趣味の園芸 やさいの時間「年末年始の菜園仕事!寒起こし&天地返し」 2014.12.25


味わい深い一品です。
(3人)おはようございます!今回は私たち菜園ビギナーチームが第3週目に登場しました。
この時期に是非行ってもらいたいおすすめの作業をご紹介します。
という事で…。
先生今日は何をするんでしょうか?今日?今日はまず春から野菜を作っていきたいのでこの菜園を見回して下さい。
う〜ん…もう随分野菜の収穫も終わって土が目立ってきてますよね。
そう!そこです!どこです?どこです?先生。
え?土の色が目立ってきたそこです!土?はい。
復唱して下さい。
もう一回言いますよ。
「野菜づくりの基本は土づくり!」。
そうです。
今回は…土のリフレッシュ法?そうです。
その技!やだ先生!いつの間に?その技とは…。
てぇ〜い!お〜「寒起こしと天地返し」!いやいや…酒井さん冷静ですよね〜。
はい。
今回は来年の栽培に向け今年1年間使ってきた菜園の土のリフレッシュ法として寒起こし天地返しをご紹介します。
更に番組後半では加藤正明さんと田代さやかさんを迎え今年最後の収穫をお届けします。
今日も楽しみですね。
それでは早速始めましょうか。
ではいきます。
てぇ〜い!
(テーマ音楽)今回は土のリフレッシュ法をご紹介。
皆さんもしっかりと土をつくり直し春からの栽培に備えましょう。
さあまずは寒起こしからいきましょうか。
寒起こしってどういう作業なんですか?それだけでいいんですか?それだけです。
寒起こしとは栽培でカチカチになってしまった土を冬の時期に掘り起こし冷たい空気に当てる作業の事。
掘り起こした土の塊は夜になると凍るため土の中の病原菌や害虫を死滅させる事ができます。
更に夜に凍結した土は日中温度が上がるととけて砕けます。
1か月ほどで土は元のサラサラな状態に戻ります。
それでは早速作業をしていきましょうか。
じゃあちょっと見て下さいね。
この辺からやりましょうか。
いいですか?土深くさします。
体重をかけてグッとグッと。
そしてこのまま掘り起こします。
すごいね。
そしてこの塊を残してこんな感じ。
これはあんまり崩しちゃいけないんですか?崩しちゃいけません。
塊のまま置いておく。
掘り起こす深さの目安はスコップの刃の長さ。
30cmほどしっかりと掘り起こしましょう。
塊は残しておいても大丈夫です。
このまま1か月ほど置きますと土の表面がサラサラとなってきてきれいになってきます。
そしたらこれに堆肥を入れて下さい。
「お礼肥」って何かいいですね。
およそ1か月後土がサラサラになったら堆肥を1m^2あたり3まきよく耕しましょう。
春からの栽培に向け良い土をつくるための寒起こし。
皆さんも是非挑戦してみて下さい。
続いては天地返しですね。
先生天地返しってどういう作業なんですか?天地返しですか?ではこちらを見て頂けますか?そうするとこの辺りに病害虫が多くいると考えられます。
ですからこの土を…これはがしますね。
なるほど。
ちょっと質問なんですけど…。
はいどうぞ。
同じ野菜を育てると害虫や病原菌が集まってきて野菜の成長がしにくくなるって教わったじゃないですか。
おっよく学んでますね〜。
連作障害とは同じ科の野菜を同じ場所で栽培し続けると生育が悪くなる現象の事。
その科の野菜を好む病原体や害虫が増えたり土の中から特定の養分だけがとられる事から起こると考えられています。
伊藤さんは今月の第1週に連作障害を避けるためのある方法を学びました。
輪作とは菜園をいくつかの区画に分け野菜の科ごとに毎年順々に栽培区画を替えていく方法。
1年ごとに区画を替えて栽培し5年で一巡させるようにすれば連作障害を避ける事ができます。
その連作障害を防ぐためには輪作をするとよいって教わったじゃないですか。
なので…よく学んでしっかり考えてますね。
しかしそれは…。
「甘い」まで学んでるとはすごいですよね。
でもやっぱり甘いんですね?いやいやいや…。
私はね輪作は5年で1サイクルという事は言いましたよね?はい教わりました。
したがって6年目以降もしっかり野菜を作っていくとすればやはり天地返しという事はしなきゃいけないと思いますね。
じゃあ確実に…そういう事ですね。
ではそのやり方を説明いたしますのであちらへお願いします。
分かりました行きましょう。
連作障害を軽減するためにも是非行ってもらいたい天地返し。
その方法とは?こちらにボックスを用意しました。
こちらのボックスを使って説明したいと思います。
そのとおりです。
そうです。
ですから大体90cmぐらいの長さの畝を想像して頂きたいと思います。
でも思ったんですけどこれを天地ひっくり返すわけじゃないですか。
私考えてきました。
さすが先生!女性に優しいですね!まずねAとBを上の部分を掘ります。
掘って端の方に寄せます。
そしたら次のところはこのCの部分を掘ってBの部分に置くんですよ。
Dを掘り上げて今度Cの上に置きます。
DのところにはEを置いてFのところ掘ってCのところに置きます。
そしてこっちの方のAをここに持ってきてBをここに持ってくる。
お〜。
こうすれば上と下の層が完全に逆転できますね。
手軽にやりやすいですよね。
これは簡単にできますね。
それでは作業です。
まず区画を3つに分割します。
次にスコップで深さ30cmほど。
まずはAの土を掘り片側に置きます。
土を更に深さ60cmまで掘り今度はBの土を反対側に置きます。
続いてCの土を下へ落とします。
先生これ楽かも。
横に行けばいいんですもんね。
さっきの掘る作業より全然いいかも。
次にDの土を掘り上に載せ同じようにEFの上下を入れ替え最後にABの順に土を入れれば作業は完了です。
いや〜先生終わりましたねぇ!結構簡単な作業とはいえ大変ですね。
そうです。
でもこの方法でやった方が絶対いいと思いました。
天地返しをしたあとは肥料はどうすればいいんですか?お〜いい質問ですね酒井さん。
この天地返しをした直後は肥料分が少ないと考えるんですね。
ですからこの時期に堆肥や腐葉土をたくさん混ぜ込めば非常にいい土ができます。
栽培を始める春の前に栽培を始める前は通常と同じように肥料を加えてやるのが一番いいと思いますね。
先生こうやってしっかりと土の準備をしておくとまた春からの栽培が楽しめるという事ですよね。
そういう事でございます。
天地返し後は土に肥料をまき養分を補います。
よく耕し土全体になじませましょう。
これで土のリフレッシュは完了。
皆さんも是非挑戦してみて下さい。
さあここからは秋冬野菜の収穫です!わ〜い!いいですね〜!よしよし!という事で今日はスペシャルゲストをお呼びしました。
このお二方です。
(拍手)おはようございま〜す。
(一同)よろしくお願いします。
達人待ってましたよ。
田代さんもよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
収穫の手伝いのために訪れたのは毎月1回管理作業のコーナーを担当している加藤さんと田代さん。
お二人にも参加頂き早速収穫です。
まずは5月にタネイモを植え育て始めた…7月にはワラを敷いて畝の乾燥を防ぐ管理法も紹介しました。
お〜!サトイモですね!どうでしょうかねこれね。
(伊藤)先生何かこれ…ちょっぴり葉っぱが元気がなさそうに見えてしまうんですが。
これ大丈夫ですよ。
じゃあ早速掘り起こしていきますか?やっちゃいましょうか!やりましょうやりましょう。
まずは葉柄を切り落とします。
お〜!すご〜い!はい!すごいです!大きい〜!
(田代)片手で持つの大変そう!片手で持たなきゃよかったです。
すごい大きい。
たくさんのサトイモが収穫できましたね〜。
じゃあこれも集めましょうか。
そうですね。
でもこの葉っぱって結局どうしていけばいいんですかね?結構大量にありますもんね。
大きいんですよね。
(加藤)あれ?伊藤さん酒井さん何かお困りですか?
(伊藤)困ってます。
どうしたらいいですか?そうしましたら私流なんですけど処理方法を今お教えしたいと思います。
まずは茎や葉を包丁などで細かく切りましょう。
次に深さ50cmほどの穴を掘りそこに切った茎や葉などを全て入れます。
この際に敷いていたワラも一緒に入れましょう。
続いて苦土石灰を入れます。
土の中の微生物の働きが良くなり分解が早まります。
掘った土を穴に戻し春まで置けば切った葉や茎が養分になりますよ。
これで作業が終わりました。
あとは…ゴミも出ないしいいですよね。
続いては人気の冬野菜…7月に苗を植えつけ加藤さんと田代さんには土寄せの方法などもご紹介頂きました。
わ〜長ネギ大きくなってますね!
(伊藤)なりましたね〜!
(田代)太くなってますね!
(伊藤)これは収穫時で?多分いいんじゃないですかね。
(酒井伊藤)お〜!じゃあ収穫していってしまいますか。
それでは収穫。
まずは株を傷めないようネギから少し離れたところにクワを入れネギの白い部分が現れたら引き抜きます。
(伊藤)わ〜ネギだ〜!
(田代)わ〜すごい!
(伊藤)立派ですね〜。
しっかりしてますね。
(田代)お〜!きれいに抜けた。
いいですね〜。
収穫した長ネギとサトイモ。
う〜んどちらも立派ですねぇ!うわ〜長ネギとサトイモ早く食べたいですね〜!芋煮にしましょう芋煮に。
いいですね〜。
先生ずっと言ってますもんね。
えっ「あれ」って何ですか?お〜!先月加藤さんと田代さんはたくさん収穫したダイコンを土の中に埋め保存する方法を紹介しました。
あれから3週間。
さてダイコンはどのような状態になっているのでしょうか。
見えないですね。
大丈夫かな?まだ大丈夫かな?
(田代)あっ見えた!
(伊藤)ありましたありました。
ちょうどスレスレ。
ありましたありました。
しっかりありました〜。
(加藤)保存状態いいですね〜。
ちゃんと土の中で保存して頂いててありがとうございます。
きれいな状態に保存されていたダイコン。
加藤達人お見事です!土の中でしっかり保存してありましたね〜。
これで芋煮ができますね〜。
加藤さん田代さんありがとうございます〜。
いえいえ〜。
せっかくなんで早く食べましょうよ。
食べたいですね!あのね…間違いなくおいしいです。
やっぱり焼き芋ですかね?焼き芋ですやっぱりね。
(伊藤)しちゃいますか焼き芋に。
それとねサトイモは芋煮にしましょうね。
先生ずっと言ってましたもんね芋煮ね。
ではとれたての野菜を調理します。
まずは芋煮から。
サトイモとダイコンをカットし煮込みます。
続いて今月の第1週目に掘り上げた…収穫してからしばらく置くとデンプンが糖に変わりおいしくなります。
じっくり寝かせ甘くなったサツマイモは焼き芋で頂きましょう。
え〜加藤さん酒井さんどうですかこっちは?どうでしょう〜?じゃあ見てみましょうか。
あっ熱い!
(伊藤)気を付けて下さい。
お〜!
(伊藤)うわ〜いいですね〜!出来上がってるかな?ちょっとさしてみますね。
いきますよ?せ〜の。
あっスッとささりました!
(伊藤)いいじゃないですか。
おいしそう〜!うわ〜!先生の方はどうですか?ちょっと待って下さい今…。
グッ!グッ!芋煮と焼き芋完成しました。
それでは頂きましょうか〜!おいしそうですね〜!これが先生の大好きな芋煮?芋煮でございます。
どうぞ。
頂いちゃいましょう。
絶対においしいでしょう。
(田代)う〜ん!う〜ん!
(田代)おいしい!最高ですね。
おいしいですね〜!
(伊藤)ちゃんとすごい粘りがあるね。
もっちりしてますよね。
(伊藤)もっちり!おいしい!でも毎回思いますけど…この鶏肉最高ですね。
肉ですか先生!じゃあ焼き芋パカッていっちゃっていいですか?懐かしいこの感じ。
(歓声)
(伊藤)これですよこれですよ。
おいしそうだね。
いただきま〜す。
あっ!おいしい!甘い〜!甘い!
(加藤)これ焼き芋追熟しがいがありましたね。
先生出来はいかがですか?出来はですね…グ〜ッ!です。
ですよね。
これだけおいしいですもんね。
おいしかったです。
収穫は大成功。
その味わいに心も体も温かくなった5人でした。
今日の内容は「趣味の園芸やさいの時間」12月号に掲載されています。
寒起こしと天地返しの方法を詳しく紹介しています。
是非参考になさって下さい。
さて今日も楽しかったですね〜!楽しかったですね!伊藤さんはいかがでしたか?春からまた新しい年からきちんといい野菜を作るのは土を準備しておく事がほんとに大切だという事がよく分かりました。
勉強になりました。
寒い時期だからこそ土づくりをしっかりやる事が重要ですね。
田代さんはいかがでしたか?土づくりももちろん大切なんですけども管理作業をする事によってよりおいしい野菜ができるんじゃないかなというのを今日身をもって経験したので管理作業も皆さん頑張って今後も続けて頂ければなと思いますよね。
そうですね。
野菜の管理をする事によって最後の最後に野菜の喜び収穫の喜びをする事ができますからね是非皆さん頑張って野菜作りやりましょう。
来年も頑張りましょう。
それでは今日もこのコーナーでお別れです。
今回は…。
(一同)この方です。
今回は…
「私は6年前に自宅の畑で野菜作りを始め離れて暮らす子や孫に食べてもらう事を楽しみにしています。
今年は静岡に住む孫の昇とゴーヤーを収穫しました。
しかし子供の舌にはあの苦みが合わないよう。
そこでゴーヤーをすり潰しケーキを作る事にしました。
砂糖やハチミツを加え苦みを抑えるために試行錯誤。
そして出来上がったのがこちら。
昇も『おいしい!』と喜びいっぱい食べてくれました。
野菜スイーツで孫に笑顔を。
それが『私のやさいの時間です』」
「私のやさいの時間」では家庭菜園を楽しんでいる皆さんの写真やエピソードを募集しています。
詳しくは番組ホームページでも紹介しています。
ご覧の宛先までどしどしご応募下さい
それではまたおいしい野菜作りを一緒に楽しみましょう。
次回も…。
(一同)お楽しみに〜。
2014/12/25(木) 11:30〜11:55
NHKEテレ1大阪
趣味の園芸 やさいの時間「年末年始の菜園仕事!寒起こし&天地返し」[字]

厳寒期に土を掘り起こし寒さにさらす“寒起こし”や“天地返し”収穫後 畑の土に行う“御礼肥”など農閑期にやっておきたい土のリフレッシュ法を紹介。講師・藤田智

詳細情報
番組内容
霜の降りる厳寒期に土を掘り起こし、寒さにさらす“寒起こし”や“天地返し”。冬の菜園で是非行っておきたい大切な作業だ!他にも収穫後、畑の土に行う“御礼肥”や、腐葉土を混ぜ有機物を分解させる、石灰チッ素をまき土壌改良を行うなど、前半は農閑期にやっておきたい土のリフレッシュ法を紹介。後半は秋野菜の最終収穫を行い一同で食す。【講師】藤田智【ゲスト】伊藤裕子、田代さやか、加藤正明【司会】酒井千佳
出演者
【ゲスト】伊藤裕子,【講師】恵泉女学園大学教授…藤田智,農業体験農園園主…加藤正明,【司会】酒井千佳,【リポーター】田代さやか,【語り】宮島史年,山口繭

ジャンル :
趣味/教育 – 園芸・ペット・手芸
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32721(0x7FD1)
TransportStreamID:32721(0x7FD1)
ServiceID:2056(0x0808)
EventID:1040(0x0410)

カテゴリー: 未分類 | 投稿日: | 投稿者: