「NHK俳句」第3週の選者は櫂未知子さんです。
どうぞよろしくお願い致します。
よろしくお願い致します。
今日の兼題は「青写真」ですがこの「青写真」設計図のような意味ではなくて日光写真。
そうです。
いわゆる一般的には日光写真といわれているものなんですね。
ここに持ってきたものがあるんですがこれ持ち運び用のカバンなんですね。
かわいいですね。
かわいいでしょ。
きれいです。
これは高級品なんです。
ここに枠がありまして中に種紙があります。
そしてその下に印画紙を置いてあります。
右側がこれが…。
丹下左膳ですね。
右側が種紙。
左側がしばらく光に当てたあとに出来上がった青写真なんですね。
ぼんやりしてるところが何とも言えずいい味わいを出してるんですが。
これですね冬の季語に載っているんですけどもどうして冬の季語かお分かりになりますか?冬の日ざしがやわらかくて貴重だからでしょうかしらね。
そうですね。
やはり立冬を過ぎましてだんだん光が弱くなって寒くなっていく。
その中でその光のありがたさを味わえる季語なんじゃないかなと私は思うんですね。
冒頭の句は櫂さんの俳句ですが。
父が非常に好奇心旺盛な人だったので父親でもやはり少年男の子の一人であるという気持ちを込めて作りました。
覗きたがる。
どうしても覗きたい。
子どもよりも先にね。
ゲストをご紹介致します。
今日のゲストは針穴写真家の遠藤志岐子さんにお越し頂きました。
ようこそお越し下さいました。
よろしくお願いします。
遠藤さんお若いですけどもこの青写真で遊んだ事は?先ほどみたいな種紙は使った記憶はないんですが葉っぱを挟んで葉っぱを…。
種紙にして?…でやった記憶はあります。
その青写真と日光写真と針穴写真ですねこれは違うんですよね?どうなんでしょうか?針穴写真は本当にレンズのない普通の写真で。
針穴から光…。
そうですね。
日光写真はプリントするっていうイメージに近いかと思うんですね。
針穴写真なんですけれどもふだん私が使っているカメラ空き缶なんですけれども。
それが写真機になる訳ね?はい。
これがカメラになります。
中は単に真っ暗。
真っ黒なんですね。
塗られたんですね。
ここにすごい小さな0.3ミリぐらいの穴を開けた板をアルミの板なんですけれどもそれをつけています。
細い穴ですね。
待ち針で開けて作って。
大変ですね。
はい。
この中にこういうシート状のフィルムがありましてこれをこう…。
大きいフィルムですね。
そうですね。
4×5インチというサイズになります。
これ本当は暗室の中なんですけれども中に入れて蓋をしてシャッターも同じようにマグネットで。
おそろいですね。
シャッターでこうやって置いて時間は露出計で計るんですが計ってこう蓋を開けてその時間を待って写真を撮るというのが針穴写真になります。
作品を今日お持ち頂いたようですね。
この空き缶で撮られた写真。
まさにこれで撮った写真がこちらポジフィルムで撮ってる写真なんですけれども冬の海辺ですね。
海辺を撮っている写真になります。
こんなふうになるんですね。
どのぐらいこれは露出しているんですか?これはちょっと曇っていてもう夕暮れに近かったので1分半ほど開けていますね。
その1分半の間に雲が風に乗って海から岸辺の方に向かって流れてきているその動いてるところ。
それから人が立っていますけどこの人の呼吸したりとか身じろぎをしたりとかもしていますのでその辺りが動いていてでも砂浜はピシッと止まっているという。
一枚の中にいろんな要素が取り込まれている写真になってます。
普通の写真と違ってここがこう微妙な…。
微妙に湾曲しているのはこの缶が湾曲していてこの缶に沿って湾曲しているのでこの部分でカーブになりますね。
なので缶の形状を変えるとこのカーブもいろいろなカーブの写真を撮る事ができるのでうちの中は空き缶だらけです。
これいいんじゃないかあれいいんじゃないかって。
いいですね。
楽しそうですね。
今日はですね遠藤さんは中学生以来になるんですか?俳句作りにも挑戦して下さったという事なので。
してみました。
後ほどまたご披露下さい。
よろしくお願いします。
それでは櫂さんが選ばれました入選句ご紹介してまいります。
まず1番です。
普通は少年の句が多いんですがこの句は珍しく女の子しかもちょっと懐かしい昭和の頃の子どもの…。
おかっぱ頭。
私もおかっぱだったんですね。
櫂さんも。
遠藤さんはおかっぱは?私もおかっぱでした。
やっぱりそうですか。
おかっぱ同盟ですね。
「くつつけ合う」という感じがどれどれ早く見たいっていう感じが出ていてかわいい句だと思いますね。
今度は2番です。
「日差しがきらきらと」っていうのは割と当たり前な表現だと思うんですね。
しかしそこに「戦後の」という重い言葉を入れた事で非常に平和な今の幸せといいましょうかそれをうまく描いた句だなと思われます。
「青写真」をトップに持っていった入選句この句だけなんです。
そうなんですか。
子どもたちのまた穏やかな日々が戻ってきた。
そうですね。
今度は3番です。
この句遠藤さんだったらお気持ちよくお分かりになるんじゃないですか?分かりますね。
自分でも日光写真を撮ったりとかそれから針穴写真を撮ってる時とか「写れ写れ」って念じて。
念じても何か変わる訳ではないんですけれども念じずにはいられないっていう気持ちがすごいよく出てきて楽しい句だなと思いました。
祈りといいましょうかね。
祈りまではいかないんだけども何か少年が必死になって何かにかけている。
遊びなんだけど真剣。
その感じがよく出てると思いますね。
さっき「写れ写れ」とおっしゃいましたけどもあんな感じなんですかね。
そうですね。
今度は4番です。
初恋ってのはもう私は数十年か100年ぐらい前の話なんですが先ほどご覧になって分かると思うようにぼやっとしてるんですよねまず出来上がった青写真が。
そしてまた待たなきゃいけない。
まるで成就しない恋のような感じがこの句には込められているんじゃないかなと…。
「もどかしき」という。
絶対に結ばれないという感じが。
楽しい句だと思います。
「青写真」で「もどかしき」という言葉が出てくるとはちょっと想像しなかったですね。
まさか「初恋」なんて出てくると思いませんよね。
いかがですか?初恋のもやもやとしたどうなるか分からないもやもやっていうのが日光写真の出来上がってくる像とすごくよく結ばれてるような気がしますね。
今度は5番です。
近藤勇が種紙になっている例というのは実は探してみたんですけどなかったんですね。
ないけれども坂本龍馬はありましたのでもしかしたらこれもありうるかなと。
近藤勇って口が大きい事で有名なんでその大きな口もぶれているのかなと。
これなかなか気の利いたって言ったらおかしいですけども固有名詞がよく効いている句だと思われます。
今度は6番です。
この句はランドセルをうまく描いてますね。
「遠近」という古い言葉と「ランドセル」とのつながり方が非常にうまい。
それでやっぱりもどかしいんでしょうかね?そうですね。
新しい例えば種紙を買ってきて早く試そうって言って友達とランドセルを放り出すようなそういう雰囲気も感じられたような気がします。
宿題もやらないで。
縁側にパッとランドセルをこうね…。
待ち切れぬ気持ちね。
そうですよね。
今度は7番です。
路地を描いた青写真の句はほかにもあったんですけどもこの「陽光を取り合ふ」というのが非常に面白くてこれも深刻な奪い合いではなくてやはり光を追ってる感じというのがあると思うんですよね。
自分で日光写真やる時もやってる最中にどんどん光が動いていくのでその場所その場所に向かって動かしていくっていう行為をよくするのでそういう意味ではすごくそれを路地でやるというところが面白いなと思いました。
混み合っている路地つまりスペースがあんまりない訳ですよね。
そこをうまく描いた作品だなと思われますね。
今度は8番です。
先生「マドンナ」っていうのがいきなり出てきてちょっと混乱してしまったんですけれども種紙に「マドンナ」はちょっとさすがにないと思うんですけどこれはどういった情景なんでしょうね?これは「青写真」にとんでる辺りが面白い句なんですがある男の子たちがいて一生懸命青写真を作った訳ですよ。
それを見せびらかそうとしている時に教室で一番人気の女の子は一顧だにしないという。
あ〜なるほど。
すごくかわいそうな…。
さっきの初恋の句じゃありませんけどもね。
見向きもされない成就しないというね。
本当は見てほしいのは教室で知らんぷりしてる一番かわいい女の子。
だけど周りに男子同士で見せ合ったりとかっていうそういう情景って事なんですね。
決して実らぬ初恋の続きみたいなものでございますね。
そうなんですね。
今度は9番です。
お日様の光日光陽光という句はたくさんあったんですが太陽お日様と自分が二人ぽっちっていうのはほかに例がなかったんですね。
寂しいような温かなような何か何とも言えぬ憂愁を帯びた句だなと思ったんですね。
珍しいですこの季語では。
遠藤さんもどうですか?二人ぽっちだななんて思ったり。
あります。
例えばさっきの海の写真とかでも撮ってる最中に本当に周りに誰もいなくて一人で長い時間立ってる間っていうのはそういう感じになる事がありますね。
缶カメラと二人って感じですね。
そうですね。
以上が入選句でした。
では特選三句をご紹介する前に「俳人のことば」をご覧下さい。
太陽に暈がかかっていたって事が私のこの句のきっかけになったんですね。
私の仕事をしている軒先から松がすぐそばにある。
その松へ掛けて女郎蜘蛛がよく巣を作るんです。
そして餌の来るのを待ってる姿っていうのはやはり命のあるものだっていう感じがしますよ。
生きているものだなって。
これは句を作ったそのまんまです。
そのままの句でねいろいろと句を作っているうちにある時自然とふっとこう何か自分の頭の中に飛び込んできたような感じがするんです。
「雁渡し」という季語に強く私引かれてましたから雁を北から渡してくる風っていうふうな印象があると同じ風にも風情が生まれますね。
ふっとこの句の生まれる雰囲気になったんじゃないかなと。
それでは特選句です。
まず第三席はどちらでしょう?川崎完治さんの句です。
二席の句です。
山内彰さんの句です。
一席はどちらでしょう?西順子さんの作品です。
ほかの句が大体自分の気持ちを描いた句が多かったんです。
その中でこれはランドセルというものをうまく置いて子どもたちの存在を感じさせる非常に優れた句で感情を込める言葉が全然入ってないところがいいんです。
情景がちゃんと思い浮かびますよね。
すばらしい句だと思います。
以上が今週の特選でした。
ご紹介しました入選句とそのほかの佳作の作品はこちらの「NHK俳句」テキストに掲載されます。
俳句作りのためになる情報も参考になさって下さい。
それでは続きまして…入選までのあと一歩を教えて頂きます。
今日は3つに切れてしまっている句の例をちょっと見てみたいと思うんですが。
切れについて。
こちらの句です。
気持ちはとってもよく伝わる作品だと思うんです。
待ちきれないし覗いてみたい。
ただし「待ちきれぬ」で一旦切れております。
「覗ひてみたし」でもう一度切れております。
となると3つの部分になってしまっているという事になるんですね。
そこで真ん中の「覗ひてみたし」の部分をちょっと変えてみます。
こういうふうにするとつるつるとうまくつながる訳ですね。
一旦上で「待ちきれぬ」で切れているところはそのままになっていますしうまくこれで形がよくなると思われます。
ただもう一つ…。
実は。
あるんですね。
「覗ひて」はもともと覗くという動詞。
それが「覗きて」になり更に口語調になりまして「覗いて」となる。
こういう時には「ひ」ではなく…。
「い」でいいんですね。
「い」でいいんですね。
「ひ」と書きたくなる気持ちも分かるんですけどね。
お気持ちはよく分かるんですが普通に「い」でいいという事です。
ここを気を付けて頂きたいなと思います。
やっぱり3つに切れない方がいいというのはリズムとかそういうの関係する訳ですか?1か所あればいいんです切れというのは。
2度切れてしまうとぶつぶつハサミで切ったみたいになっちゃいますので気を付けて頂きたいと思いますね。
どうぞ参考になさって下さい。
それでは続きましては櫂さんの年間のテーマ「日本の季語遺産」で今日はこちらの「青写真」。
日光写真ですね。
子どもさんの遊びというもの遊びの季語ってたくさんありますよね。
例えば「しゃぼん玉」「風船」冬になったら家の中で行う「あや取り」あと新年だったら「かるた」とかいろいろあるんですがこの季語とってもユニークなんです実は。
待ってるだけだから。
なるほど。
じっと待ってなきゃいけないっていうのはなかなかつらいんじゃないかな。
子どもにとってね。
昭和20年代から30年代にはやっていたものでありまして私いろいろコレクションしているんですが。
種紙のこれはコレクションの一つ。
この脈絡のなさがすばらしいんです。
ヒーローがいたりいきなりロケットや飛行機が出てきたり何か面白いのありますよね。
遠藤さん見て下さい。
左下の方のいきなり「りょう」って書いてあるのはあれは猟師さんなんですかね?鉄砲持ってる山の猟師さんですよね。
右太衛門とかがある横にいきなり「りょう」。
「りょう」という意味不明なね。
ハサミで切って使うからバラバラのテーマでよかったんじゃないかなと思われますね。
当時人気あるいは関心のあるものなんでしょうが俳句にもあるんですよね。
ご紹介頂けますか?とてもいい句があります。
「ラララ」っていうと…。
もう「アトム」。
歌っちゃいますね。
歌っちゃいますよね。
一度聞いたら忘れられない句なんですがこの句はですね何て言うのかな?私と小川軽舟さんは1つしか違わないんですね。
ほぼ同世代でありまして「鉄腕アトム」のアニメーションの方ですがアニメーションの方を見て育った世代なんですよ。
やっぱり科学に夢を持てた。
これからどんどん世の中よくなっていくんだと。
月面着陸が行われた…。
アポロのね。
それを多分テレビでご覧になってると思うんですね。
同じ世代いろいろな事世の中みんなよくなっていくと思い込めた時代信じられた時代の子どもたちの気持ちというのがよく込められているんじゃないかなとこの句からは思われるんですね。
「ラララ」ですからね。
「ラララ」。
「ラララ」は忘れませんね。
さあ今度は遠藤さんが本当に久しぶりに俳句を作って下さった訳なんですが。
中学の授業以来で。
ご紹介頂けますか?これはどういうお気持ちで作られたんですか?「日光写真」がまず季語だというのに最初伺った時にちょっとびっくりしまして更にそれが冬の季語という事で太陽をイメージするものだったので夏なのかなと思っていたら冬だという事で。
ただ「歳時記」を見てその季語を調べると「日だまりのような」というところがあったのでなるほどなと思ったんですね。
冬空の澄み渡った広い青空それに冷たい空気があって広々とした所で写真を撮ってる最中にその冷たい空気に心まで冷えていく。
その冷えた心を日光写真の日だまりを求める事によって冷えきらないように何かつなぎ止めるようなそういうイメージをして作ってみました。
そこになんと…。
写真もお持ち頂きましたね。
その時のこういう感じ。
何かすてき。
先ほどのヒーローの種紙のように自分で針穴写真で撮ったモノクロのフィルムを使って日光写真にしています。
冷たい冬空の広い湖で青空と…ちょっと薄曇りだったんですけども青空の所でつなぎ止める舟とを合わせて作ってみました。
すごく幻想的ですよね。
すてきですよねこの青がね。
こちらのオリジナルのさっきの種紙とはえらい違いで。
是非ご自分でもこのペーパーを作ると楽しめると思います。
いいですね。
私も作りたいですね。
ムラムラと作りたくなってきちゃう。
でも今回俳句を作られてご自身の針穴写真と何か似てるわねとさっきおっしゃってましたよね。
やはり季節を感じたりその時の空気を感じたりいろんな事を感じていって句を作るそれから写真を作るって…。
針穴写真は切り取るのではなくて時間を流し込むイメージなのでやはりその時に感じたものとかが入っていくようなそういうイメージがあるのでそれと俳句を作るっていう作業が非常に似てるなって感じました。
これからもいいきっかけを頂いたと思って作り続けていきたいと勉強したいと思います。
出会ったものを形にするという点では写真も俳句も似てますよね。
そうですね。
何に出会うか分からないっていうのもね。
そうですね。
非常に面白い事をなさってるなと思いますので是非とも俳句も…。
是非続けたいと思っておりますのでどうぞよろしくお願いします。
これを機会にね。
そうですよね。
さあここで皆さんからの投稿のご案内をさせて頂きます。
そして今日も櫂さんが「雪兎」作って下さいました。
もちろん作ってまいりました。
南天の赤い目と…。
かわいい。
今日葉っぱはツートーンのものにしてみましたがややいびつなところが。
これはどんなふうに作られたんですか?これはかき氷器で一生懸命雪を作りましてそれを固めましてしばらくフリーザーで待っててもらうという形に致しました。
ぷっくらとした雪兎ですけど。
まことに単純な形をしてますがこの単純さと愛らしさを生かした作品をお寄せ頂きたいなと思います。
遠藤さん東京のご出身ですけど雪兎はいかがですか?雪だるましか自分では作った事はないんですけれども家の近所の塀に雪だるまが大中小と並べてあった風景をすごく覚えてまして今回見た時にすぐ思い出しましたね。
記憶の底からよみがえってくる3つ並んでてかわいかったのを思い出します。
このお尻のかわいさといい…。
そうですね。
皆さんも是非どしどしお寄せ頂きたいと思います。
お待ちしています。
今日はどうもありがとうございました。
櫂先生また次回もどうぞよろしくお願い致します。
よろしくお願い致します。
失礼致します。
それでは今日はこの辺で失礼致します。
ごめんください。
2014/11/19(水) 15:00〜15:25
NHKEテレ1大阪
NHK俳句 題「青写真」[字]
選者は櫂未知子さん。今回の題は「青写真」昭和の子どもたちの遊びで、種紙を感光紙の上に置き日光にあてて絵を浮かびあがらせるもの。ゲストは針穴写真家の遠藤志岐子さん
詳細情報
番組内容
選者は櫂未知子さん。今回の題は「青写真」昭和の子どもたちの遊びで、種紙を感光紙の上に置き日光にあてて絵を浮かびあがらせるもの。ゲストは、やはり日光の力で写真を撮る針穴写真家の遠藤志岐子さん。【司会】桜井洋子アナウンサー
出演者
【出演】遠藤志岐子,櫂未知子,【司会】桜井洋子
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 文学・文芸
趣味/教育 – 生涯教育・資格
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