きょうは会社休みます。 #6 2014.11.19


(ひろ乃)青石さんも知ってる人なんです私の好きな人。
悠斗さんです。
(田之倉悠斗)俺達が付き合ってることは言ったんだよね?
(青石花笑)明日歯医者で会うからその時ちゃんと言う。
私の初恋の人なんです。
付き合ってるってホント?うん。
(ひろ乃)私のことからかってたんですか?ごめんなさい!黙ってる優しさのほうが残酷だと思うよ。
しばらく会うのやめない?仕事の相談って何ですか?
(朝尾侑)奥さん役をやってほしい。
奥さん役?遅ぇよ!生でいい?こんばんは。
おう。
来てくれて本当にありがとう。
(ひろ乃の声)「いま悠斗さんと一緒です。
悪く思わないで下さい」。
帰ります。
鍵を…なくした。
申し訳ないけど今日は帰るの諦めてくれ。
それは困ります!いつまで歩けばいいんですか?もう少しでカフェが見えて来るはずなんだけどな。
10分前にも同じこと聞きました。
たまには長めの散歩もいいもんだね。
車の鍵をなくすなんてことがあるんですか?自分でも驚いてるよ。
しかもレンタカーの鍵ですよ。
人間誰でも一つぐらい欠点がある。
それがたまたま車のキーをなくすことだったってことだね。
言っときますけど欠点一つどころじゃありませんから。
参考までに聞かせてもらおうか。
一度ぐらいちゃんと謝ってくれてもいいんじゃないですか?さっき「すまない」と謝ったよね?本当に申し訳ないと思ってる人はそんなに饒舌にしゃべれないと思います。
そこが俺の長所かもしれない。
はぁ?どんな窮地に陥ってもポジティブな気持ちを忘れない。
少し黙ってていただけませんか?今から重大な発表があるのに聞かなくていいの?早く言ってください。
タクシー呼んで駅まで行っても終電には間に合わない。
すまない。
もしもしお母さん。
今日帰らないから。
(青石光代)あっそう。
田之倉君のとこ?うん。
(光代)分かったよろしく言っといてね。
花笑今日田之倉君の家に泊まるって。
(青石巌)ふ〜んあっそう。
ねぇ彼ってどんな家に住んでるのかしらね。
まだ大学生だから単身用のアパートかしら。
そんなことを気にしてどうする。
だって気になるでしょ?あなた気にならないの?フッ考えたこともない。
変な人。
それはこっちのセリフだ。
この後予定入ってたの?だってあんなに慌ててたから。
ずっとしゃべらないつもり?大丈夫ですので気にしないでください。
彼氏じゃないの?待たせてるとか。
今ちょっと距離を置いてるので。
距離って?しばらく会うのやめようってことになって。
どっちが言い出したの?彼のほう?ふ〜んそれはマズいことになったね。
(着信音)もしもし。
分かりましたお待ちしております。
レンタカー屋がスペアキー持って来てくれるって。
えっ?朝まで帰れないんじゃないんですか?この感じだと12時前までには家に送り届けられると思うよ。
えっホントに帰れるんですか?もしかして変なこと想像してた?いや…そういうわけでは…。
車が動けば送り届けるのは当然でしょ。
ええそうですよ。
(ひろ乃)悠斗さ〜んちゃんと飲んでます?飲んでるよ。
今から2人で別のお店行きません?行かないって。
離して。
ずっと悠斗さんのこと好きだったんです。
私を選んでください。
彼がそのコと一緒にいるのがそんなに心配なの?当たり前じゃないですか。
どうして?だって…向こうは私よりも9歳も若くてかわいらしい女のコなんですから。
じゃあ彼のほうも俺と青石さんが海に来てるの知ったら心配するかな?私は仕事を手伝いに来ただけですしちゃんと話せるようになったらきちんと事情を説明して身の潔白を証明します。
一つ忠告してもいいかな?友達として。
えっ?友達…ですか?友達だから仕事に協力してくれたんじゃないの?君は彼に全ての事情を説明するのが愛情だと思ってるだろ?まっそれが君のいいところではあるが。
人によっては違う感想を持つ場合もある。
すなわちばか正直。
怒ってんの?誤解しないでほしいな。
別に怒らせたくて言ったわけじゃないんだ。
別に怒ってません考え事してるだけです。
困ってる友達がいたらアドバイスするのは当然だろ。
私達友達じゃありません。
じゃ何なの?犬猿の仲です。
俺はね君のことを猿だと思ったことは一度もないよ。
朝尾さんが猿で私が犬です。
犬ってもっとかわいげのある生き物じゃなかった?犬をもっと勉強してください。
かわいげを売りにしない犬だっているんですから。
(いびき)
(いびき)
(いびき)遅くまで連れ回して悪かったね。
あ…新しい仕事うまく行くといいですね。
君のほうこそ彼とうまく行くといいね。
あっじゃあ…おやすみなさい。
おやすみ。
(光代)おかえり。
あっ…ただいま。
泊まって来るんじゃなかったの?あっうんちょっと予定が変わって。
(光代)どうしたの?ケンカでもしたの?うん…まぁそんな感じ。
どっちが悪いの?どっちとかよく分かんないけど…。
でももうダメかもしれない。
はぁ…何言ってんの。
まだ付き合い始めたばっかりでしょはい。
ありがとう。
おかあさん達も付き合いたての頃はしょっちゅうケンカばっかりだったわ。
ふ〜んそうなんだ。
郵便受け開けたら見知らぬ女からの手紙が入ってたりするわけよ。
フフっおとうさんへの一方的な片思いだったんだけどこっちとしては気分悪いじゃない?それで言い合いになって冷戦状態よ。
昔はケータイなんてないから手紙よ手紙。
フフっ笑っちゃうでしょ?お父さん結構モテたんだね。
そうなのよ世の中には物好きがいたもんでさ。
その筆頭がお母さんでしょ?急に思い出した私昔から同級生に男の趣味が悪いってバカにされてたわ。
アハハハ…!ホントにダメな時はちゃんと向こうからサインが出るからそんなに心配しないの。
サイン?例えばどういうの?それはほら…無視されるとか視線が合わなくなるとかいろいろあるでしょ。
これチェックお願いできますか?はい了解です大丈夫よ!家に来て挨拶までしてるのよ。
それにほら家の合鍵もらってるんでしょ?うん。
男は生半可な覚悟じゃ合鍵なんて渡さないんだから。
少しは自信持ちなさい。
俺達さ…しばらく会うのやめない?《しばらくというのはどれぐらいの期間を指すのだろう》《永遠の別れではないのならせめて会わない期間電話やメールは可能なのかちゃんと確認しておくべきだった》
(ひろ乃の声)「いま悠斗さんと一緒です。
悪く思わないで下さい」。
《その後ひろ乃ちゃんから連絡はない》《「悪く思わないで下さい」ということはつまり私にとって悪いことをする気があるという宣戦布告のサイン》あ…あっ!あっ!《初めて田之倉君からもらったクレーンゲームの縫いぐるみ》《まるで2人が私を置いて逃避行しているように見える》《不吉なサインだ!》
(鮫島)それからねこれも2つかな。
(鮫島)瞳ちゃんこれ入力お願いする。
(瞳)あっ了解です。
《今のところ特に変わった様子はない》《あえてサインらしきものを探すとすれば今日は新品の靴を履いている》《「オシャレは足元から」というが「別れのサインは足元から」とはまだ聞いたことがない》
(立花)大城君グルノーブル産のクルミ全部さばけたんだって?
(大城)はい朝尾さんがいくつか他の業者にも掛け合っててくれたみたいで。
朝尾さんなかなかやりますよね。
同感ですあっ…。
(瞳)ちょっと!転職サイトのページ大量にプリントアウトしてる人誰ですか〜?
(加々見)あっすいませんちょっとした操作の手違いで…。
えっ?加々見転職しちゃうの?寂しい。
(鼻歌)大城君何とか頼むよ。
任せてください。
田之倉田之倉!はい。
今日昼どうすんの?コンビニか弁当屋で。
じゃあ加々見と3人で外で食わない?えっ3人で?いいですけど。
いや…加々見のことたまに見失う時あるからお前来てくれるとホント助かるんだわ。
見失うって?いやあいつとの会話ってちょっとしたラビリンスだろ?俺大城さんのほうを見失いそうなんですけど。
今俺のこと見えてる?フフっ。
はい。
フフフ…。
よし。
いいか加々見この前瞳ちゃんが言ってたこと思い出せ。
もう思い出したくもありません。
肝心なとこですぐ逃げる奴が嫌いだって言ってただろ?つまり肝心なとこで逃げなきゃ脈ありってことだろ。
どうやったらそんな計算式成り立つんですか?もともとお前のことはまんざらでもないんだし努力次第でどうにでもなるんだよ。
冷静に考えてもう手遅れだと思うんです。
そんなことないよな?えっ?あっそうだ!壁ドンやれよ壁ドン。
何ですか?壁ドンって。
(大城)えっお前知らないの?ターゲットを壁際に追い込んで告白する最強の恋愛テクニックだよ。
日本の女は全員壁ドンで落ちるってうわさだぞ。
そういうのは田之倉みたいに恵まれたルックスの男がやるもんですよ。
そんなことないよなぁ田之倉。
えっ…はい。
ん?どうした?あっいや…最後はやっぱり気持ちだと思います。
どうせお前は恋愛負け知らずで良い思いばっかりしてるんだろ?そんなことありませんよ。
ウソをつくな!ウソを!本当です。
俺も最近全然うまく行ってないんで。
(大城)ほら見ろ!田之倉だって苦労してんだよ。
ホントですか〜?うんうまっ。
《ひ…引っ越し?》《これはサインだ!》《私に残された唯一の希望であった合鍵》《恋人の証しであるこの合鍵が…》《ただの鉄くずになろうとしている》ありがとうございましたありがとうございました。
物産展中止になってどうなることかと思ったけど在庫の整理も済んだし一件落着だよ。
お疲れさまでした。
さっき朝尾さんに電話したら元気そうだった。
あぁ…そうなんだ。
で今度イタリア料理のお店始めるって言ってたからオープンしたらみんなで食べに行こうな。
あっそうだね楽しみにしてる。
だから無理せず一個ずつ丁寧に運ぶべきだと言ってるんだよ!でも何往復もするのは効率悪いですよ。
大事な商品を運搬するんだから効率よりも安全性を重視すべきだ。
じゃあ加々見さんは安全性重視で僕は効率で…。
違うそういうことじゃなくてさお前にいっぺんに運ばれると俺があんまり仕事してない感じに見られるじゃん。
これが大城さんが言ってたラビリンス…。
またバカにしてんのか?してませんよ。
(加々見)待って。
なぁ聞いた?加々見が瞳ちゃんにこっぴどくフラれたって。
あぁうん…大城君声が大きいから。
それがさ田之倉も今ヤバいらしいんだよ。
えっ?ヤバいって?何か女関係でうまく行ってなくて相当悩んでるらしい。
《な…悩んでる?》《まさか大城君にもサインを?》だからガツンと言ってやったんだよそんな悩むような恋愛すんだったら次の女探せって。
《何てことを言ってくれたんだ!同期だというのにどうして私の足を引っ張るようなことを!》それで田之倉君は何て?あぁ…微妙に笑ってたけど別に否定はしてなかったな。
《傾いてる》《すでに心はひろ乃ちゃんに大きく傾いているのだ》《そう考えると今日履いて来た新品の靴は新しい一歩を踏み出すサイン》《そして気分を一新するための引っ越しというサイン》《点と点が線になった》《普段めったにテラスに姿を見せないのになぜ?》《わ…別れ話?》《テラスに田之倉君がいるということはこれはあの日と同じ!》だから無理だって…終わったんだよ《いつか聞いたあの言葉》もっと恋愛のこと以外に目を向けてみなよ《今度は私が言われる番に…》
(勝浦)えっ田之倉君結婚するの?はい!
(立花)それはめでたいねぇありがとうございます!
(鮫島)相手の名前は?ひろ乃ちゃんです!ヒュ〜!
(勝浦)盛大な結婚式を挙げちゃいましょう!青石幹事と司会よろしくねあっどうせだったら牧師さんやってもらおうよお〜!そ…そんなの無理です!できますよ青石さん優秀ですからできますよ!青石さん優秀ですから〜優秀ですから〜優秀ですから〜優秀ですから〜優秀ですから〜!何だかとても眠いんだ…マモルッシュもう散歩には行けないからそれ私のじゃないから今お手いらない今お手いらないの
(勝浦)それ絶対お得だから。
ちなみにウエッジって何だっけ?
(勝浦)あれ?僕教えたよね?
(鮫島)あっあれだパターの時…。
今から教えるから早く出して。
寒いな。
(鮫島)おうお疲れさん。
お疲れさまです。
(勝浦)さぁ振って振って。
何やってんだよ。
あっいやただボ〜っと…。
田之倉君はゴルフやらない?やったことないです。
若いうちからやっておいたほうがいいぞ。
ホントですか?あっ今度一緒に行こうよクラブ僕の貸してあげるから。
あっはい。
田之倉君も振ってみよう。
あっそうだそうだちょっと…。
あっ…。
(勝浦)肩幅に開いてこうやって…。
腰腰そうそう…。
そうそうそう…。
せ〜の!でこうそうそう…もっともっと…。
ヘッド上げてヘッドそうそう…で下ろす。
(ドアが閉まる音)はいもう一回行こうか。
(瞳)うん私も今会社出るとこ。
うんじゃあ後ほど〜。
あの〜…。
(瞳)ん?今度僕とデートしてください!断る。
はぁ…。
何してんの?僕は何をしてるんでしょう?今度変なことしたら課長に言い付けるから。
え〜!うわっ!加々見どうした?しっかりしろ!うわっ!大城さんの言うこと聞いてるとろくなことありませんよ!か…加々見?一回落ち着こうか。
壁ドンは女の人にするもんだぞ。
えっ?ウソ!そうなの?違います違います!違わない。
違うんです!鮫島さ〜ん!!《私達の恋はあの縫いぐるみから始まり…》《そして今終わろうとしている》《でももう一度あの縫いぐるみを手に入れることができればそれは私達が元通りの2人に戻れるというサイン》はぁ…。
ねぇおねえちゃんまだ?もうちょっと待っててこれで最後だから。
まだまだ…はいストップ!まだまだ…はいそこ!はい!行け行け行け。
お〜取れた取れた!俺達のおかげでしょ?取れてよかったね。
はい。
欲しいのこれじゃないの!縫いぐるみごときでそんな怒んなよ。
いいからやろうぜ。
うんじゃあの辺行く?あれ行く?えっ何でないの?えっどうして?・これやろうぜ!・・あっこの山行こうよ・・お〜いいねこれこれ…・あれやってみるよ行くよ。
うん。
よいしょ!行ける行けるっしょこれ。
1個取れるって。
あ〜!お〜取れた取れた。
ねぇ君達。
これと交換してくれない?ちょ…ちょっと待って!ねぇ交換してってば!《私は一体何をやってるんだ》
(武士沢)ほいあさりの酒蒸し。
(戸が開く音)いらっしゃいませ〜!あっ…。
こんばんは。
(武士沢)待ち合わせ?いえ今日は一人です。
あ〜そ…そうなんだ。
今日はご挨拶に伺っただけなので。
ご挨拶って何だろか?ブッシーさんには付き合い始めた頃からいろいろお世話になりましたのでその…最後のご挨拶に…。
(戸の開閉音)
(戸の開閉音)取りあえず座ろっか。
私を選んでください青石さんのどこがいいんですか?いい人だけどそれだけじゃないですか人として信頼できるんだ俺と誠実に付き合ってくれてるそんなの私だって…これが誠実なの?ひろ乃ちゃんのことであの人すごく苦しんでるから…こんなことして悲しませたくないんだ
(武士沢)ひろ乃言ってたよ失礼なメールしたんだって?いえ失礼だなんてそんな…。
ものすごい後悔してるから許してやってよ。
いえ…もともとは私が悪いんです。
青石さんそれは違うよ。
この件に関して誰が悪いとかそういうのはないから。
ひとまず田之倉とひろ乃のことはこれでおしまい!だから最後のご挨拶なんて寂しいこと言わないでよねっ。
うん。
《よかった田之倉君がひろ乃ちゃんの申し出を断ってくれていた》《でも私達2人に復活のサインは見えない》
(メッセージの受信音)
(着信音)もしもし。
朝尾です今ソーセージ工房に来てるんだけど無事取引させてもらえることになったんだ。
そのお礼を言おうと思って。
それはよかったです。
「奥様によろしく」って言われたよ。
他にご用件は?彼とは仲直りできたの?いえまだですが…。
向こうは仲直りしたいって思ってるかもしれないよ。
さぁどうでしょう?男ってさ頑固な生き物だから一度口にしたことを自分の口から引っ込めるわけにはなかなかいかないんだよ。
向こうのアクションばかり待っていないで自分から仕掛けてみればいいのに。
オフィス内ではひとの目もありますしなかなか…。
何かないの?2人にしか分からない決め事みたいなものは。
これチェックお願いできますか?まぁないこともないんですが…。
シニョーレ朝尾狙ってるんじゃない?ちょっと前まではねでも今は普通の友達。
ふ〜んそっか…。
いろいろ心配な人でね。
佑香の結婚を祝してカンパ〜イ!カンパ〜イ!佑香の次は誰かな?そりゃ瞳でしょ。
私はまだ先になりそう。
えっでも最高の結婚相手見つけたって言ってなかった?そうだよイケメンCEO。
あれは…もう終わったから。
何か無理してない?いやしてないしてない!もう次に切り替えてるから。
・もう狙ってる人いるの?・狙ってるっていうか狙われてるっていうか?そうだよたまには追っ掛けられる恋愛しとけ。
(大城)おい加々見新規取引の契約書いつまでに出来る?おい加々見俺の話聞いてんの?僕大城さんの声が聞こえない体になりました。
昼飯おごってやるから。
僕食べ物では動きませんから。
(大城)田之倉。
はい。
(大城)行くぞ。
はい。
えっホントにやったんですか?昨日の壁ドンは失敗したけど加々見はこんなことでめげるような男じゃないから。
二度としませんよ。
(大城)もう少しなんだよ。
もう少し俺の言うこと聞いてたら必ず実を結ぶから。
絶対に騙されませんから!でも意外でした。
何が?加々見さんって斜に構えてるようでホントは素直なんですね。
バカにしてんの?いえ尊敬してます。
バカにしてんじゃねえかよ。
失敗した〜!ナポリタン大盛りにしときゃよかった。
(浅田)俺らも行くべかなっ。
・はいよ・
(浅田)青石さんランチして来ます。
(町田)いってきます。
ごゆっくり。
(町田)そばか?
(浅田)うどんか?
(町田)そばか?
(浅田)パスタだべ。
よし。

(大城)加々見ってさ青石に似てんのかもな。
似てませんよ。
似てると思わない?どのへんがですか?不言実行タイプっていうの?ひとに多くを語らないけど陰でこっそりやってる感じがさ。
僕あんな善人じゃありません。
あ〜確かにな青石ってホントに人がいいからなぁ。
何年か前に社員旅行行った時も課長が迷子になった!って大騒ぎになってさ一番必死に捜してたのが青石でさ。
結局課長はすぐに見つかってバスが出発したんだけど青石乗せてないことにだいぶ後から気付いてみんなで大笑いよ。
あっうちの学校にも似たような生徒いましたよ。
掃除を一生懸命やり過ぎて逆に先生に怒られちゃう奴。
どうしてですか?ん?「お前がやり過ぎるから他の生徒がやらなくなるんだ」って。
そうそう青石はまさにそういうタイプ。
人が良過ぎていっつも貧乏くじ引いてるイメージだな。
僕とは似ても似つかないですよ。
言われてみると確かにな。
(大城)いいか俺はこの戦法で一度も落とせなかったことはないんだ。
持ち上げて押して押して押して押すんだよ。
(加々見)押して押して押して…。
(大城)そうだ!
(加々見)押す…。
(鮫島)あっ青石さん2番に電話です。
はい。
(大城)悪い田之倉さっきの配送リストこっちだったわ。
あっ了解です。
お世話になってます。
はい。
はい…はい。
(ドアの開閉音)何ですか?えっ?
(加々見)こんなメモじゃなくて直接言えばいいじゃないですか。
《どうして加々見君の元にそれが》あっあれ〜?あれ?あっちょっと…。
呼び出しといて黙ってるの反則じゃありません?あ…うんごめん。
どう言おうかちょっと整理してて…。
じゃあ僕の話してもいいですか?あっうんどうぞ。
僕前からどうして青石さんに彼氏がいるのか興味あったんです。
えっ?性別は違っても人間のランクとしては僕達同じところにいるじゃないですか。
《何て失礼な男だ》《いや私のほうが失礼だ》《同じランクの人間と言われて不快に感じたのは加々見君を下に見ていたからに他ならない》だから青石さんが植物を育てることに依存する気持ちよ〜く分かるんですよ。
私別に依存なんてしてませんけど。
生きる価値を見いだせなくなった時ってもう植物育てるしかなくなるんですよね。
少なくともこいつらは僕を必要としてくれてるって。
《君は普段どんな闇の中を生きているのだ》これ見てくださいようちのベランダ。
す…すごいね。
僕達似てませんか?えっ?僕達似てませんか?《同じ言葉なのにこんなにも違うものか》僕ね昔から飽きっぽくて何でもすぐにやめちゃうんです。
部活も趣味も長続きしたことありませんし。
(加々見)この会社もどうせ長続きしないだろうって思ってたのにどういう訳か辞められません。
それは…瞳ちゃんがいるから?えっ!し…知ってたんですか?掃除のおばちゃんも含めうちの会社の人全員知ってると思うよ。
もうこっぴどくフラれてるんで本当ならすぐにでも辞めてるはずなのに…また来ちゃうんですよね会社に。
《一瞬いい話を聞いている気になるが社会人として当然のことを言っているだけだ》恋を諦める方法でいいの知りませんか?えっ?《私に恋愛相談?》《私の恋愛経験値はたったの1人だ》《その1人だっていまや風前のともしび…》戻りますね。
あ…ちょっと待って。
これが答えになるかどうか分からないんだけど…。
私もしょっちゅう「もう無理だ」とか「諦めるしかない」って思うんだけど…ダメなんだよね。
心のどこかで絶対に諦め切れない自分がいて。
諦めることも結局断念するしかなくて。
だからその…。
諦めることを一回諦めてみたら?でもうまく行かないって答えはもうとっくに出てるんですよ。
それは加々見君が頭の中で勝手に出してる答えでしょ?何となくだけど諦めずに先に進まないと本当の答えは出ないように出来てるんだと思う。
社会の仕組みの話ですか?成功とか失敗はただの結果で物事には全て決められたゲートが用意されていてそこを通過しないと次には進めないんじゃないかな。
ふ〜んそういう考え方もあるんですね。
うん…。
《私は自分のことを棚に上げて何を偉そうに語っているのだ》《浅い傷で済むような方法ばっかり考えてゲートの前で立ち往生しているのは自分じゃないか》もしもし立花でございます。
お元気でいらっしゃいますか?あ〜あ〜…あのちなみに明日って何してらっしゃいます?はい。
ふぅ〜…。
(チャイム)
(チャイム)《も…もうすでに引っ越してしまったのだろうか》《見知らぬ住人がドアの向こうに…》えっ…花笑さん?勝手にお邪魔して大変申し訳ございません。
ご迷惑とは思いますが少々お話しさせていただいてもよろしいでしょうか?どうぞ。
こ…このたびは私の不手際により多大なるご迷惑をお掛けしましたこと深くお詫び申し上げます。
まだお付き合いを始めて日も浅いですが…。
初めて田之倉君と意見が食い違うという経験をしました。
そしてしばらく口を利かないという辛い経験もいたしました。
そして…自分と向き合いあらためて思いました。
初心に帰りもう一度田之倉君とやり直したいと。
俺からもいい?ごめん。
ひろ乃ちゃんとのこと。
カッとなって花笑さんにひどいこと言って…。
俺はこれからもひとの気持ちを大事にする花笑さんでいてほしい。
で思ったんだけど…。
ちょっと来て。
座って。
俺達さ…。
一緒に住まない?えっ!?もうすぐアパートの更新で部屋探してたんだけど。
あ…更新。
うん。
この先花笑さんと別れるって選択肢俺にはないから。
もう少し広めの部屋探してさ。
同棲の件はすぐに返事できません。
うん。
でも…すごく嬉しいです。
これからゆっくり考えよう。
うん。
あぁ〜!びっくりした。
完全に別れ話されると思った。
そんなこと私からすると思う?だってこの前俺のこと避けたでしょ?テラスで待ってたのに。
え…いやあれは…。
別れ話をされると思ったから怖くなって。
いや逆だよ逆。
ちゃんと謝ろうと思ったし同棲したいってこともあの時言おうと思ったんだよ。
そうだったの?完全に嫌われたかと思ってさすがにへこんだよ。
ヘヘ…。
あっ何か飲みます?《話ができなかったこの数日間田之倉君も私と同じような気持ちでいてくれたことがとても嬉しく思えた》ヒャっ!ハハっ。
はい。
あぁありがとう。
俺もやって。
んっ。
おはようございます。
おはよう。
あの…。
ん?今度僕とデートしてくれませんか?断る。
おはようございます。
あっおはよう。
これお裾分けです。
あぁ…。
ありがとう。
例の件やっぱり断られました。
そっか。
あっでもねいい断られ方でした。
えっ?この前は一瞬で断られたんですけど今回は断るまで3秒ぐらい考える間がありましたから。
そう。
次はもっと秒数使ってもらえるように頑張ります。
うん。
ハハハ…!《どうせならOKしてもらえるように頑張れ!加々見君》元気そうだね。
あぁどうもお待ちしておりました。
こちらへどうぞ。
はい。
青石さんコーヒーよろしく。
かしこまりました。
先輩私やります。
あぁうんありがとう。

はがきに住所氏名年齢番組の感想をご記入の上ご覧の宛先までお送りください
2014/11/19(水) 22:00〜23:00
読売テレビ1
きょうは会社休みます。 #6[字][デ]

ひろ乃の一件を巡り、田之倉(福士蒼汰)から距離を置かれた花笑(綾瀬はるか)。この状態はいつまで続くの!?朝尾(玉木宏)の助言もあり田之倉を呼び出そうとするが…。

詳細情報
番組内容
ひろ乃(古畑星夏)の一件を巡り、田之倉(福士蒼汰)から距離を置かれた花笑(綾瀬はるか)。さらにひろ乃からの「田之倉と一緒にいる」という宣戦布告メール…。
一体、この状態はいつまで続くの!?電話やメールならOKなの!?思い悩む花笑は、田之倉の行動からサインを読み取ろうとするが、別れを切り出される恐怖から、田之倉を避けてしまう。
朝尾(玉木宏)の助言もあり、きちんと話そうと田之倉を呼び出す花笑だが…。
出演者
綾瀬はるか
福士蒼汰
仲里依紗
田口淳之介
千葉雄大
平岩紙
田口浩正
浅野和之
吹越満
高畑淳子
玉木宏
原作・脚本
【原作】
「きょうは会社休みます。」藤村真理(「Cocohana」連載中・集英社マーガレットコミックス刊)
【脚本】
金子茂樹
監督・演出
【演出】
中島悟
音楽
得田真裕
【主題歌】
「Fall」槇原敬之(ワーズアンドミュージック)
制作
【チーフプロデューサー】
神蔵克
【プロデューサー】
櫨山裕子
秋元孝之
【制作協力】
オフィスクレッシェンド
【製作著作】
日本テレビ

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
ステレオ
サンプリングレート : 48kHz

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