(古川)おはようございます。
今年ももう12月。
皆さん体調管理はいかがですか?番組では5回にわたって「不整脈」についてお送りしています。
今週のテーマは「不整脈の非薬物治療カテーテルアブレーション」です。
教えてくださるのは…。
不整脈の発作を根本的に直す治療法っていうのはないんでしょうか?これまで薬物治療などで症状を抑えていた不整脈を根本から治療する方法としてカテーテルアブレーションという治療法があります。
それを使えば不整脈のどんなタイプのものでも抑えられるんですか?すべての不整脈が適応となる治療法ではありません。
突然に心拍が異常に速く打ってしまう発作性頻拍症とかバラバラの不規則な脈になる心房細動これは脳梗塞の原因にもなるんですけどそういった頻脈性不整脈に対する治療法なんです。
どんな治療をするんですか?
(松井先生)まずですね心臓はですね電気信号が筋肉に伝わって動いているんです。
正常の電気はこの右上の発電所…洞結節というとこから電気が起こるんですけれど不整脈はこれ以外の異常な信号がどこかから発生して不整脈を起こしたりあるいは電気信号がぐるぐるぐるぐる旋回するといったことで起こるんですね。
でそこでこういう細い管を…これ治療用のカテーテルなんですけれども太ももの付け根の血管から心臓の方にず〜っと持っていってあげて異常な電気信号を出している場所を焼いてしまうそれがカテーテルアブレーションです。
そのカテーテルアブレーションの治療の様子を見せていただきました。
(松井先生)はい。
じゃあペーシングします。
(松井先生)はい。
じゃあいきます。
大丈夫ですね?はい。
はいはい。
(松井先生)
(松井先生)患者さんによっては少し違うんですけど…。
カテーテルアブレーションをすることで治癒率っていうんですかね…成功率っていうのはどれぐらいなんですか?はい不整脈の種類によっては違うんですけれどもだいたい1回の治療で…。
ところが心房細動…これは脳梗塞の原因になるんですけれどもこれに関しては少し難しくて1回の治療で7割ですね。
2回治療を受けていただければ9割は治ります。
でもどこの病院でも受けられるという治療ではないんでしょうね。
はいカテーテルアブレーションはレントゲンの透視画像と必要な場合には3Dマッピングシステムという装置を使い非常に精密なカテーテル操作とともに心臓の中で記録する特殊な心腔内心電図という心電図の解析を行いながら焼き切る部位を決定するといった特別な技術を要する治療法なのでどこの病院でも受けられるというわけではありません。
しかしここ数年でかなり普及してきています。
「ご自身の不整脈について正しく知る」。
不整脈すべてが危険を伴う病気だとただ怖がるだけでは不安にさいなまれる毎日を送ることになります。
不整脈の治療は薬物治療以外にもカテーテルアブレーションやペースメーカーなどの治療法があり日々進歩しています。
むやみに怖がらず危険なものは侮らずご自身の不整脈のタイプをよく知りきちんと対策をとれば無用の心配はいりません。
来週は新しいシリーズ「上部消化管」について大阪府立成人病センターの飯石先生にお話しいただきます。
より詳しい情報が詰まった番組ホームページもぜひご覧ください。
2014/12/06(土) 05:35〜05:45
MBS毎日放送
医のココロ[字]
「不整脈の非薬物療法」▽日ごろ気になっている疾患について、地域医療に接している先生が登場。正しい知識をわかりやすくお伝えします。
詳細情報
番組内容
■不整脈
年齢を重ねれば誰もが見つかる不整脈
不整脈とはどんな病気なの?自覚症状はあるの?など
不整脈のギモンを分かり易く紹介します。
出演者
【専門家】
松井由美恵(大阪府済生会泉尾病院 部長)
【アシスタント】
古川圭子(MBSアナウンサー)
ジャンル :
情報/ワイドショー – 健康・医療
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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