ニュース 2014.12.24


4時25分になりました。
この時間は第3次安倍内閣の閣僚人事についてお伝えしていきます。
安倍総理大臣は、きょう午後開かれた衆参両院の本会議で、第97代の総理大臣に選出されたのを受けて、総理大臣官邸に組閣本部を設け、第3次安倍内閣の組閣人事を行い、江渡防衛大臣に代わる新しい防衛大臣に、中谷元防衛長官を起用する一方、ほかの閣僚を再任することにしています。
先の衆議院選挙を受けて、第188特別国会がきょう召集され、午後、衆議院本会議で総理大臣指名選挙が行われました。
その結果、安倍総理大臣が328票、民主党の岡田代表代行が73票、維新の党の江田代表が41票、共産党の志位委員長が18票、次世代の党の平沼党首が3票、社民党の吉田党首が2票などで、安倍総理大臣が、自民党や公明党などの支持を受けて、過半数を獲得し、総理大臣に指名されました。
また参議院本会議で行われた総理大臣指名選挙でも、安倍総理大臣が135票、民主党の岡田代表代行が61票、維新の党の江田代表が11票、共産党の志位委員長が11票、次世代の党の平沼党首が6票、社民党の吉田党首が4票などで、安倍総理大臣が第97代の総理大臣に選出されました。
安倍総理大臣は午後4時過ぎから、総理大臣官邸で、連立を組む公明党の山口代表と党首会談を行ったうえで、組閣本部を設け、組閣人事を進めているものと見られます。
組閣人事で安倍総理大臣は、江渡防衛大臣に代わる新しい防衛大臣に、集団的自衛権の行使容認を巡る与党協議のメンバーとして、与党合意の実現に尽力した中谷元防衛長官を起用する意向を固めています。
一方、ほかの閣僚については、安倍政権の経済政策、アベノミクスなどを推進していくために、継続性を重視し、再任することにしていて、このあと、菅官房長官が閣僚名簿を発表することにしています。
安倍総理大臣は組閣を終えたあと、皇居で行われる親任式と閣僚の認証式を経て、今夜、第3次安倍内閣を発足させます。
そして午後9時過ぎから記者会見を行って、閣僚人事のねらいや、今後の政権運営などについて、みずからの考えを明らかにすることにしています。
この時間は、政治部官邸クラブの原キャップと共にお伝えしていきます。
お願いします。
よろしくお願いします。
現在、官邸ではいわゆる呼び込み、新しく内閣の閣僚となった人たちが続々とこの官邸に入っています。
ここまでに麻生副総理をはじめ、石破地方創生担当大臣や、岸田外務大臣などの姿を確認することができました。
そして4時半をメドに、ここで菅官房長官が記者会見を行って、閣僚名簿を発表すると見られます。
原さん、今回、閣僚と役員、大半を再任することになりました。
その理由はなんでしょうか。
やはり安倍内閣の最重要課題、経済再生に向けて、政策を迅速に取りまとめ、実行していくためには、継続性が大事だということで、大半を再任するということになったと思います。
安倍総理大臣は、先の衆議院選挙で、アベノミクスを推進して、企業収益を改善し、来年、再来年と賃上げを実現することで経済の好循環を実現して、同時に財政再建も取り組んでいくと訴えました。
政府は今月27日に、円安対策や地方創生などを目的とした、新たな経済対策、それに地方創生の今後5年間の施策の方向性を示す総合戦略などを閣議決定することにしているんです。
今、官邸には新たに防衛大臣に就任する見通しの中谷元防衛庁長官が入ってきました。
この中谷さんが防衛大臣になるということになりますが、原さん、この中谷さんになる、その理由についてはいかがですか?
安倍総理大臣としては、当初、すべての閣僚を再任して、来年の通常国会に臨みたい考えだったんです。
しかし、先の臨時国会で、江渡防衛大臣を巡っては、政治資金を巡る問題で、野党側から厳しく追及されました。
江渡大臣は、こうしたことなどを踏まえて、今後の安全保障法制への影響など、審議などに影響を与えたくないとして、再任を固辞する考えを伝えたんです。
安倍総理大臣は数度、江渡大臣の意向を確認したわけなんですけれども、江渡大臣の意向は固いと見て、中谷さんの起用を固めたものと見られます。
中谷さんは、防衛庁長官も経験しておりまして、集団的自衛権の議論にも精通しています。
さらに与党の集団的自衛権の閣議決定を巡る協議にも参加していまして、安全保障法制の整備、通常国会で本格化するわけなんですけれども、そこで迅速にきちんと対応できるという考えがあったのだと思います。
中谷元防衛庁長官が官邸に入ってきました。
記者会見、菅官房長官が閣僚名簿を発表する会見ですが、4時間半ごろ始まるとされていますが、現段階では始まっていません。
始まりしだい、お伝えしていきます。
原さん、それでは、この安倍政権のこれから向き合う課題について、こちらの図を使って見ていこうと思うんですけれども、原さんの話の中にもあった、やはりその経済再生、アベノミクス、こちらがやはり最重要ということで。
そうですね。
やはり経済の再生、デフレからの脱却、これが安倍総理大臣が先の衆議院選挙で訴えた最重要課題です。
安倍総理大臣はアベノミクスの推進、この道しかないという形で訴えてきまして、賃上げを実現し、さらに地方創生、地方の活性化ですね、地方自治体の活性化を進めていく考えを示しました。
政府は今月27日に新たな経済対策と地方創生の総合戦略、先ほどもお伝えしましたけれども、閣議決定することにしています。
これが事実上、第3次安倍内閣発足後の経済再生に向けた第1弾の施策となります。
その次に、この安全保障法制の整備、これは集団的自衛権の行使容認を含む法整備のことを指します。
政府・与党は、来年春に統一地方選挙がありますので、そのあとぐらいに、法案の全体像および法案を国会に提出して、成立を目指す方針にしています。
これ以外に、普天間基地の移設計画、TPP・環太平洋パートナーシップ協定など、あと原発ですね、ここにはありませんが、エネルギー政策、原発の再稼働、これらは世論が割れる問題です。
こうした課題についても、安倍総理大臣は衆議院選挙の公約に掲げていましたので、これからも進めていく姿勢を示しています。
ただ、いずれにつきましても、国内でも反対論が根強くある問題だけに、実行するうえでは難しい対応を迫られる場合もあるかもしれません。
今、官邸では高市総務大臣が入っていく様子が確認できましたけれども、現在も閣僚の、いわゆる呼び込みが続いています。
こちらは、総理大臣官邸の記者会見場です。
報道陣が集まり始めていますので、もうすぐ菅官房長官が、閣僚名簿を発表するものと見られます。
第97代の内閣総理大臣に指名された安倍総理大臣。
第3次安倍内閣の閣僚名簿が、もうすぐ発表されます。
この中では、大半が再任となる見通しですが、江渡防衛大臣に代えて、中谷元防衛庁長官が、新たに防衛大臣に就任する見通しとなっています。
この閣僚名簿の発表は、始まりしだい、お伝えします。
原さん、この安倍総理大臣が、まもなく内閣の閣僚名簿を発表することになるわけなんですけれども、これまでの話の中にも出てきていますが、今後の政治日程という面から見ると、どういったところが焦点、ポイントになってきますでしょうか。
失礼しました、今、菅官房長官が入ってきました。
これから閣僚名簿を発表します。
引き続き、私は内閣官房長官を担うことになりました。
併せて沖縄基地負担軽減担当をいたします。
よろしくお願いを申し上げます。
第3次安倍内閣の閣僚名簿を発表いたします。
防衛大臣、安全保障、法制担当、中谷元。
他の大臣、内閣官房副長官および法制局長官はすべて再任であります。
なおこの際、閣僚間で…の一部を見直しすることとなり、これまで有村内閣特命担当大臣が担当されていた消費者および食品安全については今後、山口内閣特命担当大臣にお願いすることとしたところであります。
名簿はこの後配付をいたします。
次に内閣総理大臣補佐官は全員、再任することになります。
今後の予定でありますけれども、皇居における親任式および認証式は、本日午後5時40分、総理の記者会見は午後9時10分、初閣議は午後9時…、それぞれ予定をいたしております。
以上であります。
ありがとうございました。
以上をもちまして、第3次安倍内閣閣僚名簿の発表を終了させていただきます。
ありがとうございました。
菅官房長官による記者会見でした。
原さん、中谷さんの就任ということが、いの一番で話があって、あと、担当の変更というのが一部ありましたけれども、どういった内容でしたか?
有村特命担当大臣が内閣府の特命担当大臣が、これまで消費者食品安全を担当していたんですけれども、これを同じく内閣府の山口大臣に担当替えということになりました。
有村大臣は規制改革など、ほかにもさまざまな課題、あと女性の活躍ですね、こうした課題も抱えていますので、一定程度、役割を分担したという形になろうかと思います。
さらには総理大臣補佐官も全員再任という形で、今回、江渡大臣のみが代わったということになりました。
中谷さんは、防衛大臣、それから安全保障法制の担当の大臣ということになりますね。
これは江渡大臣と同じ担当になります。
第3次安倍内閣の閣僚について、菅官房長官が会見を行いました。
それでは安倍政権のこれからの課題というところを見ていこうと思います。
安倍政権ですが、まずはどういったことが問われるということがいえますか?
まさに課題というのは、先ほどもちょっとお伝えしましたけれども、山積といえると思います。
まず内政では、経済の再生に向けて、企業の収益を改善し、来年春の賃金上げに向けた環境を整えることが問われることになります。
そのために、安倍総理大臣は法人税の実効税率を来年度から数年で20%まで引き上げたいという考えを示していまして、これから本格化します政府・与党の来年度の税制改正論議ですね、ここでどの程度の引き下げ幅が打ち出されるのかというのが焦点になります。
また、国と地方を合わせた借金の総額というのは、今1000兆円を超えているわけなんですけれども、財政再建というのは非常に重要な課題になります。
安倍総理大臣は、先の経済財政諮問会議で、財政再建の取り組みを遅らせないために、高齢化のために増え続ける社会保障費、この自然増分ですね、これについても聖域なく見直すように指示しました。
さらに成長戦略ですね、これは野党側から、衆議院選挙の際に踏み込み不足という指摘もあったわけなんですけれども、これも引き続き、規制改革などを通じて、推進していく方針なんです。
ただ、この中で、JA全中・全国農業組合中央会、農協のこの中央会制度の改革、これを巡っては、JA側、あるいはJAの支持を受ける与党の議員の中にも、慎重論があるんです。
こうした課題に対して、どこまで踏み込んだ改革ができるのか、安倍総理大臣の指導力、手腕が問われてくると思います。
そして外交面においても、課題というのがたくさんありますね。
そうですね。
安倍総理大臣、先の中国でのAPECで、中国の習近平国家主席との首脳会談が実現したわけなんですけれども、日本と中国、韓国、3か国の外相会談、これは年内に実現したい考えだったんですけれども、結局、実現していません。
中国、韓国との関係改善というのは、まず一つ、近隣外交では課題となります。
さらに安倍総理大臣が推進したい考えを持っています、日ロの平和条約交渉ですね。
これもウクライナ情勢の影響を受けまして、加速できる状況にはまだ至っていない状況なんです。
プーチン大統領は来年、適切な時期に日本を訪れたい考えを示していますので、それが実現できるのかどうか、これも問われます。
それと拉致被害者らの調査を含む北朝鮮との外交ですね。
これらはいずれも一筋縄では、なかなかいかない問題で、安倍総理大臣の手腕が問われることになります。
先ほどもお伝えしましたが、さらにTPPを巡る交渉ですね。
これと沖縄県のアメリカ軍普天間基地の移設計画、さらに原発再稼働もあるんですけれども、これは国内問題になるわけですが、いずれもこれ、国内に非常に慎重論、反対論が根強くあります。
こうした課題に対して、安倍総理大臣がどのように取り組んでいくのか今後、注目されます。
それでは第3次安倍内閣、その閣僚、顔ぶれを見ていきます。
副総理兼財務大臣には麻生太郎さんが再任されました。
衆議院福岡8区選出、当選12回で74歳。
自民党麻生派の会長です。
そして総務大臣には、高市早苗さんが再任されています。
衆議院奈良2区選出の当選7回で53歳。
無派閥で活動しています。
高市さんは、安倍総理大臣と初当選が同期で、政治信条も近いとされています。
法務大臣には、上川陽子さん、再任です。
衆議院静岡1区選出の当選5回でー61歳。
自民党の岸田派です。
ことし10月、辞任した松島みどりさんの後任の法務大臣に就任しました。
岸田文雄外務大臣、再任です。
衆議院広島1区選出、当選8回で57歳。
自民党岸田派の会長です。
文部科学大臣、そして東京オリンピック・パラリンピック担当大臣には、下村博文さんが再任されました。
衆議院東京11区選出の当選7回で60歳。
自民党町村派です。
厚生労働大臣には、塩崎恭久さんが再任されました。
衆議院愛媛1区選出の当選7回で64歳、無派閥です。
農林水産大臣には西川公也さんが再任されました。
衆議院比例代表北関東ブロック選出の当選6回で71歳。
自民党の二階派です。
経済産業大臣には宮沢洋一さんが再任されました。
参議院広島選挙区選出当選1回64歳。
自民党岸田派です。
国土交通大臣、太田昭宏さん、再任です。
公明党の元代表。
衆議院東京12区選出、当選7回で69歳です。
環境大臣には望月義夫さん、再任です。
静岡4区選出、当選7回67歳です。
そして新たに防衛大臣には、中谷元さんです。
衆議院高知1区選出、当選9回で57歳。
安全保障法制も担当します。
菅義偉官房長官、再任です。
神奈川2区選出当選7回で、66歳、無派閥です。
復興大臣には竹下亘さんが再任されました。
島根2区選出当選6回で68歳。
自民党額賀派です。
そして山谷えり子国家公安委員長兼拉致問題担当大臣、再任です。
参議院比例代表選出、当選2回で64歳です。
沖縄北方担当兼科学技術担当大臣、山口俊一さん、再任です。
消費者担当大臣も新たに兼務します。
そして、経済再生担当大臣、甘利明さんが再任です。
神奈川13区選出の当選11回で65歳。
無派閥です。
有村治子女性活躍担当兼行政改革担当大臣、再任です。
参議院比例代表選出の当選3回で44歳。
自民党大島派です。
そして地方創生担当大臣には、石破茂さんが再任されました。
鳥取1区選出の当選10回で57歳。
無派閥です。
以上、第3次安倍内閣の顔ぶれについてお伝えしました。
ここまで、安倍政権がこれから向き合う課題などについて見てきたんですが、当面の国会の焦点ということでいいますと、どういったことになりますか?
まず今月27日に決定する新たな経済対策ですね、これの裏付けとなる今年度補正予算案、それに今後、編成作業が本格化する来年度予算案の成立が速やかに図れるかどうかということになります。
政府は来年初旬に補正予算案を閣議決定したうえで中旬に来年度予算案を閣議決定する方針です。
そして、来月下旬に通常国会を召集することにしているんですけれども、これを踏まえて、安倍総理大臣はこれらの予算案を早期に…させて、経済の再生、それに地方創生の実現に結び付けていきたい考えなんですね。
また先ほどからお話に出てきました、集団的自衛権の行使容認に向けた法整備、これも来年の通常国会の焦点となります。
政府・与党は春の統一地方選挙が終わったあとに、法案を国会に提出して、成立を目指す方針で、今後、政府・与党内での法案化に向けた作業が本格化する見通しです。
一方、シーレーン・海上交通路の機雷の掃海作業などを巡って、この集団的自衛権を巡っては、政府・自民党と公明党との間に温度差が指摘されていまして、こうした、場合によっては、今後、調整が難航することも予想されます。
それでは、今後の政治日程、改めて見ていこうと思います。
こちらになります。
先ほどもお伝えしましたが、政府は今月27日に、経済対策を閣議決定することにしています。
その後、30日に与党の税制改正大綱、これの取りまとめがある予定です。
1月の来年度予算案ですから、1月の中旬ごろに閣議決定をすることになっておりまして、なっています。
通常国会の前に安倍総理大臣、イスラエルなど中東諸国を歴訪する予定しておりまして、安倍総理大臣が帰国したあとに、1月の下旬に通常国会が召集する方向で、政府は調整を進めていくことになると思います。
一方、野党のほうで、民主党は党の再生に向けた代表選挙、これ党員やサポーターも参加する形で、来月7日に告示し、18日に投開票を行う日程で、行うことにしているんです。
代表選挙には、細野元幹事長が立候補する意向を表明しているほか、岡田代表代行、それに前原元外務大臣も近く立候補するかどうか判断するとしていまして、民主党内には、維新の党との合併も含め、野党再編を目指す意見もあるほか、民主党独自の再建を求める声もありまして、この代表選挙では、今後の党の在り方を含めた議論が交わされる見通しです。
そして、その後、来年春には統一地方選挙、そして9月には自民党の総裁の任期切れになりまして、総裁選挙が行われることになっています。
こうした政治日程をにらみながら、通常国会では、とりわけ安倍総理大臣が進める経済政策ですとか、財政運営を巡って、統一地方選挙の影響も考慮しながら、与野党は論戦を展開していくものになると思います。
政治部官邸クラブの原キャップに聞きました。
それでは先ほど行われた菅官房長官の会見の様子、ご覧ください。
引き続き、私は内閣官房長官を担うことになりました。
併せて沖縄基地負担軽減担当をいたします。
よろしくお願いを申し上げます。
第3次安倍内閣の閣僚名簿を発表いたします。
防衛大臣安全保障法制担当、中谷元。
他の大臣、内閣官房副長官、及び法制局長官はすべて再任であります。
なおこの際、閣僚間で幹部の一部を見直しをすることとし、これまで有村内閣特命担当大臣が担当されていた消費者および食品安全については、今後、山口内閣特命担当大臣にお願いすることとしたところであります。
名簿はこの後、配布をいたします。
次に、内閣総理大臣補佐官は、全員再任することになります。
この後の予定でありますけれども、宮中における新任式、及び認証式は本日午後5時40分、総理の記者会見は午後9時10分、初閣議は午後9時35分、それぞ2014/12/24(水) 16:25〜16:50
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