きわめびと(最終回)「片づけ」 2014.12.05


世は空前の片づけ戦国時代。
テクニックやノウハウを学ぶ本がちまたにあふれまさに群雄割拠。
そんなブームを一刀両断。
かたづけ士を名乗り独自の発想で片づけの道をきわめた男がいる。
それが…その実力をご覧あれ!驚異の観察眼で財布を見ればその人の片づけレベルがたちどころに分かってしまうのです。
ちゃんとまとめられていて…片づけ専門のコンサルタントとして企業のオフィスで片づけを指導する小松さん。
どんなに物があふれたオフィスも…すっきり!小松さんの手にかかれば…すっきり!この仕事を始めて10年。
これまで実に2,500人もの悩める人々に片づけを指南してきました。
そのスタイルは型破り。
自分では一切手を下さない…私たち…。
(3人)チームうさぎちゃんです。
小松さんのアイデアで生まれたある会社の片づけパトロール隊。
以前は苦痛なだけだった片づけが今では…はいどうぞ。
(圭音)本当にすごい。
そんな小松さんに舞い込んだ前代未聞の依頼。
ふだんは仲の良い家族が片づけとなるとすったもんだの大ゲンカ。
ついには親子の関係も崩壊の危機に?家族の幸せが懸かっているんです。
小松さんどうしたら解決できますか?ただかたづけ士というのは初めて聞きましたね。
いわゆる片づけてあげない。
一切お客様の会社やいろんな人の物を触らずにそのお客様がどうやって自分が片づけできるようになるかという事をテーマに。
片づけのきわめびとその極意を早速伝授。
片づかない原因は○○○にありという事で。
これさいふじゃないですか?ある意味…いやでも違います。
さいふじゃなくて。
さいふではなく…。
片づかない原因はおのれにあり。
なるほど。
これいい言葉ですね。
おのれにあり。
ちょっとこれ頂きました。
ただ違います。
片づかない原因は…そろそろ答えにいきたいと思います。
体の血管とか思い出しちゃいますね何か。
何か詰まってるとよくないですもんね。
それと同じで…それが非常に家の中が雑然とし…。
どうすればいいんでしょう?今回片づけのきわめびと小松さんにお悩みを寄せてくれたのは…。
(チャイム)
(2人)こんばんは。
初めまして。
東京都江戸川区にお住まいの…4人家族です。
2年前に建てた夢のマイホーム。
最近反抗期のせいか娘たちが言う事を聞いてくれず散らかり放題だと言います。
お邪魔しま〜す。
小松さん早速片づけの詰まりの調査を開始。
なるほどなるほど。
まずは1階のリビングルーム。
一見するときれいに見えますが床の上には子どもたちの放りっぱなしのカバンや脱ぎっ放しの靴下などでいっぱい。
これが家族間のトラブルを生んでいるといいます。
ふだんの様子をのぞいてみると次女の明日香ちゃん帰宅するなりランドセルを床置き。
これが仕事で疲れて帰ってきた竜一さんにとっては…。
ついには大惨事にまで発展。
頭に来て…更にせっかく洗濯した服も子どもたちは放置。
これが親子ゲンカの原因になっているんです。
ハハハハッ。
そして柳家の最大の問題が3階にある子ども部屋。
(小松)純香さん。
すごいねこっちはね。
このベッドの上も…じゃあここまで来たら失礼しちゃって。
(圭音)ベッドの上は…。
(小松)缶の蓋が何かね。
しかし〜驚くのはまだ早かった。
あっあ〜あ…。
(圭音)もう本当にすごい。
こちらは次女の明日香ちゃんの部屋。
(圭音)もう精神状態が噴火状態になっちゃうので。
そこへ…。
(圭音)寝ないで寝ないでちょっと。
下に行って行くなら。
ねえ。
小松さん一体どうすればいいんですか?柳家の片づけの詰まりはどこにあるのか?明日香ちゃんの部屋でその糸口を探します。
小松さん何かを見つけたようです。
髪留めを整理しようとしてそのままになっていた小物入れでした。
明日香ちゃんの片づけたいという意志を手作りの整理箱やノートの棚からも読み取った小松さん。
その事を伝えてみると…。
(圭音)うそじゃないんだけど。
うん。
教わりたかったらいくらでも教えるよ。
以前は何をする時もいつも一緒だった母圭音さんと明日香ちゃん。
しかし2年前マイホームのローン返済のために圭音さんが働き始めると…2人で過ごす時間は減り心の距離も開いていったといいます。
小松さんはその心の距離が片づけの詰まりになっていると考えたのです。
なかなかそれもね…
(小松)これもねちょっと…
(三船)う〜ん…。
うわっこれちょっと…そうですね。
ねえ。
先生がおっしゃってた…そうですね。
そっか〜。
スタジオに柳さんのおうちの模型を用意しましたので皆さん前の方にお集まり下さい。
(三船)かわいく再現されてますね。
3階建ての一軒家です。
こちらが1階リビングとキッチンがあります。
お隣いきますと2階になって。
この階段に洗濯物置いてありますよ。
(中村)これは出来た洗濯物でしたかね?そうです。
さあそして3階に参りましょう。
子ども部屋です。
(三船)もう1回散らかり始めちゃうとどこからスタートしてどうやったらいいのか分からなくなっちゃう。
(中村)お住まいがこのベッドの上でしたね。
ベッドの上からあんまり動かないですね。
実は見える詰まりの裏側というかセットになって…今から3か所ちょっとポイントを作りたいと思うんですね。
まず1つ目なんですが1階のリビング動線の詰まりがあります。
ここ本当はお父さんスイスイ行きたいけども明日香ちゃんは明日香ちゃんなりのここに置くのが便利なんですよね。
帰ってきてすぐ置けますからね。
次女明日香ちゃんにとっては自分の手が届く便利なランドセルの置き場所。
父竜一さんにとっては自分の席を行き来する通り道。
こうして2人の動線がぶつかって詰まりが生まれているのです。
これだからどっちかが折れるかという事になりますよね?そうですね。
まさにまあこれ今のところはバチバチと。
そして?
(小松)その次が…洗濯物がずらっとひな壇のように上がっていったここに価値観の詰まりがあります。
お母さんとしては服を持っていってほしい。
娘たちは持ってきてほしい。
だからお母さん持っていってあげたらそれでいいんだけどもそれだとね子どもたちのためにならないし。
でも子どもたちは持ってきてねと。
そして最後にこの…。
次女の明日香ちゃんの部屋ですね。
ここは何かと言ったらお母さんの圭音さんと明日香ちゃんのまさにこれコミュニケーションの詰まりというふうに私は見ました。
皮肉なもんですよね。
マイホームを建てたおかげで専業主婦じゃいられなくなってっていうところもあるしその結果っていうのがねこれは…。
そうですよ。
だけどうちもねちょっと物置をこう開けるとそういう紙袋がドドッて崩れたりして…それが原因で夫婦ゲンカになったりするんだけどでも…そうですね。
(チャイム)小松です。
おはようございます。
片づけ初日。
あっ明日香ちゃん登場だいきなり。
(2人)おはようございます。
よろしくお願いします。
小松さんはとっておきの作戦を用意していました。
私も昨日寝ないで考えました。
なんと最初に片づけを学ぶのは母親の圭音さん。
あれ?明日香ちゃんじゃないの?そこにはあるねらいが。
圭音さんが明日香ちゃんに直接片づけを教える事で親子関係の詰まりも取り除いてしまおうというのです。
まずは圭音さんに片づけの基本を伝授します。
物を出して分けて減らし最後に戻す。
この事を意識すればいる物いらない物の判断がしやすくなり片づけがはかどるといいます。
しかし小松さんが伝えたい事はノウハウだけではありませんでした。
それは?前の日圭音さんがほめ下手だと知った小松さん。
どんな言葉をかければ人は動くのか肌で感じ取ってもらおうと考えました。
(圭音)予想以上?本当!さあいよいよ本番。
母と娘2人きりの片づけはうまくいくのでしょうか?
(小松)じゃあ始めて下さい。
頑張って下さい。
はい。
小松さんに伝授された方法で明日香ちゃんと片づけを進めます。
これ夏物でしまう?ところが…。
しまう?夏物をしまう?自分の思いどおりに事が進まないといらだちをあらわにしてしまう圭音さん。
親子のコミュニケーションどころか片づけの続行そのものが危うくなってきました。
小松さんたまらずタイムアウトを要求。
逆に何か…これは?捨てんだよね。
幼稚園の頃に着てたやつだよ。
う〜んいい感じ。
穴開いてた…。
(圭音)着れる。
大丈夫。
捨てないけどさ穴開いてんの。
ただそれだけ言いたかった。
片づけ開始から2時間。
洋服で埋もれていた床が見えるまでになりました。
こんばんは〜。
あららら…。
これには仕事から帰ってきた父竜一さんも大喜び。
…と思いきや意外な言葉が返ってきました。
(小松)なるほど!この場の1回限りではなく片づけが長続きする習慣をつけさせてほしい…。
早速…ねえ。
父竜一さんの更なる注文。
きわめびと小松さん次はどんな一手を繰り出すのでしょうか?
(三船)本当ですね。
お父さんもね…。
翌日。
お〜!
(小松)明日香ちゃん。
お母さん今見たんでしょ?
(圭音)はい今見ました。
この日取り組むのは机の片づけ。
これまで2,500人以上を指導してきた小松さん。
片づけが長続きする極意を話し始めました。
お手伝いしてその人が片づいてきれいになった時によく発見したのは何かね…
(小松)ちょっと期待してます。
片づけを面倒な仕事ではなく楽しい宝探しと考える。
その逆転の発想こそ小松流長続きの極意。
一体どんな宝物を見つける事ができるのでしょうか?片づけ開始から1時間。
ハハハハ…。
去年手作りしたハートの袋。
中にはお父さんの写真が入っていました。
(圭音)これがパパが…。
出てきた。
(圭音)おかしい。
最近聞けていなかった明日香ちゃんの気持ちを知り圭音さんにも思わず笑みが。
(小松)いろんな物出てきた?はい。
いろんな物出てきてびっくりしましたよ。
最後にもう一つ柳家の詰まりを解消するとっておきの秘策がありました。
ふだん圭音さんがやっているリビングルームの掃除を明日香ちゃんが体験します。
この上もかけて。
いつもとは違うお母さんの目線で部屋を見るとどんな発見があるんでしょうか?
(圭音)そうやるとこれが倒れてきちゃうからね。
ガチャンってやると。
自分がけがするよ。
(小松)物をどかすのが。
(小松)あの辺?さあスタジオには柳さんご一家にお越し頂いています。
ようこそお越し下さいました。
よろしくお願いします。
お願いします。
(拍手)いや何かね…そうですね〜。
(三船)超きれいでございます。
(中村)ちょっとやっぱり気持ちのねあれは…。
でもお父さんのお写真が…。
ハートの手作りから出てから…。
あれたまんなかったな〜。
でもちゃんとハートのマークがあったからね。
うれしいですよね?いや発見した物っていうか…そっか。
俺もいらない物捨てるの下手なんですよ。
私もそう。
2人うまいよね。
それスパッスパッとね。
そう。
こちらをご覧下さい。
1週間後スタッフがお邪魔してみると…お父さんが迎えてくれました。
どうですか?このとおり。
何にもない。
すっきり。
どこ行っちゃったの?そうですよね。
さあどこに行ったかというと…。
見て下さいこのカバン。
ここだと…実はこれ夫の竜一さんが作ってくれたカバン掛けなんですって。
(拍手)さあ階段は?あっ洗濯物がない。
ねえ無くなりました。
さあそしてお姉さん純香さんのお部屋です。
すっきりしましたね〜。
更には明日香ちゃんのお部屋。
どうですか〜?
(三船)お見事!ねえ。
机の上も。
机になってる。
気になる明日香ちゃんのランドセル。
勉強机に掛けられていました。
これもお父さんが作ったのかな?そうです。
(拍手)「カメラが来たからやったんじゃないの?」みたいなね。
先生からB4判の大きさとかランチョンマットぐらいの大きさの所からまずワンポイント15分で片づけるっていうのを一つ一つやってってそこを一つ完結もう一つ完結というふうにしていったらうまく片づけるようにできました。
そうなんですよね。
2人でどうしようかと。
それでお父さんがじゃあここに引っ掛ける物を付けようと。
純香ちゃんや明日香ちゃんから見て…「これぐらい変わればいいんじゃないの」って。
う〜んまあ…そこの余裕ができてきた…。
ちょっと。
でもこれはお父さんに聞けば一番分かるかもしれませんね。
いやもう全然…
(拍手)続いてはこのコーナー。
(拍手)番組で紹介したきわめびとに我こそがと挑戦状をたたきつけるこのコーナー。
今回は6月に放送したあのきわめびとに挑戦です。
11月中旬東京である陸上競技の世界大会が開催された。
両手両足で走る…ギネス世界記録にも認定されているれっきとした競技だ。
人類最速を目指すには二足ではなく四足がベストだと信じる男たち。
その王者として君臨するのが世界記録保持者…6月の番組で紹介したきわめびとだ。
実際僕今2年前から毎年1秒ずつ記録を更新してるんですよ。
だから多分僕…あっどうもどうも…。
どうぞどうぞ…。
今やその名は世界にとどろいているという。
この男一体どこまで上り詰めるのか?この絶対王者に挑戦状をたたきつけた男がいる。
高校3年生だ。
これは四足走行という世界に魅せられてしまった…レディーゴー!きわめびとに挑戦しようという高校生とは一体何者なのか?平和な公園を占拠するまるで獣の群れ。
違和感しかない。
四足走行のために生まれてきたような長い手足を持つ玉腰。
付いたあだ名は…。
なるほど。
玉腰いわく武器は短距離走の選手として陸上部で鍛え抜いた脚力。
そして長い手足を最大限に使った大きなストライドが自慢だという。
それにしてもなぜ玉腰はこの奇妙な競技に興味を持ってしまったのか?理由を聞こうと自宅に潜入すると…。
これは四足走行合宿なのか?実は玉腰三男三女6人兄弟の大家族。
うすうす感づいてはいたが消極的で何事にも熱中できない性格のようだ。
意気込んで始めたアリの飼育もたった1週間で…中学から始めた部活も思うような成績を残せず練習にも身が入らなくなったという。
このままでよいのだろうか?もんもんとする中で出会ってしまったのが…友人と遊びで走ってみるとふだんと違ってまさかの圧勝。
そう思ってしまった。
ここから玉腰が生まれ変わる。
どんなに疲れていても犬にほえられても練習するほどのはまりっぷり。
何をやっても中途半端だった玉腰は今や地元の期待の星となった。
ありがとう!頑張る!
(3人)頑張って頑張って!一方10年間無敗の王者いとうけんいちはというと…。
よし!思わぬライバルの登場に危機感を募らせていた。
後ろ足を以前より前に出し理想とする猿の走りに近づけるために腹筋と背筋を徹底的にいじめ抜いたという。
食事も低カロリー高たんぱくの毎日必ず同じメニュー。
体脂肪率はなんと驚異の7%。
いとうは言う。
四足走行に全てをささげてきた。
とにかく目標としては…
(実況)晴れ渡る青空の下ここ駒沢オリンピック陸上競技場は独特の緊張感に包まれております。
ここからは実況中井雅之でお伝えしてまいります。
さあいとうが競技場に入ってきました。
まだ緊張感マックスではなさそうです。
さすが世界王者各社マスコミも大注目。
今日のレースへの意気込みはどうでしょうか?何だか分かりませんがとにかくすごい自信です。
メンタル面は大丈夫のようです。
続いて挑戦者玉腰がコースへ。
やや緊張した面持ち。
練習の成果は出せるんでしょうか。
タイムの測定のためにギネス世界記録公式認定員が厳かにやって参りました。
さあいよいよ運命の決勝です。
果たして勝つのは王者いとうか?今年365日のうちの中で352日練習してきたんですよ。
それとも挑戦者玉腰か?何やっても本当に中途半端なんで。
(スターター)オンユアマーク…レディーゴー!おっといとうフライングです。
もう一回いきます。
申し訳ないです。
すいません。
王者らしからぬ焦りが表情からも読み取れます。
スタートに影響はないんでしょうか?よし!
(スターター)オンユアマーク…レディーゴー!さあ今度は一斉にスタートしました。
スタートから飛び出したのは向こう側の挑戦者玉腰。
早くもリードを取っています。
手前のいとうはやや出遅れたか。
この辺りフライングの影響を感じさせます。
さあもう既にレースは中盤に入ってきた。
これから行こうというのは非常に苦しい。
一番苦しいところに入ってきている。
残りは少なくなってまいりました。
長い手足を生かして今玉腰ゴールイン!そして続いていとうゴールイン!いや〜予想を覆すといいましょうか大差がついてしまいました。
なんという事でしょうか!我々は四足走行の新しい歴史が刻まれる瞬間を目の当たりにしています。
さあ気になるタイムが出たようです。
いとうの記録を1秒近く縮める世界新記録。
新きわめびとの誕生です!いや〜会場を包み込むオリンピックさながらの高揚感。
改めて申し上げますがこれは四足走行四足走行です!いや〜。
人は皆誰もがきわめびとになれる。
皆さんは何をきわめますか?2014/12/05(金) 20:00〜20:45
NHK総合1・神戸
きわめびと[終]「片づけ」[字]

「片づけ」が原因で親子ゲンカが絶えないという家族の悩みに、片づけ指導を専門に行う“かたづけ士”が立ち上がる。はたして、家族に平和を取り戻すことはできるのか?!

詳細情報
番組内容
「片づけ」が原因で親子ゲンカが絶えないというある家族。その悩みに、片づけ指導を専門に行う“かたづけ士”が立ち上がる。家が散らかる本当の原因はいったい何なのか。そして、家族に平和を取り戻すことはできるのか?!「きわめびとに挑戦!」のコーナーでは、両手両足で走る“四足走行”の王者に、ある高校生が対決を挑む。はたして、新きわめびとは誕生するのか?!
出演者
【出演】中村玉緒,三船美佳,【司会】三宅裕司,一柳亜矢子

ジャンル :
バラエティ – トークバラエティ
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:20513(0x5021)

カテゴリー: 未分類 | 投稿日: | 投稿者: