BOSS #07 2014.12.05


(絵里子)
時計を巻き戻すことができればと思う瞬間が人生には確かにある
あのときあの瞬間あの場所に戻ることができれば…
でもそれは決してかなうことがない

対策室のメンバーにとってそれがあの日だった
そう。
あの日あのとき
(丹波)大丈夫なんだろうな?
(野立)信じてください。
何かあれば私が全責任を持ちます。
(絵里子)冗談じゃないよ。
このくそ忙しいときに何でこんなことに駆り出されなきゃいけないの?
(野立)おっ。
(絵里子)エヘヘ。
(野立)フフフ。
検挙率の高い対策室はな今非常に注目されてるんだ。
こういうイベントで都民と触れ合いを持ってさらに名前を高める。
(絵里子)あんたの得点稼ぎでしょ。
(野立)いいだろう?俺の制服姿。
私の部下はねみんな立派な刑事たちなの。
こんなことやってる場合じゃないんだから。

(花形)こっちでーす。
楽しそうにやってるよ。
あのバカ!
(花形)特別対策室ですよ。
(女性たち)うわぁ。
はい皆さん。
これ対策室のボスですよ。
まあどうも。
お姉さま方お元気ですか?どうも。
犯罪巻き込まれてませんか?大丈夫ですか?
(光代)初めまして。
いつもお世話になっております。
(光代)花形の母でございます。
あら!お母さま。
どうも。
(光代)お世話になっております。
花形。
花形。
花形…。
どういうこと?
(花形)すいません。
知り合い呼んでもいいって野立さんが。
あっ。
だからみんな呼んでますよ。
みんな!?
(花形)あっごめんなさい。
皆さんも気を付けましょうね。
(女性)あらあら大丈夫?あんた。
(花形)ごめんなさい。
皆さんも階段お気を付けください。
こっちでーす。

(花形)ここがいわゆる取調室です。
(女性)すごいすごいすごい。
(花形)今だけ今日だけ特別観覧ですからね。
くれぐれもここに入るような人にはならないでくださいね。
(女性たち)やだ。
アハハ。
ねえ。
そんな。
(花形)じゃいいですね?次行きますよ。
まだまだ仕事があるっつうの。
(幸子)大変です。
あんまり大変そうじゃないけどどうした?立てこもりました。
今週も?
(虎太郎)バンバン。
バン!
(母)もう出といで虎太郎。
帰るよ。
ほら。
(虎太郎)バンバン。
凶器は水鉄砲。
ホシの狙いは何でしょうか?どうだっていいでちゅ。
ちゃっちゃと逮捕。
強制送還。
以上。

(花形)ボス!大変です。
(花形)帰りたくない。
ずっとここにいたいと。
だからこんなことでいちいち呼ばない。
自分で処理する。
ゴー。
はい。
(立花)今の人上司?
(花形)うん。
まあ。
(立花)何か怖そうだね。
(花形)そうなんだよねこれが。
って関係ないでしょ君には。
ふざけてないで早く帰ってよ。
でないと力ずくで追い出すよ。
刑事は怖いよ!
(立花)刑事なんだあんた。
(花形)刑事の中の刑事だよ。
対策室の若手兼エースみたいな。
サッカーでいうとメッシ的なポジションみたいな。
(花形)って何してんの?えっ?ああー!また来てね。
あっ。
悪いことして来ちゃ駄目よ。
(母)すいませんでした。
ほら。
帰るよ。
よいしょ。
(岩井)こんなイベント毎日でもありやな。
(山村)大変だよおばちゃんたちとの付き合いは。
(岩井)おうおう。
おうおう。
あっ。
ああっ…。
(山村)えっ?どうしたの?大丈夫?ちょっ…。
誰か…。
あっ。
ああっ。
ああっ…。
どういうことだ?
(片桐)何らかの毒物の可能性が。
今ジュースがこぼれたエリアを封鎖しています。
マジで?
(警察官)こちらです。
(片桐)どうした?どこが痛い?
(岩井)あっ。
ああっ…。
(山村)ああっ。
ああっ…。
のど痛いのか?ええ。
突然激痛が。
さっきスナックのママたち案内したよな?昨日から盛り上がっちゃって。
何曲歌った?80曲ぐらいは歌いました。
ああっ。
あっあっ…。
歌い過ぎでのどがかれた?岩井は?想像妊娠だそうです。
男でもあるそうで。
(片桐)触るな!
(岩井)産ませてよ!何やってんのよ。
ややこしいわね。
ジュースはただの飲み残しでした。
でこっちは?
(花形)鍵のみ込まれちゃって。
何やってんのよ!ただの警察マニア一人対処できなくてどうすんの。
ちょっと。
立花さん。
こんなことして目的は何?言っておくけど遊んでる暇はないの。
腕ずくで連れ出すだけよ。
ケガするかもしれないけどそれでもいいの?何?言いたいことがあるならはっきり言いなさい。
僕は誰でしょう?はい!?
(立花)時間がないんで。
そうだな…。
12時までに僕が誰か思い出してください。
誰に向かって言ってんの?対策室の方たちにです。
そのために宿題を出させてもらいましたから。
えっ?宿題?
(メールの着信音)
(山村)あっ。
何だ?これ。
差出人は取調室の男。
宿題って何?
(立花)僕を思い出すための宿題ですよ。
できなければ当然罰が待ってる。
僕は時計を巻き戻しに来たんです。
時計?
(立花)ええ。
僕の。
いえ。
対策室の皆さんの時計をね。
(悲鳴)爆発した!?爆発?
(立花)これで晴れて容疑者だ。
ここにいる理由ができた。
(花形)身体検査をさせてもらう。
近寄るなよ下っ端が。
バス停のはデモンストレーションでカプサイシンガスをまいただけ。
死者が出ない。
ただこのボタンを押せばあれとは比較にならないものがあちこちでまき散らされる。
そうなったら死ぬよ。
たくさん。
何をするつもりなんだ?
(岩井)はったりちゃうか?公園のガスかて大したことないのかもしれんで。
思い切って踏み込むか。
いや。
待て待て。
リスクは下げろ。
それより本当の目的を探る方が先決だ。
黒原を呼んで。
とにかくあらゆる情報を集めて男の目的と身元を探りだそう。
私たちは取調室に行く。
(片桐)はい。
都民の命は俺が預かった。
フッ。
ハァ。
早く思い出してよ。
(立花)あと90分か。
そろそろ宿題が届くかな?その宿題って何だ?次に犠牲者が出る場所だよ。
(理香)この男の声声帯の振動数を調べてその高い低いによって彼の緊張状態を測るものだって。
(理香)この画面で見れるから。
ありがとう。
引き続き頼むわ。
対策室の時計を巻き戻すって言ってた。
何かを思い出せってことか?誰なの?この男。
(山村)取調室の男。
あいつからだ。
(山村)「宿題その1」「パートナーとの思い出の公園といえば?」「制限時間20分」パートナー?
(岩井)思い出の公園?20分で爆発するってことか?パートナー?バディ?
(刑事)《ビビって撃てなかったって?》
(刑事)《それでホシ逃げたって》《だから女に1課なんて無理だって》
(刑事)《もう二度と組みたくないな》・《刑事は芝居ができて何ぼ》《自分の弱さを隠せ。
嘘でも強くなれ》《刑事は2人で行動する。
それがお互いのためだ》《大山副総監の言葉ね》《って研修でよく言ってたよなぁ。
あのおっさん》《何?その格好。
そのひげ》《いいだろう。
俺もお前と一緒だ》《現場を見ておくことにした。
刑事になる》《革ジャンデカと呼んでくれ》パートナー。
公園…。

(母)《何が気に入らないの?信次郎》《うん?いい子なんだけど物足りないんだよ。
何かちょっとね》《母ちゃん》《一生のパートナーなんだからじっくり見ないと》《いないのかなぁ。
何ていうかさ自分の足でしっかり歩いてる女》《頑張ってるっていうか。
えっ?》《また電話するよ。
うん。
切るよ》《うんおやすみ》《ホシはどう?まだ?》《うん》《これ買ってきた》《何だよ。
今どきどこ売ってんだよ?こんなの》《あっち》俺たちが初めてバディを組んで張ってた公園は?虎ノ門公園。
(理香)虎ノ門公園?照合して。
植えられてる樹木が違う。
ここじゃない。
あと10分。
(片桐)ここを拡大してくれ。
(山村)荒川区…。
江戸川区?
(片桐)品川区かも。
誰か見覚えは?戸越北公園。
場所が分かりました。
岩井がマル暴。
捜査4課にいたときに長年パートナーだった先輩刑事を殴った公園が品川区にあるそうです。
《お前こらぁ!おいこら!》
(刑事)《おいやめろ!》
(岩井)《放せこら!おい!》1カ月の謹慎と給料カットや。
散々やで。
その件とあの男はどういうつながりが?分からん。
(片桐)皆さん下がってください!危険物です。
(岩井)逃げろ!爆発するぞ!
(悲鳴)
(岩井)片桐!
(片桐)おい。

(立花)バン!ハハッ!何ビビってんだよ僕ちゃん。
(立花)「バン!バンバン!バン!バンバンバン!」「ブーッ。
バーン!」
(山村)岩井の関係者であることは間違いないですよね。
あの男のかばんの中身が見たいわね。
でもただの愉快犯じゃ?イチかバチか取り押さえませんか。
銃ででも脅して。
(幸子)声帯の緊張は見られませんね。
落ち着いています。
余裕です。
いたずらにしては手が込んでる。
これだけのことをしていながらこの落ち着き方。
切り札をまだ持ってる?まだまだ宿題はあるよ。
用意スタート。
(幸子)メールです。
(山村)「宿題その2今も心に残る銃弾は?」銃弾?銃弾…。
《警察なんて…。
お父さんなんて大っ嫌い!》
(幸子)この一斗缶影の反対側つまり南側が一番さびてるわね。
南に海が近い所なんじゃないかな。
ここに写ってる雑草拡大して。
(幸子)これオオバコとカヤツリグサかな。
(理香)照合してみます。
(幸子)この2つしか生えてないことを考えるとここは酸性土壌ね。
薬品工場か産廃工場。
都内で海岸線から1km以内の薬品工場か産廃工場…。
ねえ。
下の名前ぐらい教えてよ。
名前分からないとさ話もできないじゃない。
メールはさ自動送信?それとも友達がいるの?立花っていう偽名には何か意味があるのかな?年は?30?もっと若いか。
28?27?26…。
何か入ってきたぞ。
えっ?あらっ。
何!?
(立花)そんなにこの中見たいんならどうぞ。
面白いものが入ってると思うよ。
(山村)あっ。
ど…どうも。
(山村)何だこれ?とにかくすぐ解析してくれる?あとこのかばんの指紋の照合も。
はい。
(山村)お願い。
ハァー。
・黒原からの情報だ。
写真から羽田付近の島田薬品毎日化学水戸産業京浜環境工場跡地の可能性が高い。
了解です。
(岩井)銃弾ねぇ。
(片桐)《動くな!動くと撃つぞ》《動くな!》
(銃声)
(バイブレーターの音)
(片桐)《おい救急車。
救急車呼べ!》心に残る銃弾…。
京浜環境工場跡地。
(操作音)分かりました。
京浜環境工場跡地。
今から急行します。
急げ。
(岩井)了解!
(片桐)逃げてください!
(岩井)逃げろ!早く!早く!逃げろ!
(立花)「バン!ポポバン…。
バン!バババババン!バン…」
(花形)分かりました。
お前の目的は何なんだよ!これ掛けるよ。
(幸子)潜在指紋がありません。
どうして?分かりません。
ふいたとしか…。
徹底的に身元を隠してるか。
かばんの中は?薬瓶が1本。
薬瓶?中にフッ化水素が入ってました。
フッ化水素!?
(立花)フッ化水素ってな最初は何ともなくてもじわじわと気付いたら骨まで溶かすような劇薬なんだ。
人によっては青酸ガスより怖いって人もいる。
(花形)フッ。
バカバカしい。
さっきここの警視監の手に付けといた。
失礼します。
あー。
やつの目的も素性もまだ分かりません。
(丹波)ハァ…ハァ…。
丹波部長。
(丹波の荒い息)部長?
(丹波)ああっ。
うっ!?部長!
(幸子)容器からすると1リットル。
それだけのフッ化水素ガスが発生すれば何百人単位の致死量です。
そろそろ宿題が届くよ。
(メールの着信音)ラスト問題だ。
(山村)「最後の宿題」「全ての答えは2人をつなぐあのセレクトの中にある」セレクト?選ぶ?時計を巻き戻すっていったい何だ?セレクト。
覚えてない?4課と1課の合同捜査。
1課からは私とあなたがセレクト。
選ばれた。
あの捜査か。
・《ちょっと革ジャン!》《私を担当から外すように言ったってホント?》《革ジャン!》《危険過ぎんだろう今度の現場は》《こんなにやけた男と組まされるこっちこそ怒ってんだけど》《無理すんな》《下手したら発砲することになるかもしれないんだぞ》《あら。
射撃試験の成績知らないの?》《あー。
そもそもだ》《女だてらに刑事なんてお前他にやることあんだろう?》《ったく…》《それやめてくんない?》《いらいらするんだけど》《ああそうか?若い子なんてキャーキャーだぞ》《今度私の前でやったらひげそるか…》《ホント撃つよ》《ホントに。
かなりヤバいなお前は》
(屋田)《まずい。
4課が突っ込むつもりだ》《情報が錯綜している》・
(銃声)
(屋田)《いったんうちは引こう》《分かりました》
(男性)《見掛けない顔だな。
デカだな。
1課か?》《このまんまあの女の所まで歩け》《どうするつもりだ?》《4課のデカのふりをさしてもらうぞ。
いけ!》
(男性)《笑え》《4課の上野さんだ》
(銃声)《動くな!》俺とお前をつないだあの事件。
あれで刑事課のセクショナリズムが問題となりあれがきっかけとなって組織の枠を取り払った新しい部署対策室が生まれた。
対策室。
全ての答えは2人をつなぐあのセレクトの中にある。
対策室が危ない。
分かった。
やっぱりか?これで最後だけ写真がなかったのもうなずける。
それよりこの対策室設立のきっかけの話は?広報誌には何度も書いてる。
まあ警察関係者なら知ってるよ。
警察関係者。
やっぱりか。
うん?どういうこと?あの男は丹波さんを見て警視監だと言った。
制服の紋章から警視監だと分かるのは警察関係者だけ。

(幸子)えっ!?その起爆装置は対策室のものだったのか?そういうこと。
ご苦労さんでした。
このボタンを押せば敷居が外れて濃硫酸とフッ化水素酸が混ざる。
そうするとフッ化水素が発生。
警視庁中にまき散らされる。
そのガスを吸えば。
そうだな。
500人は死ねるかな。
もちろんここにいるお前と俺も。
自爆テロか。
手も疲れてきたしあと30分ぐらいで押しちゃおうか。
(幸子)このままだとフッ化水素酸と濃硫酸が混じってガスが発生する。
動かしたらセンサーが作動します。
ここから動かせません。
解除するには?30分は。
時間との勝負です。
どう?
(理香)ベイズ識別アルゴリズムでこの写真を解析して警察退職者でだいたいの年齢から照合してる。
もうすぐ出ると思う。
分かった。
後は私が代わる。
えっ?あんたはもうここを出なさい。
危険だから。
いいよ。
どうせあなたには無理。
あんたねぇ。
それに警察関係者なんでしょ?犯人。
何でこんなことしてるのか興味ある。
(警察官たち)急いで急いで。
早く。
(警察官たち)はい急いで。
こっちです。
急いで。
取りあえず対策室以外は避難させた。
お前らも逃げろ。
えっ!?俺が残る。
イベントの責任者は俺だ。
おい!まだかかります。
みんな引き揚げろ。
サッチー。
(幸子)私も残ります。
たぶん爆発の前に解決するでしょう?ボスなら。
誰も避難しないとさ。
さすが俺が選んだメンバーだ。
適当に寄せ集めたくせに。
寄せ集め。
セレクト。

(警察官)《失礼します》あの男か。
出たよ。
片桐!
(小暮)でも対策室ってろくな人いないよね。
これがホントに鳴り物入りでできた部署なの?あーあ。
がっかり。
これじゃ誰だってできるじゃん。
(花形)お前は対策室にどういう関係があるんだ?
(片桐)分かりました。

(ドアの開く音)
(小暮)最後はやっぱりボスの登場ですか。
他のメンバーは?誰も避難しないと言ってる。
解除するまでは。
(小暮)嘘つけよ。
逃げなきゃみんな死ぬんだぞ。
ヘッ。
見なさい。
(幸子)すいません。
フフフ。
ハハハ。
何がおかしいの?
(小暮)でも下っ端は逃げろとも言われないのか。
そういうもんだよね組織って。
泣きを見るのはいつも下っ端。
かわいそう。
俺は帰れって言われても帰らない。
お前みたいな卑劣なやつには屈しない!真っすぐバカだな。
相変わらず。
相変わらず?どういうこと?小暮雅夫26歳。
平成16年入庁組。
元警察官よ。
平成16年。
そう。
あなたの同期。
警察学校で一緒だった。
あの小暮か!?成績トップだった。
同期だけで800人もいるから顔を忘れても不思議はないけど。
俺は覚えてるよ花形。
さっきも擦れ違った。
《はーい。
皆さんこっちです。
ついてきてください》《あっ!?ごめんなさい》《お気を付けください》
(小暮)2年前渋谷区の連続銃殺事件でも顔を合わせた。
(花形)《すいません。
開けてください通ります》《すいません。
開けてください通ります》《目撃証言は?》
(刑事)《見てのとおり夜になると人通りも少なくてですね…》
(小暮)偉くなったもんだな。
同期の顔も忘れたか。
経歴を見た。
卒業配置であなたは等々力署に勤務。
そこで上司にいじめられてやがて精神的に不安定になり万引をして半年前懲戒解雇。
(小暮)ああ。
優秀な俺をねたんだバカな上司にな。
なのにお前は飾署から対策室に引き抜かれ刑事か。
それが理由?こんなことをした。
花形への恨み?彼は関係ないでしょ。
こいつはな僕と同じ母子家庭だ。
一緒だねなんて寄ってきた。
そのころから甘っちょろいことばかり言っててムカついてたよ。
俺の方がはるかに優秀だった。
なのに何でこのバカが対策室なんだよ?刑事なんだよ?ふざけんじゃねえよ!ホントは俺が選ばれるはずだったんだ!お前さえいなきゃ俺はこんな惨めな人生になってなかった!お前が俺を忘れる?一番のかすだったお前が?何様なんだよ!待って。
恨むんならあなたを落とした上の者でしょう。
組織なんて何も考えてねえ。
全て運だけじゃねえか。
だから俺は運がいいだけでここまで来たこいつが許せねえんだよ!こんなやつが俺を忘れたことが許せねえ!お前さえいなきゃよかったんだよ!おい花形。
土下座しろ。
それがあなたの目的?ああ。
そうすれば全て水に流してやるよ。
これも解除してやる。
ごめん。
そんなに傷つけてたなんて。
謝る必要はない!何だと?そんなことのためだけにこんな大それたことをしたの?人の命をもてあそぶんじゃない!何甘ったれたこと言ってんの?運がいいだけ?バカじゃない?自分の人生運不運のせいにしてる時点であんたは終わってんのよ!いいです。
僕が謝りますから。
謝る必要ないって言ってんの!むかむかしてきた!さっきから聞いてりゃ。
てめえ。
花形。
土下座しろよ。
必要ない!
(小暮)土下座しろ!しなくていい!押してもいいのか?ああ。
押しなさい。
あんたみたいな甘ったれに謝るくらいなら死んだ方がましよ!やめてくださいボス。
時間を巻き戻す?昔に戻ったってあんたはあんたよ。
人のせいにしてる時点で終わってんの!てめえ。
(花形)謝るから。
いいから!上等じゃねえか。
だったら。
ボス!押しなさいよ!お前らも終わりにしてやるよ。
フフフ…。
ハハハ!このボタンがどこにつながってるって?対策室じゃないんだよ。
(花形)どこに?だったらどこに!
(小暮)お前のおふくろ木曜の12時は弁当屋でパートだったよな。
調べたよ。
セレクションの面接で何言ったか覚えてるか?
(花形)《大切な人。
僕でいうと母ですが母を守るために警察官になりました》《それが僕の原点です》がきみたいなこと言ってたよな。
だからその原点を壊させてもらった。
ようこそ。
惨めな人生へ。
アーメン。
フフフ。
ハハハ!
(笑い声)
(花形)お前!はいはい。
落ち着いて落ち着いて。
殴んなくていいから。
拳痛めちゃうでしょ。
ねっ。
はいはい。
で?話終わった?もう長いよホント。
飽きちゃった。
はい。
これここの刑事部長室。
ライブ中継。
はい。
よく見る。
(岩井)「この弁当めっちゃうまい!」
(光代)でしょう?
(岩井)うん!
(光代)こののり弁も好評なのよ。
(岩井)やっぱりそうかぁ。
(光代)フフフ。
(光代)「うれしくなっちゃうね」
(花形)母ちゃん。
あなたのお母さんは無事よ。
テロを起こす犯人が立てこもる場合必ず逃げ道を確保している。
あなたの場合花形を苦しめるため。
自爆テロじゃない。
だから対策室に置いてある装置も本物じゃない。
そこで最も花形を苦しめる方法を考えた。
それは彼の身内を殺すこと。
なぜならあなたのたった一人の身内であるお母さんもあなたが懲戒退職をした直後に亡くなっているから。
経歴で出てきた。
そう思って彼の身内に対策室のメンバーを急行させた。
(岩井)《警察だ!避難するんや!》
(警察官たち)《危ないから逃げてください。
危ないんや!》だけどこっちの手の内がバレてボタンを押されちゃう心配もあった。
だから芝居させてもらった。
《とにかくあくまでも解除してるふりをして》《やつも見てるから》
(片桐)《分かりました》《いいんだ》
(幸子)《えっ?》はい。
よく見て。
うわあー!うわあー!うっ!?くっ!?いいかげんにしろ!ああっ…。

(花形)あのう。
あいつの言うとおりです。
どうして僕なんかを対策室に?フフッ。
どうしてかな?
(シャッター音)
(楓)初デート記念。
(楓)何してるんですか?
(楓)ねえ。
行きましょ。
ねっ。
はい。
おなかすいた。
あそこから「かなりヤバい」のサインが生まれたんだよね。
ああ。
ピンチのときにお互いに知らせるサイン。
対策室のセレクトか。
《ああ…》《もう拳銃を撃つのはこれが最後にしてくれないか?》《えっ?》《お前はもう撃たない方がいい》《絵里子》《ごめんごめん》《次はもっとちゃんと撃つからさ》《痛かった?》《でもかすり傷でしょ。
大げさなのよ!》《それよりさ聞いて。
私にも部下ができそうなんだけど》《部下!?お前にかよ》《そう。
今までほら。
1課じゃずっと下っ端だったからさ》《嫌な上司ばっかだったでしょ》《だから私はちょっとはましな上司になりたいなぁ》《…なんてね》《なれねえよ》《鬼軍曹ぐらいにしか》《うるっさいよ》《こいつです》
(屋田)《こいつは暴力刑事だ》《殴ったのは仲間を裏切って汚職した先輩刑事です》《それとこいつとこいつ》
(屋田)《こいつはバツ2でキャバクラ好き》《だからです。
エリート揃いの1課の中でこういう人間くさいやつが必要なんです》
(屋田)《こいつは一匹おおかみ》《変わります。
上司で》《科捜研からはこいつ》
(屋田)《人間嫌いの社会不適応者》《問題ありません。
あと若いやつはこいつです》
(屋田)《この間の面接で子供みたいなことを言っていたバカだぞ》《いいんです》《頭のいいやつなんか必要ないんです》《不器用でも真っすぐなやつが必要なんです。
今の警察には》《なるべく厄介なやつを集めました》《上の者に不信感を持ってるやつらです》《しかしね…》《それをまとめる》《それこそがこいつを生かす道です》ねえ?ホントに何であのメンバーだったの?捨て駒が必要だ。
組織と野立会には。
ホントにそんな理由?相変わらず最低。
(メールの着信音)2014/12/05(金) 15:53〜16:48
関西テレビ1
BOSS #07[再][字]

男が対策室に立て篭もった。見れば毒ガス発生装置のスイッチを持っている。この男の狙いは!?次々に出される宿題に翻弄される対策室。明かされる衝撃の過去…

詳細情報
番組内容
 警視庁内で「都民交流会」というイベントが開かれ、一般市民が見学にやってきた。忙しい時期に対策室のメンバーも庁内の案内係として借り出されたため、大澤絵里子(天海祐希)は不機嫌になる。しかし、野立信次郎(竹野内豊)や、片桐琢磨(玉山鉄二)ら対策室のメンバーは、まんざらでもない様子だった。
 そんな隙を突いて、取調室にひとりの男(田中圭)が立てこもった。男は、持っていた手錠の片方を自分の手に、
番組内容2
もう一方を室内に固定し、カギを飲み込んでしまった。花形一平(溝端淳平)から報告を受けた絵里子が駆けつけると、男は自分が誰か思い出してくれ、そのための宿題を出した、対策室のみなさんの時計を巻き戻しに来た、などと謎めいたことを言う。
 その頃、対策室にいた山村啓輔(温水洋一)と岩井善治(ケンドーコバヤシ)が、“取調室の男”という差出人からのメールを受信。そこには、バス停を写した写真が添付されていて、
番組内容3
その後、そこで爆発が発生した。爆発したのはゴミ箱で、そこから発生したガスを吸った通行人が病院に搬送されるという事態になった。
 もはや、男と爆発事件の関連は明らかだが、男が持つ身分証明書は偽造されたもので身元も特定できない。
 そんななか、対策室のパソコンに、“取調室の男”からの「宿題」が届いた。制限時間20分というその「宿題」に、絵里子も野立も手掛かりを見いだせず…。
出演者
天海祐希 

竹野内豊 

戸田恵梨香 

玉山鉄二 

温水洋一 

溝端淳平 

ケンドーコバヤシ 

成海璃子 

長谷川京子 

田中圭
原作・脚本
【脚本】
林宏司
監督・演出
【企画】
村瀬健

【プロデュース】
保原賢一郎 
三竿玲子 

【演出】
田中亮
音楽
【主題歌】
「Rollin’Days」Superfly(ワーナーミュージック・ジャパン)
制作
フジテレビドラマ制作センター

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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