橘:宇宙生物を撃退したのち活動を停止した巨大ロボットはその動力源や操縦方法すら一切が不明。
各国政府は早々に調査を打ち切ったが再び訪れるであろう地球の危機に備え独自に調査と研究を続ける私の目の前にどこにでもいるような8人の少女たちが現れた
(一同)ロボサンロボサン動いてください!
ロボットが動いた原因を探りお弁当を片手に試行錯誤する少女たち
みんなのみたいにかわいくないし。
あっかわいい!おばあちゃん…。
そんななかで少女たちが導き出した結論は…
ひょっとしてロボサンには心があるんじゃないのかな?
ロボットには心があるということだった
(アコ姉)ちょっとトモちー。
何やってるのこれ!こんなに散らかして。
(ちーちゃん)酒屋さんでダンボールいっぱいもらったから…。
(トモ)2人で等身大ロボサンを作ろうと思って。
2人はホントに女子中学生なの?今年はみんなでクリスマスパーティーここでやろうって話になったじゃん。
そしたらなんかもういてもたってもいられなくなってなんか作ろうってなって。
それは別にいいけどさ。
散らかしたらちゃんと片づけなきゃダメでしょ。
お菓子食べたらやろうと思ってたよ。
今やりなさい!えぇ〜!?
(マリー)なんかアコ姉こそお母さんみたいじゃない?この前わかったでしょ?ロボサンには心がある。
ロボサンはいつも私たちを見てるんだよ。
なんか宗教みたいなこと言い出したよ。
こんなだらしないことやってたらロボサンに嫌われちゃうよ。
そうなったらパイロット失格だよ。
わかったよ。
わかったらさっさと片づける!ほら!はい。
はい。
(マリー)アコ姉なんかいつにも増してピリピリしてない?
(芹澤)いや〜今日学校でいろいろあってさ。
えっ何?アコちゃんさ部活でキャプテンやってんのね。
あれ?でもアコ姉女バスで補欠じゃなかったっけ?そうそうなのに自分から立候補してさ。
(芹澤)だからいろいろと支障があるわけ。
だからレギュラーの間ではアコちゃんキャプテンは名誉キャプテン的な。
もはや象徴的な存在になってて。
実質の精神的支柱になっている別の非公式キャプテンがいるわけ。
ああ〜もうそれは超めんどくさいね。
でしょ?でもさそれが今日アコちゃん本人にバレちゃってさ。
うわぁ…そうなんだ。
ほら手が動いてないよ。
そのうっぷんをここにぶつけるんだ。
ロボサンを怒らせたらへそ取られるよ!妖怪じゃないんだから。
でも私たちって結構ロボサンに好かれてるよね。
動かせた率高いし。
動かせた率?そう!ほらみんないつもここにいるわけじゃないじゃん。
どっちかっていうと3〜4人しかいないことのほうが多いじゃん。
まあそうだね。
でもわりと私たちがいるときはよく動くもんね。
7割がた動いてるよね。
うん。
そんなこと言ったら私がいるときなんてほとんどいつも動いてるよ。
そうだっけ?当たり前じゃん!この前おもいっきしスルーされてたじゃん。
この前のは狙いすぎたからあれだっただけだよ。
基本的にはガンガン動いてるから。
本当に?動いてるって!あれでしょ?換気扇みたいのがギュンギュンギュンギュン回ってすぐ止まっちゃうやつでしょ。
え?え?動くってあれのこと言ってんじゃないの?いやそれはむしろ動かないほうにカウントされるよね。
だよね…。
まああれは違うよね…。
もうちょっと動くのかな…。
ついこの間とかすごかったじゃん。
そういえばあのときもアコ姉外出てたっけ?もしかしてアコ姉いるときほとんどロボサン動いてない?え?ちょっと意味が…わからないかな。
うわぁ〜。
(ノック)
(ちーちゃん)アコ姉!ねぇアコ姉!
(アコ姉)私はパイロット失格だよ!いいかげん出てきなよ!
(アコ姉)私にはここにいる資格なんてないんだよ!だったら普通出て行くんじゃ…。
ひっ!ほっといてよ。
私にはここがお似合いなんだよ。
私らみたいなもんにはねこんなもんで十分コックピットですわ。
誰なんだよ?そんなの気にすることないじゃん。
ロボサンが動かないのってそんなのたまたまでしょ。
ロボサンには心があるんですよ。
だったらたまたまなんかじゃないんだよ。
露骨に選り好みしてんだよ!私は私はロボサンにも嫌われてんだよ!にも?世界なんて滅べばいいんだ。
ガチでパイロット失格じゃん。
ねぇ「にも」って何なの?アコちゃんさ同じクラスに好きな男の子がいたらしくてさ。
うん。
その男の子から今日呼び出されてラブレタ−渡されたんだって。
でもそれがアコちゃんあてのラブレターじゃなくてさ。
よくある悲しいやつだ。
アコちゃんじゃなくて同じ女子バスケ部のキャプテンに渡してください。
っていう…。
外部的にもそっちがキャプテンっていう認識なんだ。
それで全部バレちゃったんだよね。
逆によくここまでバレずにやってこれたね。
(アコ姉)マサル君!ほらみんなアコ姉のこと励まそうよ。
元気出してアコ姉。
明日はきっといいことあるよ。
根拠は?根拠?なんで明日いいことがあるってわかるの?えっとそれはあの…。
まさか何か仕掛けてるの?私をドッキリか何かにハメようとしてるんでしょ?明日また何かいい思いをさせて幸せの絶頂から不幸のどん底に叩き落とされた顔を見て大笑いしようとしてるんでしょ!好きにすればいい。
どうせ私は哀れな道化師だよ!重症だなぁ。
そんな…そんなわけないじゃん!だって私アコ姉の言ったこととかやったことで一度も笑ったことないし。
それにアコ姉のためにわざわざ時間をかけてまで準備したりしないよ!ちー。
(アコ姉)ちくしょう!アコ姉私は笑ったよおもしろかったよ。
アコ姉が好きな人からラブレタ−渡してくださいって言われた話超おもしろかったよ。
(アコ姉)殺せ私を殺せ!マリーちゃん!あのねアコ姉…。
まわりがどう思ってるとか関係ないんじゃないかな?たとえ形式上の書面上のことだとしても正式なキャプテンはアコ姉なんだから。
でもほらえっと…。
(マリー)何が言いたいかっていうと…。
え〜と…。
いちばん大切なのは…。
待って待って待って!ちゃんとあるから今出すから!は?中からガムテープでふさがれた。
そっちが補欠なのがいけないんじゃん!やめてマリーちゃん!困ったね。
(スーさん)ねぇねぇ工藤ちゃん大丈夫?
(工藤ちゃん)何?普通だよ。
全然大丈夫だよ。
スーさんと工藤ちゃんだ。
(スーさん)でもなんか様子が変っていうか…。
(工藤ちゃん)そんなことないって。
工藤ちゃん何かあった?ううん別に。
何でもないの。
どうしよう私どうしよう…。
(芹澤)何かあったの?
(アコ姉)現世にはもう期待しない!え〜っ!?そっちこそどうした?こっちはどうにもなりそうにもないし。
それより工藤ちゃんどうしたの?私にも話してくれないんだよね。
あんまりスーさんだけに打ち明けるイメージもないよ。
えっそうでもないよ。
工藤ちゃんよかったら私話聞くよ。
いいの気にしないで。
こんな話されてもみんな迷惑なだけだから。
ず〜っとあんな感じなんだよね。
(ちーちゃん)なんか悩んでる人たくさんいるね。
あっいいこと思いついた!え?工藤ちゃんの悩みをアコちゃんに相談すればいいんだよ。
あっ開いた!やっぱりだ絶対いける。
どういうこと?ほらアコちゃんさなんかすっごい先輩ヅラしたがるじゃない?頼んでもないのにやたらと世話を焼きたがるっていうか。
ねぇねぇちー。
今そこ絶対開かないようにしといて。
うん。
とにかく人の悩みが大好物だからさ。
そういう妖怪みたいなもんだからさ。
アコちゃんだったらちょっとやそっとの話全然迷惑になんか感じないもん。
そしたら工藤ちゃんだって気兼ねなく話せるでしょ?あぁなるほどね。
アコちゃんも誰かが頼ってあげたりすれば自分も存在する価値があるって錯覚するんじゃないかな。
錯覚なんだ。
私せめてアコちゃんに錯覚させてあげたい!そう。
私に相談ごとね…。
こういうときはアコ姉かなって。
ちょ…そんなんで機嫌取ろうったってそうはいかないんだからね!そっかダメか〜!でも…。
それとこれと話は別。
悩んでる人がいたら相談に乗ってあげるのって人として当然のことだからね。
こっちオッケー!っていうことだからさ相談してみなよ。
でも本当にいいの?だってアコ姉だってなんかつらいことあったんでしょ?工藤ちゃんが相談することでアコちゃんが救われるんだよ。
そういうことなら。
よし行こう!あの…アコ姉。
こんなところからごめんね。
事情はだいたい聞いてる。
ちょっと2人っきりにしてもらえるかな?私みたいなどうしようもないなんの価値もない人間でもさ話聞くことぐらいはできるから。
(アコ姉)工藤ちゃんはひとりじゃないから。
うん。
あの…前に5円玉のことあったでしょ?あった。
あのときも私たちを信頼して全部打ち明けてくれたよね。
嬉しかった。
実はあのそのときの縁結びの神社のご利益があったのかな?憧れの先輩とデートすることになったんだよね。
ん?あっ小林先輩っていってね…。
私男の子とデートするなんて初めてだからどうすればいいのかわからないっていうか。
あそうなんだ…。
こんな相談されても困るよね。
そそんなことないよ。
なんだか様子がおかしい!何かあったの?工藤ちゃんがアコ姉の前でノロケ話を…。
なんだって!?芹澤ちゃんワクワクしてない?
(アコ姉)ははは…話聞くって言ったじゃん。
遠慮しないで。
ホント?よかった!最初はねみんなで映画を観に行こうって話で私観たいのがあったんだけど…。
やめてあげて。
そしたらねたまたま先輩がそこへ通りかかって…。
メッチャしゃべんじゃん!俺工藤が言ってたの観たい。
俺も行く!とか言ってこれってどういう意味なのかな?あ…どうだろうね?アコ姉逃げて!そしてね勇気を出して行きたいですって言って先輩の顔見たらなんか真っ赤になってて。
いつもはあんなにかっこいいのになんかかわいくないですか?もうこれ相談でもなんでもないよ。
あとね…。
工藤ちゃんを止めないともうアコ姉限界だよ!誰かいい作戦ないの?
(橘)お前たちちょっといいか?別に2人で映画観に行くくらい好きじゃなくたってあるよね?えっ?だって観たい映画だったから観に行くってだけの話でしょ。
(ちーちゃん)まあ状況的に誘わざるを得ない流れになったんだろうね。
そうなのかな…。
工藤ちゃん都合のいいように考えすぎじゃない?たぶん顔が赤くなったのは風邪ひいて熱があっただけだよ!
(トモ)たぶん熱があったからもう誘ったことなんて覚えてないよ!たぶん待ち合わせ場所に行っても永久に誰も来ないよ。
そうなの?かわいいとかなんか上からの感じだったしさ。
なんか両思い前提で余裕見せてる感が鼻につくよね。
あぁ〜私ったらなんてことを!ちょっとやりすぎじゃない?恥ずかしい!アンタはとんでもなく恥知らずな女だよ!見ないで!私をそんな目で見ないで!おいで。
あ〜っ!工藤ちゃん!そっちへ行かないで!
(工藤ちゃん)世界なんか滅べばいいのに!
(アコ姉)心の友よ!しまった!工藤ちゃんがダークサイドに〜!ねぇちょっといい?おじさんあの子たちどうにかしてよ!私たち仲間でしょ!いやさっきすごい敵みたいなこと言ってたよ!工藤ちゃんかわいいよ。
(工藤ちゃん)やめて!もう私に関わらないで!
(アコ姉)そうだアイツらなんて無視しろ!工藤ちゃん絶対両思いだって。
余裕どんどん見せていいからさ。
(工藤ちゃん)私の存在を記憶から消してください!工藤ちゃん!先輩きっと風邪なんてひいてないよ!工藤ちゃんのことが好きだからかわいいかわいい小林先輩は頬を赤らめたんだよ!もう忘れてください!私のことも忘れないでください!いったい何の話なんだ!?あれ?そもそもこの話って何の話だっけ?アコちゃんがさ自分がいるときにロボサンが動かないってヘソ曲げちゃってさ自分はロボサンに嫌われてるだとかパイロット失格だとか…。
だってホントのことじゃん。
(工藤ちゃん)小林先輩!工藤ちゃんは何なんだよ?工藤ちゃんは自業自得?
(アコ姉)マサル君…。
ややこしいから重ねてくんなよ!はぁ…お前らに言われて私もいろいろデータを検証し直してみた。
ロボットに心がある。
確かにそうとでも考えなければ説明がつかないところが山ほどあるな。
そうなんだ。
やっぱりアコ姉はロボサンにも嫌われてるんだね。
ん?「にも」ってなんだよ?
(アコ姉)マサル君!うっせえ!いやでもさアコ姉はさいちばん最初のときちゃんと動かしてたよな?あのときはみんなもいたじゃん。
動かせた率ランキングには影響ない。
でもアコ姉が最下位なのは揺るがない。
(アコ姉)うっうっ…どうせ私は…。
イヤだなんか怖っ。
いやいや…そのランキングってさ全員分ちゃんと調べたのか?そこまではしてないけど。
そのくらいだよねって話はした。
そんなことより早くアコ姉のこと慰めてあげてよ。
大人でしょ?
(芹澤)あれ?吉田。
あぁ〜吉田ちょっと助けてよ!あのおじさん全然使えないんだよ!う〜!
(吉田)話聞いてたよアコ姉が出てくるように説得すればいいんだよね?さすが吉田!頼りになる。
確かにあのときは8人全員がいた。
お前ら全員がロボサンを動かしていた。
え?何の疑いもなくそう思っていた。
トモ:誰か足で踏んでたりしないよね?
(スーさん)机の下とかにあったりすんのかな?
(芹澤)いやいいからいいから。
工藤ちゃんはいいから。
(ちーちゃん)そうそう全然もういらないから。
(工藤ちゃん)ひょっとしてみんな知ってるの?
(アコ姉)知らない知らない!何のこと?
(マリー)あぁ〜もう!どうしよう!ほら受け取ってよ5円玉!アコ姉さぁ…。
吉田?もう大丈夫だから。
え?私がいなくなるから。
ロボサンを動かせないのは私だから。
えっと…何の話?2014/12/06(土) 00:52〜01:25
テレビ大阪1
甲殻不動戦記ロボサン #8「箱入り娘の恋」[字]
ドラマ初主演の私立恵比寿中学と日本の最先端VFX技術がコラボレート!未体験SFシチュエーションドラマ。8人の少女たちが巨大ロボットとともに地球を救う!?
詳細情報
出演者
【主演】私立恵比寿中学
(アコ姉…真山りか、スーさん…安本彩花、芹澤…廣田あいか、マリー…星名美怜、吉田…松野莉奈、ちーちゃん…柏木ひなた、トモ…小林歌穂、工藤ちゃん…中山莉子)
橘教授…甲本雅裕
ストーリー
ロボットのコックピット内、ちーちゃん(柏木ひなた)とトモ(小林歌穂)お手製のロボット風ダンボールハウスが置かれている。アコ姉(真山りか)は度重なるプライド喪失の仕打ちに自暴自棄となり、そのダンボールハウスに閉じこもってしまう。みんなで必死に励まそうとするも全てが裏目にでて卑屈さは増すばかり…。そんな中、悩ましげな表情で現れた工藤ちゃん(中山莉子)にアコ姉の自尊心回復のため相談を持ちかけるよう仕向けるが…
スタッフ
【脚本】土屋亮一(シベリア少女鉄道)、福田晶平、廣川祐樹/鈴木拓也(テレビ東京)
【監督】Yuki Saito
【VFXスーパーバイザー】野口光一(東映アニメーション)
【プロデューサー】祖父江里奈(テレビ東京)、加藤伸崇(S・D・P)、坪ノ内俊也(ビデオフォーカス)、大越大士
音楽
【オープニングテーマ曲】
私立恵比寿中学「ハイタテキ!」
(DefSTAR RECORDS)
【エンディングテーマ曲】
超特急「Star Gear」
(SDR)
関連情報
【公式ホームページ】
http://www.tv-tokyo.co.jp/robosan/
【公式Twitter】
@tx_robosan
https://twitter.com/tx_robosan
【公式LINEアカウント】
アカウント名:甲殻不動戦記 ロボサン
ID:robosan
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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