ファーストクラス #06 2014.11.19


(リカ)あなた方のつくったラインを送ったらニューヨークとパリから買い付けの希望がありました。
(結衣)廣木さん!これ。
(リカ)残念だったわね。
1人裏切り者が出たみたい。
(さくら)私じゃありません!あなた以外に誰がいるっていうの?それは…。
(レミ絵)《私暴露しましょうか?》《あなたの恨み晴らしますよ一発で》たぶん…。
(ナミ絵)《策はお前が考えよ》《御意》
(リカ)まっ別に誰だっていいけど。
この中に裏切り者がいるという事実だけで。
申し訳ございません。
このたびのことはわが妹川島レミ絵が暴走した可能性が非常に高いと思われます。
この点に関して姉といたしまして深くおわび申し上げます。
大変申し訳ございません。
しかしながらこの件に関して…。
いえ…。
今回のコレクション制作過程において須賀さくらをはじめとし誰一人として裏切った者はいないことは疑いようのない事実。
何とぞ無効にはなさらぬようお願い申し上げます。
(操作音)
(リカ)取りあえず走りだすしかないわね。
証拠がない。
(ちなみ)ありがとうございます。
(リカ)あなたに礼を言われる筋合いはないけど。
YURINAのこと助かったわ。
ありがとう。
(リカ)《娘は何も知らないの》《あの子巻き込んでほしくない》
(千冬)《だったらそれなりのことしてもらわないと》
(ちなみ)《あっ奇遇ですねこんな所で》これは母親として礼を言わせてもらう。
私は自分の仕事をしただけです。
でもどんなに頑張っても私には何ともできないこともありますよ。
親子の問題だけは他人には解決できません。
このまま一生隠し通すのは難しいと思います。
きっとまた誰かがそれをネタに足を引っ張ろうとします。
その前に母親として娘さんに声を掛け…。
調子に乗っておせっかい?やめてくれる?妹よ。
(レミ絵)何ですか?お姉さま。
(ナミ絵)余計なことをしてくれたな。
お前の単独行動により危機的状況に一瞬追い込まれた。
(レミ絵)あ〜。
でも感動的でした。
妹のために土下座する姉の姿。
ことし一ですね爆笑度は。
あした私のセクシー腹筋がアウチだと思います。
(ナミ絵)お前は黒田官兵衛というよりは石田三成。
いずれ豊臣家を滅ぼす。
(レミ絵)それは三成を重用した秀吉のミステーク。
バカ殿では天下統一できませぬ。
私がバカ殿だと申すか?これが「バカ」以外何て言うんだよ。
(笑い声)
(蘭子)よかったやない。
パリとニューヨークでバイヤーが付いたんやて?セレクトショップで3店舗百貨店で4店舗置かれることになりました。
(蘭子)結構結構。
竜子さんもお喜びになるわ。
(リカ)竜子さんにはお知らせしておりません。
あらそう。
まあ別によろしいか。

(ノック)・
(充)失礼します。
あっ廣木さん。
今日もレッドワインお奇麗ですね。
(リカ)間宮取締役こそ無精のようで毎日精巧にトリミングされているおひげがセクシー。
で?
(充)瀧川CEO先方とお話ししてまいりました。
(蘭子)で?
(充)話は全てついてます。
じゃあリカさんにお願いするということでよろしいな?はい。
(蘭子)TATSUKOYANOJAPANには景気づけになりまっしゃろ。
私立高校の制服をTATSUKOYANOJAPANで作ることになりました。
あっ今「何で私たちが制服なんて」って思いましたね?でもよく考えてください。
一度作れば少なくとも10年20年毎年数百枚単位で売れ続けるんですよ?これほど確実なファッションビジネスはありません。
(千冬)でどちらの高校ですか?
(充)私立雪谷大附属女子高校です。
それって…。
(華)ですよね。
今回の制服デザインで選ばれたデザイナーをTATSUKOYANOJAPANのクリエーティブディレクターとします。
つまり実質のトップ。
その人間にライン内の人事権を渡します。
つまり誰をプレスのトップにするかとか誰をデザイナーアシスタントにするかとか自由に決められます。
せっかくみんなで力を合わせてブランドを立ち上げたかと思えば今度は戦うんですか?そうよ。
血みどろの決戦。
楽しみにしてるわ。
行きましょっか。
(校長)わが校開校100周年事業の一環として制服をリニューアルすることになったんです。
もう40年もデザインが変わってないので最近は生徒や保護者から不満も出ていたとこで。
これまでの制服のデザインはどちらで?理事長がつてで当時若手のデザイナーさんに頼んだそうです。
(凪子)それでデザインのご希望は?最終決定は理事長がいたしますが理事長はお任せで構わないと申しておりましたので。

(ノック)はい。

(友梨菜)失礼いたします。
(友梨菜)生徒会長の山内友梨菜です。
(校長)皆さんファッション業界の方ですからご存じですよね?彼女モデルデビューしまして…。
(友梨菜)校長先生。
生徒会が集まっていますのでよろしいでしょうか?
(校長)はい。
制服の刷新に関しては生徒会の意見も尊重しておりますので生徒の話も一応聞いていただきたいんですが。
もちろんです。
それではご案内します。
(友梨菜)ごきげんよう。
(生徒たち)ごきげんよう。
(生徒)ごきげんよう。
(友梨菜)ごきげんよう。
(凪子)やっぱりお嬢さま学校って違うのね。
凪子感激〜。
(千冬)お育ちが違うんですよ。
(凪子)フフ。
どうぞお入りください。
失礼します。
TATSUKOYANOか。
もうちょっと今っぽいブランドにしてほしかったよね。
(生徒)友梨菜がモデルやってるバタフライハニーの方がよかったんじゃない?
(友梨菜)駄目駄目。
あんなの安っぽくてぺらっぺらだから。
(生徒)ハハハハ。
(生徒)誰かモデルとかさおしゃれなアイドルにデザインしてもらいたかったな。
(友梨菜)まあしょうがないよね。
この人たちに決まっちゃったんだからさ。
とにかくさうちらこんな毎日葬式みたいな制服が変わるっていう噂だけを楽しみに学園生活を送ってきたわけですよ。
ちょっとカワイイってネットで話題になるような派手めなやつお願いします。
おばさん。
おば…。
(凪子)さん。
(友梨菜)ありがとうございました。
デザイン楽しみにしております。
失礼いたします。
(生徒たち)失礼いたします。
(凪子)とんでもないね廣木リカの娘。
(ナミ絵)血は争えないですね。
(凪子)あれじゃさホントの母親が廣木さんだってバラしてもダメージないよね。
(華)私立の名門お嬢さま学校ですよね?親は政治家だったり大手企業の経営者だったりお金持ちの子が多いですよね。
YURINAの家だって超金持ち一家でしょ?何個会社があるんだっていうぐらいのグループ企業。
(凪子)先生の前ではすっごいいい子なのにね。
(久志)でも確かに地味っすよね。
雪女の制服って異常にシンプルで真っ黒っすもんね。
(さくら)雪女って…。
久志君知っとうと?1人だけ付き合ったことあります。
(凪子)何かムカつくな。

(ドアの開く音)・
(リカ)お疲れさま。
何か?
(千冬)いえ別に。
打ち合わせは無事に終わりました。
2週間ほどでサンプルをお持ちすることになりました。
(凪子)とにかく派手に今風にしてほしいそうです。
生徒会長からそう言われました。
山内友梨菜さんという生徒から。
そう。
じゃデザインを上げて全員で投票。
あなた方でTATSUKOYANOJAPANのクリエーティブディレクター決定ということで。
よろしく。

(薫)全部で9票か。
千冬さんと華は当然駆け引きすんだろうな。
(吹雪)デザイナーの4人はそれぞれ自分に入れるとしても凪子さんとナミ絵さんに票が分かれちゃうだろうな。
でもそうなったら私と薫と久志の3人がちなみに入れれば…。
(薫)4票で勝つ。
(吹雪)そう。
凪子さんとナミ絵さんがクリエーティブディレクターになったらめんどくさいもん。
怖いし。
(薫)確かに。
何が怖いの?あっ。
あんたはもちろん自分に投票するよね?デザイン見てからですね。
私よりいいデザインがあったらもちろんそっちに投票します。
はあ?あんたちょっと何言ってんの?取りあえずあんたがトップになんなきゃしょうがないだろ。
私と吹雪があんたに入れたらそれで3票。
あとは久志。
久志が変な動きしないように気を付けろ。
そうすれば4票であんたがトップに立つ。
(久志)んっ?
(結衣)もういい。
聞きたくない!
(久志)彼氏?
(結衣)もう最悪。
バカ男。
そっか。
(久志)あの…。
(結衣)ちょっとだけこのままでいて?
(久志)うん。
(千冬)そうして。
じゃああと華ちゃんよろしく。
待ってました。
おはこんばんちは。
(千冬)条件は?
(凪子)もちろんプレスのトップ兼アシスタントクリエーティブディレクター。
(千冬)デザイン以外の部分は同等の権限を持たせていただきますけど。
(凪子)どんだけ?ハハハ…いいよ。
でも2票じゃ勝てないですよ。
(凪子)久ちゃんを制する者は天下を制す。
(千冬)キュウちゃんって?
(凪子)フフ。
きゅうりのキューちゃん。
キュウカンチョウのキュウちゃん。
(千冬)他には?
(華)もう遅い。
ニャン。

(シャッター音)ありがとう。
(ナミ絵)ご苦労さま。
ところであなた私の土下座映像レミ絵に流した?
(結衣)はい。
(ナミ絵)何が望み?
(結衣)全員私の部下で私にひれ伏すプラス面白い。
レミ絵とほぼ同じだな。
取り急ぎその近道はここだと判断しました。
残念ながらあなたには投票権がない。
大丈夫です。
2票は確保したので。
新セーラー服反逆同盟ですね?
(ナミ絵)フフ。
あら〜心強い。
して望みは?もちろんプレスのトップ兼アシスタントクリエーティブディレクター。
デザイン以外の部分は同等の権限を持たせていただきます…で。
御意。
しかし私と華久志で3票。
ちなみさんが薫と吹雪で3票だったら並んでしまうわね。
(結衣)その場合きっと学校関係者に選ばせるということになると思います。
そこで最も中途半端な人間…例えば校長などにお金を握らせればいいと思います。
なるほどね。
(さくら)あっ…ちなみさんはもう終わったとですか?まだ。
もう少し考える。
今頃凪子さんとナミ絵さんは票取り合戦しよるっちゃなかですかね。
でもすごいよねある意味。
方法は間違ってるかもしれないけど仕事に懸ける気持ちは半端じゃない。
確かに。
よし…頑張らな。
さすが。
皆さん本気出すとそれぞれ素晴らしいデザインですね。
(凪子)いや〜ナミ絵ちゃん斬新。
女子校じゃないみたい。
フフ。
凪子さんも相変わらずデザインのデパートメントスタイル。
豊富なバリエーションですね。
皆さんさすがです。
凪子さんの引き出しの多さにはかなわんしナミ絵さんのデザインなんて私には思い付かんです。
ああ…ありがとう。
さくらさんのデザインも個性出てるよ。
ありがとうございます。
じゃあ投票しましょうか。
Ladiesandladies!Areyoureadyforthevotingresult?
(吹雪)OK。
(久志)ちなみさん。
ちなみさん。
凪子さん。
(久志)ナミ絵さん。
(久志)ナミ絵さん。
凪子さん。
(久志)さくらさん。
ナミ絵さん。
Thefinalvote.凪子さん。
どうします?千冬さん。
取りあえずサンプルは凪子さんとナミ絵さん2つ作って先方に選んでいただく感じにしますか。
(千冬)そうね。
(さくら)意外やったです。
ちなみさん3票は堅いと思っとったんですけど。
何で?
(さくら)だって吹雪さんに薫さんにちなみさんで3票。
私凪子さんに入れたけど。
(さくら)えっ?えっ?凪子さんに入れたけど。
えっ?えっホントね!?びっくりし過ぎでしょ。
だっていいデザインだと思ったから。
信じられん。
(校長)いや〜どっちもカッコイイですね。
さすがプロ。
ありがとうございます。
(校長)ああ。

(ノック)
(校長)はい。
(理事長)お世話になっています。
(校長)当校の理事長でございます。
TATSUKOYANOJAPANの吉成ちなみと申します。
同じく須賀さくらです。
(校長)例の制服のデザイン2パターン頂きまして。
これでサンプルをお作りいただけるとのことです。
そうですか。
よろしいんじゃないかしら。
じゃよろしくお願いいたします。
あの…。
お願いがあるんですが。
(校長)はい。
(生徒)ごきげんよう。
さくらさん。
寄りたい所があるの。
失礼します。
(生徒)私の!
(生徒)やだ!
(友梨菜)ごきげんよう。
制服のブランドの人ですよね?あの…何しとうとですか?
(友梨菜)哀れな貧しい子たちに恵んでるんです。
(生徒)私の!
(友梨菜)はい。
フフ。
うちの学校にもいるんですよ。
背伸びして入ってきちゃった中流家庭の子が。
友梨菜さん。
あなたにお願いがあるの。
(さくら)自分がモデルやっとるブランドの服タダでもらえるのかもしれんけどいやあれはひど過ぎますよね?あの子の中にも色々あるのかもしれない。
やっぱりうちみたいな普通の家庭の方がいいとかも。
お金や権力がある家に育てばいいってもんでもなかですね。
そうね。
あっ。
今日私が学校で言ったことみんなには言わないで。
了解。
しっかしちなみさん用意周到やね。
(ナミ絵)さすがニュー官兵衛。
読みどおりの展開ね。
(華)最終的に戦う相手がちなみさんではなく凪子さんというのは想定外でしたね〜。
(結衣)ただ凪子さんの方が読みやすいと思います。
同じようなこと考えてるはずなので。
(ナミ絵)確かに。
ちなみウイルスはゲリラ戦を得意としている。
策が読みづらい。
(華)取りあえず学校側の買収工作ですか?
(ナミ絵)早速あした動こうか。
まずはニュー官兵衛に…。
(華・ナミ絵)乾杯。
(結衣)カンペ〜イ。
(千冬)どうするんですか?まさかナミ絵さんとがちんこ決戦するわけじゃないですよね?千冬さんってさおっぱいおっきいよね。
はっ?
(凪子)あの校長誘惑しちゃう?ハニートラップ。
(千冬)私にやれって?持ってるものは使わないともったいないじゃない?あの年代はほぼ10割打てます。
(凪子)フフ。
(凪子)おっぱいに…。
(千冬)乾杯。
(蘭子)もうそんな季節?面倒やわ〜。
(充)1年で最も重要な行事ですのでしっかり目を通していただければ。
(蘭子)何か心配なことでもあるの?
(充)蘭子さんわれわれのことを「ファッション業界のハゲタカ」と呼ぶ人たちもいます。
もう少し美しい獣にしてもらいたいわね。
雌ヒョウとかピンクフラミンゴとか。
(充)これだけ買収を重ねて短期間で大きくなった会社です。
恨みは数えられないほどお持ちの敗者がいらっしゃると思いますよ。
ハイシャ?
(充)デンタルではなくルーザーの方です。
あ〜竜子さんみたいな。
(充)はい。
放っとけばいいじゃない。
(充)あの人種はカッコつけてるうちは怖くないですがなりふり構わなくなると怖いですよ。
何するか分からないので。
ファッションブランドの人間がなりふり構わなくなったらその時点で終わりでしょう。
(充)まっそうですが。
(千冬)華ちゃん今日もう上がっていっかな?はい。
(千冬)お疲れ。
(華)お疲れさまです。
ちなみさんごめんね。
ちょっと私先にいい?あっ…大丈夫ですよ。
トワルの裁断まではやっとくんで。
(凪子)あっごめんね。
ありがとう。
あっ…私もちょっと用事があって…。
(さくら)よかですよ。
どうせナミ絵さんミシンできんですもんね。
さくらさん何だか物の言い方がストレートになったわね。
そうですか?じゃお疲れさまです。
(凪子)ごめんね。
お先に〜。
(ナミ絵)お疲れさま。
そうだ。
お二人には関係ないかもしれませんけど雪女の校長先生1週間アメリカに研修旅行でいらっしゃらないそうですよ。
お疲れさまでした。
お疲れさま。
(ナミ絵)お疲れさまでした。
(隆太郎)お疲れさまで〜す。
ああ…矢野ジュニア取締役。
(隆太郎)いいですか?いいですよ。
私はバイセクシュアルではないですが。
それは残念。
私はいけます。
そうですか。
で何ですか?残念ながら私はバイセクシュアルではないのですが。
今のところ。
蘭子さんが政治家に裏献金してるの知ってますよね?何となくね。
で?それをですね…。
(充)いいね〜隆太郎君。
一緒にビジネスやりますか?
(隆太郎)はい。
山内さんちょっと部屋の外から入ってきてご挨拶してもらえるかしら?
(友梨菜)はい。
(ノック)
(友梨菜)失礼いたします。
それじゃもう一着の方でもお願いできますか?
(友梨菜)はい。

(理事長)作り直していただけますか?大事なお子さん方をお預かりしてきた身としてこの制服を子供たちみんなに着せるわけにはいきません。
(校長)どうしましょう。
あしたの理事会で制服の承認を親御さんたちにしていただく予定だったんですが。
(凪子)ちなみさんがデザイン見せたときはあのおばあちゃん何も駄目出ししなかったんだよね?はい。
(薫)ということはデザインじゃなくて仕立てが気に入らないのか素材が気に入らないのか。
(吹雪)仕立て…じゃないかな〜!
(薫)それじゃ私たちの技術のせいじゃない。
何か理由があるはずです。
とにかくあしたまでに仕立て直さないと。
だから何を直すの?だってデザインに問題はない。
(ナミ絵)これまでの制服じゃ考えられないほどのトレンドな素材を使って快適さと実用性とファッション性をすでに兼ね備えてます。
でも何かあるんです。
きっと40年前に作った制服にはあって私たちが作った制服にない何かが…。
(凪子)だから何なの?
(吹雪)分かんない〜!
(薫)そのおばあちゃん先生はさ何を見たの?トルソーに掛かってる服?
(さくら)あっいや実際に生徒に着てもらいました。
(薫)それで?
(さくら)それですぐにこの制服は駄目だって。
どちらも生徒に着させるわけにはいかんって。
ちょっと待って。
(理事長)《部屋の外から入ってきてご挨拶してもらえるかしら?》お辞儀…お辞儀させたんです。
それを見て「この制服は着せられない」って言った。
お辞儀?
(薫)ねえちょっとすぐこれ着て同じことやってみせて。
(さくら)私?いやそんときあの…生徒が着たんですよ?
(凪子)ほらだってさくらちゃん一番年近いでしょ。
(華)年が近いのは私です。
(凪子)どっちでもいいんだよ!
(さくら)いや…。
(友梨菜)私着ましょうか?私が着れば完全再現できますよ。
ありがとう来てくれて。
(薫)同じようにやってみて。
(友梨菜)はい。
じゃ次ナミ絵の制服に着替えて。
(友梨菜)はい。
(薫)もう一回同じことしてみて。
あの…。
その…理事長先生は何ておっしゃったんでしたっけ?「大事なお子さん方をお預かりしてきた身としてこの制服を子供たちに着させるわけにはいきません」何てこと…。
情けない。
(凪子)んっ何?何なの?世界中の皇室の衣装や歴史あるホテルの従業員の制服のデザインに共通している特徴は…。
下着のラインが見えない。
(薫)後ろ向いて。
(友梨菜)はい。
(薫)お辞儀してみて。
(薫)女性の品格を守る。
制服を作る上で最も重要な作り手の愛情がこのサンプルには欠けてる。
作り手の愛情…。
気付かなかった。
(薫)そういうとこ昔のデザイナーやパタンナーは気を使ってたのかもしれない。
作り直しましょう。
まだ間に合います。
吹雪。
(吹雪)んっ?パターン修正しよう。
(吹雪)了解!いったんサンプルバラしましょさくらさん。
(さくら)はい。
(凪子)ちょっと待って。
(凪子)現実的にあしたまで2着作り直すのは難しいよ。
どっちかの制服に絞った方がいい。
どっちかって…。
制服は3年間いつ何時でも着る物。
デザインもさるものながら窮屈じゃなく夏涼しく冬暖かい。
これに勝る愛情はない。
それは…。
ナミ絵ちゃんの方がいいと凪子思う。
凪子さん…。
友梨菜さん。
確かあなたたちが主張したデザインは「今風のかわいさ」だったはず。
まあそうだけど。
それは凪子さんのデザインだと思います。
凪子さんのデザインに私が使おうとしたライナーの素材を提供させていただきます。
これが作り手の愛情ってやつですよね?
(凪子)フフ。
ナミ絵さん…。
(薫)じゃ凪子さんのデザインをナミ絵の素材で作り直すよ。
(凪子)うん。
ごめんなさい送ってあげられなくて。
(友梨菜)別に大丈夫。
タクシーチケット持ってるんで。
そう。
(友梨菜)こうなるのを分かって私にオフィスに来るように言ったんですか?まさか。
単純に仕事ぶりを見てもらったらいいかなと思っただけ。
あなたにとっても私たちにとっても。
私にとっても?どんな洋服でもきっと作ってる人は一生懸命だと思う。
少なくとも私はそう信じたい。
あなたが友達に投げていたファストファッションブランドの洋服でも。

(友梨菜)失礼いたします。
(理事長)結構です。
ありがとうございました。
ありがとうございます。
(理事長)じゃ失礼いたします。
(理事長)あっ。
竜子ちゃんお元気かしら?矢野竜子のことでしょうか?
(理事長)40年前あの制服をデザインしてくれたのは竜子ちゃん。
(理事長)そのころはまだ自分のブランドつくるためにお金ためてるって制服一生懸命作ってくれたの。
その姿勢はあなたたちに伝わっているようでうれしい。
制服が出来上がりました。
実際の生徒さんに着ていただいて最終チェックしたところです。
(リカ)そう。
いかがですか?
(リカ)私が判断する必要ない。
モデルのYURINAさん初めまして。
制服いかが?みんな気に入っています。
(リカ)そう。
じゃあよかった。
山内友梨菜さん。
あなたは旧財閥山内グループのお子さんでお父さんは複数企業の社長さん。
お母さんは政治家一族のご出身ですよね?
(友梨菜)はい。
(リカ)吉成さん…。
そしてあなたは人気モデル。
今たくさんの人間があなたたちの知られたくない過去を探り明らかにしようとしています。
それは人がうらやむ家族の宿命。
そうですね。
(リカ)吉成さん。
他人から聞かされるくらいなら近しい人間から聞きたいと思いませんか?本人から聞きたいと思いませんか?いいかげんにして。
あなたのホントのお母さんは…。
廣木リカ。
ですよね?知ってたんですね。
(友梨菜)うちは半端な家柄じゃないんで実の母親のあなたが私を捨てて仕事を取ったと聞かされて育ちました。
そのとおりよ。
私そんなにバカじゃないですよ。
この人たちの仕事を見て思いました。
きっと私の母は18年前に育児と両立することができないほど本気で仕事をしていたんだって。
(友梨菜)1つだけ聞いてもいいですか?どうぞ。
(友梨菜)ずっと思い出したりもしなかったの?私を18年も。
幼稚園の運動会年少さんのとき徒競走で男の子と走って2着。
悔しくて泣きながら「もう一度走りたい」と言って先生を困らせた。
(リカ)小学校の卒業式の前日の夜おばあさまが用意してくれたピンクのドレスをどうしても着たくないと大騒ぎ。
何とか夜中にブルーのジャケットとワンピースを用意したけどサイズが合わなくて急いで丈を詰めた。
モデルのオーディションのときあなたは最後まで名字を偽って自分の家柄を隠した。
負けず嫌いのあなたは実力で勝ち上がりたかったから。
18年間あなたを思い出すことはなかったか?という質問に関して答えれば答えはノーね。
それに私は仕事と子育てを両立できないからあなたをあの家に渡したんじゃない。
私があなたを育てることをどうしても許してもらえなかっただけ。
私…。
そんなに不器用な女じゃない。

(隆太郎)マミー。
そろそろお時間です。

(リカ)さて多武峰凪子さんあなたがクリエーティブディレクターよ。
人事はもう決めた?人事は全て私が決めていいとおっしゃいましたよね?ご自由に。
(凪子)それでは決めさせていただきます。
え〜株主の皆さま本日はお集まりいただきありがとうございます。
これよりNGSホールディングス第三期定時株主総会を始めさせていただきます。
それではまず弊社CEO瀧川蘭子よりご挨拶させていただきます。
吉成ちなみさんをクリエーティブディレクターに。

現在のマウンティングランキングは
モバイルサイトではすてきなプレゼントが当たる最終回マウンティングランキング予想クイズを実施中
豪華出演者の心の声着ボイスも続々配信
2014/11/19(水) 22:00〜22:54
関西テレビ1
ファーストクラス #06[字]

まさかの感動、衝撃の夜!母と娘、18年ぶりの再会…私のこと一度も思い出さなかった?お嬢様学校制服デザインバトルでクリエイティブディレクター総選挙開幕!

詳細情報
ご案内
雑誌編集部で成り上がっていくシンデレラストーリー「ファーストクラス」が衝撃度100倍で還って来る!前作で虐げられるシンデレラを演じきった沢尻エリカが、今回は真骨頂の悪女に変貌!前作を上回る性悪な総勢10人の悪女たちと血みどろの闘いを繰り広げる!沢尻悪女イレブンが暴れ回るファッション業界の一大闘争記。私の方が上、あなたの方が下…果てしなきマウンティングバトル、開幕!
番組内容
 吉成ちなみ(沢尻エリカ)の働きかけで全員が協力して作り上げたラインが海外で買い付けられた。「TATSUKO YANO JAPAN」として、新たな道が開けそうになった矢先、ERENA(石田ニコル)ブランドのゴーストデザイナーを告発する週刊誌の原稿が廣木リカ(木村佳乃)に届く・・・。妹のレミ絵(菜々緒)の仕業と察した川島ナミ絵(シシド・カフカ)は・・・。
 そんな中、瀧川蘭子(余貴美子)と間宮充
番組内容2
(青柳翔)によって「TATSUKO YANO JAPAN」へ、女子校の制服デザインの仕事が舞い込んでくる。その学校とは、リカが隠し通している娘でモデルのYURINAこと山内友梨菜(中川可菜)が通っている高校でもある。また、制服デザインで選ばれたデザイナーを、実質上のトップとなるクリエイティブディレクターにするというリカの言葉に色めき立つ多武峰凪子(ともさかりえ)とナミ絵。デザインの打ち合わせの
番組内容3
ために、早速学校へと向かうちなみ、凪子、荒巻千冬(小島聖)は・・・。
出演者
沢尻エリカ 
木村佳乃 
倉科カナ 
青柳翔 
シシド・カフカ 
淵上泰史 
篠原ともえ 
鈴木ちなみ 
中村倫也 
岡本圭人(Hey!Say!JUMP) 
山谷花純
 ・ 
〈FIRST CLASS編集部〉
佐々木希 
菜々緒 
石田ニコル 
三浦理恵子 
田畑智子

 / 

板谷由夏
 ・ 
余貴美子
 ・ 
市川実和子 
小島聖 
ともさかりえ 
夏木マリ
出演者2
〈ナレーション〉
LiLiCo
スタッフ
【編成企画】
太田大 

【プロデュース】
浅野澄美 

【脚本】
及川博則 

【演出】
西浦正記 
宮脇亮 

【制作】
フジテレビ 

【制作著作】
FCC

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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