シリーズ世界遺産100「モンゴル書道〜モンゴル〜」 2014.11.19


(テーマ音楽)書道家が一気に書いたのは社会主義化によって一度は捨て去られたモンゴル文字です。
モンゴルの首都ウランバートル。
モンゴル書道の第一人者バトバヤルさんが書いているのはモンゴル文字です。
縦書きですが左から右に書いていきます。
文字は表音文字で母音や子音など33文字あります。
「ウランバートル」と書くとこのようになります。
文字をつなげて書くのがモンゴル文字の特徴。
バトバヤルさんはモンゴル文字を絵画のように書き芸術の域に高めました。
ヒマラヤ山脈を越えて渡ってくるアネハヅルの姿はモンゴルに春を告げる風物詩です。
モンゴル民族独自の文字を書き表す造形芸術が高く評価されモンゴル書道は2013年無形文化遺産に登録されました。
紀元前9世紀ごろからメソポタミアなどで使われていた文字を起源とするモンゴル文字。
現存する最古の史料は13世紀に建てられたチンギスハンの業績などを記した碑文です。
モンゴル文字は長い間公用文字として使用されてきました。
しかし1941年社会主義化を進めるモンゴルは当時ソビエト連邦が使っていたキリル文字に替える事を決定。
モンゴル文字は捨て去られてしまいました。
実は1951年生まれのバトバヤルさんは学校ではキリル文字しか学ばずモンゴル文字を見た事がありませんでした。
モンゴル文字に関心を持つきっかけとなったのは祖父が書いた書を偶然見つけた事でした。
それはモンゴル文字で書いたモンゴル帝国の歴史でした。
以来バトバヤルさんは独学でモンゴル文字の勉強を始めその魅力のとりこになっていきました。
1989年から社会主義諸国が崩壊していく中モンゴルでも民族意識が高まり翌年モンゴル文字の復活を閣議決定しました。
子どもたちには自国の文字で読み書きできるようになってもらいたい。
そう願うバトバヤルさんは学校に出向いてモンゴル文字を教えています。
一度途切れた文化を復活させる事の難しさを身をもって知ったバトバヤルさん。
モンゴル文字を教える事で次の世代に民族の誇りを伝えようとしています。
2014/11/19(水) 22:45〜22:50
NHK総合1・神戸
シリーズ世界遺産100「モンゴル書道〜モンゴル〜」[字]

「民族の文字を取り戻す」▽無形文化遺産▽母音や子音など33文字で構成されるモンゴル文字を書くモンゴル書道。一時は廃れてしまったが、民族意識の高まりで復活した。

詳細情報
番組内容
母音や子音など33文字で構成されるモンゴル文字を書くモンゴル書道。春を意味する単語を、春を告げる鶴の姿に似せて書くなど絵画のような芸術性が特徴だ。1941年、社会主義化を進めていたモンゴルは、ソビエト連邦が使っていたキリル文字を使うことを決定。以来、モンゴル書道も途絶えてしまった。しかし、1990年、社会主義諸国が崩壊していく中でモンゴル文字が復活。モンゴル書道は学校などでも盛んに教えられている。
出演者
【語り】松平定知

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境

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