗いというか無愛想というか。
吉本先生とも仲が悪くてね。
だからあの事故が起きたときもすぐに田子先生の顔が浮かんだよ。
彼が突き飛ばしたんじゃないかってね。
真田宗多という生徒がいてね。
田子先生は真田をいじめてたんだ。
でもその事実を知った吉本先生が叔父である教頭先生に相談しようとして…。
(西口)うんその直後だった。
あの事故が起きたのは。
(羽間)しかもね事故の後逃げるように辞めちゃってね。
あの野郎くそっ。
(丸山)羽間先生。
証拠が出なくて警察もお手上げだったけど俺たちはみんな田子先生の仕業だと思ってるよ。
今でもね。
嘘だろ…。
あなたがその子をいじめてたんですか?そうだよ。
こいつがいじめてたんだよ。
どうして?最初は親身に接してたんですよね?真田君は家庭内暴力に悩んでいた。
担任だったあなたは彼の相談に乗って父親に厳しく指導をした。
でも効果はなかった。
(雄大)《そんなわけないだろ》《きっとお前の思い過ごしだよ》
(真田)《違いますお願いです助けてください》助けを求めてきた彼をあなたは突き放した。
《問題は解決したんだよ》《少しはさ俺の立場も分かってくれよ》《ですよね》あなたに見放された真田君は吉本先生に相談をした。
でもそれを告げ口だと勘違いしたあなたは彼をいじめた。
《68》《ほら罰だ罰》《脱げよ。
早く脱げよおい》《もっと飲めよ死んだっていいんだぞ》そしてそのいじめの事実が教頭にバレることを恐れて吉本先生を階段から突き落とした。
(慎一)吉本先生は昏睡状態に陥り味方をなくした真田君は山小屋で自殺をした。
ホントなのか?何とか言ったらどうだ。
僕がやったという証拠はありません。
でもあなたがやってないという証拠もない。
実際あんたは何度も警察の事情聴取受けてんだろ?「吉本荒野」と偽ったのも自分の過去を暴かれたくないからだろ?言ったよな?俺や茂之に。
「人を殺したことがある」って。
吉本荒野のことか?真田宗多のことか?何とか言えよ!何がおかしいんだよ。
よくできた作り話だなと思って。
作り話じゃないよ。
全て真実だ。
俺はやっていない。
嘘つけ!俺はやっていない!われわれも君がやっていないと信じたい。
父さん。
(一茂)でも…。
どっちにしろ子供たちが君に不信感を抱いたのは事実だ。
(一茂)このまま続けてもいい関係が築けるとは思えない。
(一茂)申し訳ないが…。
やってないよ。
先生はやってないよ。
(佳代子)シゲちゃん。
だって先生はここにいる誰よりも俺の味方になってくれたんだよ。
そんな人が人殺しなんてするわけないよ。
お前なあ…。
だって先生がいなかったら俺は負け犬のままだったんだよ?もしかしたらそのいじめで自殺した子みたいに死んだかもしんないんだよ?先生が俺を救ってくれたんだよ。
だからお前は落ちこぼれなんだよ。
だったらあいつの人殺し発言はどう説明すりゃいいんだよ!あれは…。
俺を脅すための嘘だよ。
んなわけないだろ!
(佳代子)シゲちゃん。
いいか?お前はだまされてるんだよ。
あいつが裏で何をやってるか知らないからお前はそんなことが言えるんだよ!いいんだよそれでも!確かにやり方はむちゃくちゃかもしれないよ。
俺が知らないこといっぱいあるかもしんない。
でも!俺…今楽しいんだよ。
先生のおかげで学校に行けるようになって…。
友達もできて…。
毎日すっごく楽しいんだよ。
こんなこと初めてなんだよ。
だからもっといろんなこと教わりたい。
先生にもっといろんなこと教わりたいよ!私も先生に続けてもらいたい。
いやいやちょっと待ってよ。
いや母さんまでさ…。
茂之をここまで変えてくれたのは先生よ?今辞められたら茂之また元に戻っちゃうかもしれないじゃないの。
今まで何人の家庭教師が辞めていったか考えてみて。
私たちじゃどうにもならなかったことを先生はやってくれたのよ。
父さん。
先生本当にやってないんだね?ええ。
やってません。
分かった。
先生を信じよう。
何で?
(一茂)確証のない話で犯罪者と決め付けるわけにはいかないだろ。
どうしても嫌ならお前の件は白紙に戻していい。
でも先生には今までどおり茂之の家庭教師を続けてもらう。
そんな…。
これからもよろしく頼むよ。
分かりました。
おかしいだろ。
おかしいだろ?何で息子の言ってることが信じられないんだよ。
(慎一)何なんだよ。
何なんだよいったい!おかしいだろ。
(佳代子)慎ちゃん。
(一茂)ほっとけ!いいんだよ。
すまなかったね。
いえ。
僕がいけないんです。
何か事情があるんだろ?またいつか話せるときが来たら教えてよ。
吉本先生…。
でいいんだよね?はい。
僕は吉本荒野です。
(佳代子)座ろう。
(一茂)吉本先生。
浅海君のことよろしく頼むよ。
ええ。
・
(真希)どうしたの?吉本に家族を取られちゃいました。
俺は…。
俺は…。
私がいるから。
私があなたを信じてるから。
ホントにやってないですよね?んっ?・「ポケットの中にはUSBが一つ」・「もう一つ叩くとUSBが二つ」
(笑い声)
(佳代子)おはようございます。
(菜穂)最近どう?株の方うまくいってる?ああ。
あっ…実はやめたの。
向いてなかったみたい。
(京香)もったいないわよ!実はねここだけの話なんだけどIT系のハーバーブリッジ社。
来週大手企業との提携を発表するらしいわよ。
えっ?
(紗枝)それが発表されたらハーバーブリッジ社の株一気に上がりますよ!ホント?
(飛鳥)早かったね…。
慎一君もうすぐ来るから。
何ですか?君にプレゼント渡そうと思って。
ハハ。
いいねえ。
2014/12/25(木) 14:57〜15:55
関西テレビ1
家族ゲーム #06[再][字]
家庭教師吉本の“真実”に近づいていく慎一。一方、佳代子や茂之の心をつかんでいく吉本・・・。そんな中、慎一が「家庭教師解雇に関する家族会議」を開く!
詳細情報
番組内容
 吉本荒野(櫻井翔)の暗躍のおかげで、沼田茂之(浦上晟周)は親友・園田満(松島海斗)との関係を取り戻し、学校でのイジメからも解放されようとしていた。逆に兄・慎一(神木隆之介)はすべての歯車が狂い始め、精神的にも追い詰められていた。その日、沼田家は昼間から怒号が飛び交った。父・一茂(板尾創路)が最近成績の芳しくない慎一に対し、吉本を家庭教師につけると決めたからだ。
番組内容2
激しく抵抗する慎一だったが、吉本は万引きの写真やカッターナイフをチラつかせ、なかば強引に承諾させる。しかも、2人を勉強に専念させる為に、夏休みの間、沼田家に住み込むと提案。さすがの一茂もちゅうちょするが、意外にも母・佳代子(鈴木保奈美)が賛成に回り、あれよあれよと同居が決定する。
 翌日から吉本は、朝晩ところかまわず慎一に付きまとい始める。慎一は、立花真希(忽那汐里)へも
番組内容3
簡単に連絡が取れない状況に陥り、イライラが募った挙句に「もう自分に構うな!」とキレる。すると吉本はあっさりと引き下がった。お互いのすべてを知り、共感を得た慎一と真希は、本格的に吉本を追い落とす作戦に着手する。まずは、一緒に本物の吉本荒野(忍成修吾)を訪ね、嫌がる母親から“吉本の過去”を知る人物の情報を得る。一方で、一転して慎一を無視し始めた吉本は、別の対抗措置を開始。2人の静かな攻防戦が続くが…
出演者
櫻井翔 
神木隆之介 
忽那汐里 
浦上晟周 
北原里英
 ・ 
板尾創路 
鈴木保奈美
スタッフ
【原作】
本間洋平「家族ゲーム」(集英社文庫刊) 
【脚本】
武藤将吾
【演出】
佐藤祐市
【音楽】
本多俊之
【制作】
フジテレビ
【制作著作】
共同テレビ
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
ドラマ – その他
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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