家族ゲーム #05 2014.12.24


た。
思いがけないクリスマスプレゼントに旅行客は笑顔で空港を旅立っていきました。
(吉本)「家庭教師記録」「生徒名沼田茂之」「担当して52日が経過した」「中間テストこそ158人中135位だったが先日行われた学力テストでは78位まで上昇した」「その要因はひとえに真野さくらの存在だろう」「成績優秀の彼女に認められたい一心で実った結果といえる」「今週から塾にも一緒に通うようになった」「今後は茂之に新たな試練を用意しつついよいよ家族崩壊のシナリオに着手する」
(一茂)まさか100番切っちゃうなんてねえ。
(吉本)「茂之の両親沼田一茂と佳代子は息子の成績に大変満足しているようだ」
(一茂)先生約束のボーナス。
(吉本)ありがとうございます。
次のボーナスも弾まないとな。
(佳代子)お父さんったら。
「その一方で夫婦円満を装っている2人の間には修復困難の溝が生じている」「原因は一茂の同僚浅海舞香との浮気だ」
(京香)《また来たの》「その現場写真を目撃した佳代子は一茂と完全に距離を置くようになった」先食べようかな。
言われてないので今日は用意してませんよ。
いや言われてないっていってもさ…。
(佳代子)あっお風呂のお湯ならさっき洗濯に使いました。
ハハハハ。
「息子が成人になるまで離婚はとどまっているが…」
(一茂)あれ?ビールは?「一茂の家事を徐々に放棄するようになった」「修復の兆しはなく一茂のストレスはじりじりとたまっていくことだろう」「また佳代子はネット株に没頭し始めた」この間教えてくださった銘柄こんなに伸びてます。
う〜ん伸びましたねえ。
「彼女からの信頼は日に日に厚くなっている」「そして最後に長男沼田慎一」
(一茂)30番にも入ってないじゃないか。
茂之は確実に順位を上げてるっていうのに。
お前も吉本先生にお願いした…。
(慎一)だから必要ないって言ってんだろ!
(一茂)何だその口の利き方は。
「優等生を演じていた彼も余裕がなくなってきた」「最近は『吉本荒野を訴える会』というサイトの管理人であるマキという人物と頻繁に会っているようだ」
(真希)こんなに狭かったんだ。
ここに私の家があったの。
連れてくるのあなたが初めて。
(真希)私が留学している間にね父も母も弟もみんな吉本荒野に殺された。
吉本はどうやってご家族を追い込んだんですか?
(真希)投資話を持ち掛けて多額の借金を背負わせたの。
事業の拡大とかバカな話に乗って。
本来ならねそんな話に引っ掛かるような親じゃなかったんだけど吉本のことをすごく信頼してたから。
吉本の目的はお金でも地位でも怨恨でもない。
ただ他人の家族を壊すことが楽しいの。
《俺がお前たち家族を崩壊させるかそれともお前たちが持ちこたえるか》《これはゲームだよ》・
(ドアの開く音)聞いたよ〜。
1学期の成績良くなかったんだって?あの勉強の邪魔なんで出てってもらっていいですか?俺に当たんないでよ〜。
誰のせいだと思ってんだよ。
あんたがいなければ俺は何も悩まずに東大を目指してたんだよ。
いいじゃないの。
悩みあってこその若者だよ。
「彼はまだ気付いていない」
(メールの着信音)誰?「沼田慎一は家族がつくりだしたモンスターだ」
(さくら)私沼田君のことが好き。
(茂之)僕だって真野さんのことが…。
(さくら)でも同じくらい園田のことも好きなの。
えっ?
(さくら)来て。
彼も同じ気持ちでいてくれたの。
えっ?えっ?えっ?だって僕たち付き合ってるんだよね?うん友達としてね。
友達…。
それでねホントに勝手なんだけど今度の模試で得点が高かった方を恋人として付き合いたいの。
はっ?あっバカな考えだってことは分かってる。
でもこうでないと決められないの。
ちょちょちょちょっ…。
そんなの「はいそうですか」って引き受けられるわけないでしょ。
だよね。
(園田)俺はそれでもいい。
えっ?
(さくら)無理だったらいいの。
それなら彼と付き合うから。
ちょっと待った!分かったよやるよ。
模試で勝てばいいんでしょ!という展開になりまして。
何だそれ。
そんな女こっちから願い下げだ!何やってるんですか。
ってわけにもいかなさそうだな〜。
一緒にいてホントに楽しかったから。
じゃあ勝つしかなさそうだな。
勝てますかね?ソノちゃんって頭いいの?クラスで5番ぐらい。
ハハハハハ。
100%勝てねえじゃん。
どうしてそういうこと言うんですか!こっちは真剣なんですよ!お〜ごめんごめん。
おっちょっ…。
どうですか!はっ?「絶対に…」えっ?勝つ!汚いねえ。
そこは「いいねえ」でしょう!ごめん。
(一茂)ちょっといい?浮気の件が落ち着いたと思ったらさ急に態度が変わっちゃって。
前より何か冷たくなったっていうか…。
ご存じないんで…。
シッ!何これ!?知らない方が意外ですよ。
結構出回ってますよこれ。
嘘!?どこで?お母さんの友達とか。
えっ?何で?誰がやったのよ。
(佳代子)先生。
あっもうお帰りですか?ええ。
じゃあ僕はこれで。
うんご苦労さん。
失礼します。
(佳代子)お疲れさまでした。
どうも。
出回ってる?
(慎一)どういうことですか?
(ため息)隠すつもりはなかったの。
ならどうして最初に言ってくれなかったんです?言ったら信用してくれた?しないよね。
だから時機を見て打ち明けるつもりだったの。
でも…。
あなたを傷つけてしまったことに変わりはないよね。
ホントにごめんなさい。
説明してもらえませんか?偶然だったの。
それまで家族の自殺から避けるようにして生きてきた。
でも…。
《家族面談で自分の教育を受ける価値があるか確かめるってどうかしてるだろ》
(勝野)《そんなに有名な家庭教師なんですか?》《吉本荒野。
東大合格率100%》
(真希)その名前を聞いてあいつがまた他の家族を不幸にしてるんだって確信したの。
それで居ても立ってもいられなくなって。
《困ります。
あの…》《あの僕一緒に払いますよ》《いや…》
(一茂)《君は…》《やっと会えました》
(慎一)父に近づいてどうするつもりだったんです?吉本は恐ろしいほど人の心を操れる。
だから吉本よりも先にお父さんの信頼を勝ち得たかった。
あいつに依存しないよう呼び掛けるために。
(慎一)それだけじゃないですよね?吉本の弱みをつかんで家族を自殺まで追い込んだ真相を自白させたかった。
証拠があれば罪に問うことは難しくても家庭教師を辞めさせる材料になるはずだから。
それがあなたの復讐。
好きでもない相手にこんなことまでして。
真相をつかむためなら何でもする。
それでうちが崩壊しても関係ないってわけだ。
協力するって話はなかったことにしてください。
あなたが守りたいのは家族?それとも自分?もちろん…。
家族ですよ。
・はいラスト!こっから!
(生徒)おっ…。
(生徒)えっ?えっ?えっ?
(生徒たち)嘘!
(生徒)うわ〜!
(生徒)おい水原。
(生徒)お前やったじゃねえかよ。
(生徒)1位だよ1位。
つうかよ沼田のやつ明らかに練習不足だろ。
(生徒)すげえよマジで。
(生徒)いいタイムいいタイム。
(高津)ナイスラン。
負けたのは仕方ないよ。
久しぶりだったし。
すぐに調子も取り戻せるって。
何?同情?
(高津)あっいや…。
何でお前なんかに慰められなきゃいけねえんだよ。
空気も読めねえ補欠なんかいらねえんだよ。
(シャッター音)
(飛鳥)ちょっとやめなよ。
高津君慎一のこと思って…。
そう思うんなら俺の前から消えてくれ。
(飛鳥)慎一。
最近変だよ。
何かずっといらいらしててさ。
前はあんなふうに人に当たったりしなかったじゃん。
ねえ!俺はもともとこんなやつだよ。
誰も気付かなかっただけで。
(シャッター音)話があるんだ。
(佳代子)私はありませんけど。
あの…あの画像メールは違うんだよ。
「関係を終わりにする」って言ったら向こうがいきなり…。
何にも聞きたくありません。
そんなこと言うなよ。
誤解なんだって。
あっもしもし京香さん?ごめんなさいねこんな時間に。
この前見せてくれた主人のメールの件で主人が誤解を解きたいらしいの。
代わるわね。
あっもしもし。
ええ誤解なんですよ。
何かすいません。
いや実はあのメールを出したのは私でして。
うちの会社のプログラマーが悪ふざけであの偽画像作ったんです。
それがあんまり面白かったんで妻に送ろうと思ったら何かの手違いでいろんな人に送信されちゃって。
はい。
ホントにお騒がせしてすいませんでした。
じゃあおやすみなさい。
嘘がお上手ですね。
(一茂)しょうがないだろ。
もう解決できる問題だと思ってませんから。
信じてくれよ。
ホントに誤解なんだよ。
俺は…。
(慎一のせきばらい)塾はどうした?
(慎一)休んだ。
(一茂)具合でも悪いのか?俺のことはいいからさ続ければ?言い訳。
この家族という存在実に煩わしい。
なぜなら親の教育やしつけが人格形成に大きな影響を及ぼすにもかかわらずその親を自分で選ぶことができないからだ。
つまり人は生まれながらにして平等じゃないともいえる。
例えば家庭を顧みない父親だった場合普段子供と接していないせいで表面的な解決しか見いだせない。
だからそれがどうして正しいのか悪いのかという根源を教えられない。
ただ褒めてただ叱る。
また愛情の注ぎ方を誤った母親の場合はどうか。
肉体的にも精神的にも子供が傷つくようなことは一切やらせない触れさせない。
全て事前に回避して子供のときに経験させておくべきことをさせずに育てていく。
本当の痛みも悲しみも苦しみも恥をかくことさえ知らずに育った子供はどうなってしまうのか。

(生徒)おいお前何しに来てんだよ。
来るなっつっただろうが。
(生徒)ふざけんのもいいかげんにしような。
(生徒)調子乗んじゃねえぞ。
(生徒)罰として坊主なお前。
(生徒)ああいいそれ。
(生徒)はさみねえか?はさみ。
(慎一)ねえねえねえねえねえ。
これ使う?な〜んてね。
他人の感情を推し量ることができない想像力の乏しい大人になっていく。
(シャッター音)その結果責任を放棄しても構わない現実から逃れても構わない他人を傷つけても構わない。
そんな自分本位に生きるモンスターになる。
あっ。
(園田)あしただな模試。
うん。
(園田)俺に勝てると思ってんの?難しいとは思う。
でも負けたくない。

(さくら)沼田と園田がねあしたの模試で私を懸けて勝負すんの。
えっ?模試の結果がいい方と付き合うって言っちゃった。
嘘。
じゃあどっちかと付き合う…。
(さくら)そんなわけないじゃん。
遊びだよ遊び。
だってつまんないでしょ?こんくらいの余興がないと勉強なんかできないよ。
(生徒・さくらの笑い声)
(さくら)お昼何食べる?
(一同)・「こう書いて」・「こう書いてこう書くの」
(京香)はい!
(3人)・「吉本の『よ』の字はどう書くの?」はい!・「こう書いてこう書いて」・「こう書くの」
(歓声・拍手)
(3人)・「吉本の『し』の字はどう書くの?」はい!
(紗枝)お邪魔してます!・「こう書くの」ホウ!えっ…。
おかえりなさい。
どうしたの?怖い顔して。
(紗枝)そろそろ帰りましょうか。
ねっ?
(佳代子)あっもうちょっと飲んでいらしてくださいよ。
またね。
(京香)お邪魔しました。

(ドアの閉まる音)どういうことだ?
(慎一)茂之の激励会。
彼女に振られたんだって。
バカらしい。
(一茂)正直に言えよ。
俺への当て付けだろ?何のこと?とぼけるのか…。
もういい。
よくないでしょう。
ちゃんと話し合ったらどうです?君に何が…。
目をそらしていても何の解決にもなりませんよ。
フフフ。
せっかく仕込んだネタだったんで。
君ねえ…。
いや〜びっくりしましたよ。
茂之君の激励会だというのに誰も彼に声を掛けようとしない。
誰も彼が泣き腫らした目に気付いていない。
抱えているものがあるなら吐き出したらどうです?もっと本音でぶつかり合えばいいでしょう。
わだかまりを残したまま前になんて進めませんよ。
(一茂)もっともらしい意見だがそんな簡単にはいかないよ。
こっちもただ年を重ねて生きてるわけじゃないんでね。
先生。
授業あしたにしてもらってもいいですか?別にいいけど。
ちょっと用を思い出したので。
いってきます。

(ドアの閉まる音)いいねえ。
(園田)何だよ。
あしたの模試俺受けるから。
模試でいい点取って…。
こっちから彼女を振ってやる。
こうでもしなきゃ前に進めないから。
お前変わったな。
そうかな。
だったら俺が真野を振ってやる。
頑張ろうな。
んっ。
このメーカー絶対買いですよ。
まだ話題になってませんけど昨日発売された新商品がバカ売れみたいなんです。
じゃあ…。
あっそんな買うんですか?ハハ。
先生のおっしゃることに間違いありませんから。
いやそんなに信頼されても困るな〜。
あの…先生にご相談があるんですけど。
慎一のことで…。
何でしょう?おかえりなさい。
何やってんの?見て。
株でこんなに稼いじゃった。
《投資話を持ち掛けて多額の借金を背負わせたの》何株なんかに手出してんだよ。
友達に誘われたのよ。
でも先生が薦めてくださった株がすっごく上がって。
(真希)《吉本のことをすごく信頼してたから》先生のおかげではまっちゃった。
え〜僕のせいですか?お母さん素質あったんですよ。
どうです?本格的にやってみたら。
《ただ他人の家族を壊すのが楽しいの》僕教えますよ。
ああ…。
やめろ。
やめろ〜!
(佳代子)どうしたの?俺たち家族に近づくな。
嫌だなあ怖い顔して。
悩みがあるなら聞くよ。
そうよ。
私たちに相談できないことでも先生ならきっと力になってくださ…。
ふざけんなよ。
こいつを信用すると家族がめちゃくちゃになるんだよ!
(佳代子)めちゃくちゃにしてるのはあなたでしょ。
はっ?お母さん慎一君をあんまり責めないであげてください。
彼も色々疲れてるんですよ。
おっ。
慎一君のご相談というのは…。
いえ結構です。
誰?
(高津)高津だけど。
(慎一)何?僕死んだ方がいいのかなって。
はっ?何それ。
俺に止めてほしいわけ?
(高津)あっそんなんじゃなくて…。
だったら勝手に死ねよ。
そんな度胸もないくせに。
うっとうしいんだよ。
(慎一のため息)
(慎一)もしもし。
これから会えませんか?本当に信用してくれるの?吉本をあの家から追い出したいんです。
分かった。
早速だけど茂之君のことを教えて。
必ず吉本は何か裏で画策してるはずだから。
(さくら)すごい。
沼田君が勝つなんて。
じゃあ園田には悪いけど沼田君と…。
あの…。
(さくら)んっ?俺…。
真野さんのこと好きじゃないから。
えっ?遊びだよ遊び。
こんくらいの余興がないと勉強なんてできないでしょ。
だから真野さんとは付き合えない。
ごめん。
(茂之・園田の笑い声)見たかよあの顔。
思い出しただけでも笑えるよ。
(園田・茂之の笑い声)そんなにへこむなよ。
そっちだって。
俺は別に…。
(園田)これ。
ごめんな。
今日これから前島亜美のイベントがあるんだけど。
嘘。
何時から?5時。
もうすぐじゃん。
行く?おう。
はい。
ご苦労さま。
ありがとうございます。
君には損な役回りをさせちゃったねえ。
いえ楽しかったですよ。
引き受けてくれたのはお金のためじゃなくて茂之のため?あなたの言うとおりに動きましたけどホントにこんなことで沼田君を成邦館に合格させられるんですか?どうかな。
まっ一歩近づいたのは確かだけどねえ。
じゃあもし一緒に入学できたら全部バラします。
いいねえ。
そのときはさ君の方から告白してあげてよ。
どこまでついてくるつもりだ。
まさかあの子を買収していたとはねえ。
(慎一)ばっちり撮らせていただきました。
これ茂之が見たらまずいんでしょうね。
そこで話そっか。
(ため息)目的は?取引です。
このカメラを渡す代わりに3年前の心中事件の真相を教えてください。
あなたが受け持った生徒とその家族が自殺した事件です。
あなたが追い詰めたんでしょ?よく調べたねえ。
そのとおり。
俺が殺したんだよ。
投資話で莫大な借金を背負わせてねえ。
父親は工場を売却。
母親は風俗へ。
息子は学校を中退。
悲惨だよねえ。
で最後に青酸カリを差し出して自殺を強要した。
とでも言ってほしかったか。
そこにいるんだろう?浅海舞香。
いや…立花真希。
自白の証拠づくりとは精が出るねえ。
ヘヘヘヘ…。
私のことを知ってたの?当たり前だろ。
生徒の家庭環境は徹底的に調べる。
もちろん留学でいなかった姉のこともねえ。
本当に俺が家族を追い詰めたと思っているのか?
(真希)当たり前でしょ。
(笑い声)違うね。
君はこう思ってるはずだ。
家族を殺したのは自分かもしれない。
何言ってるの?そんなわけ…。
もともと君は親も手を焼く不良少女だった。
留学も君の希望じゃなくて強制だったんだろ。
でも君はその留学先でやっと自分の居場所を見つけた。
初めて友達ができて恋をしてホームステイ先の家族ともいい関係を築いて。
でもそんなときに親から連絡が来た。
借金で留学の費用が払えなくなったから帰ってこい。
君は激怒した。
自分を捨てたくせにやっと手に入れた幸せを取り上げるつもりなのかって。
だから君は親にこう言ったんだ。
「だったら死んでよ」「生命保険で返せば帰らなくて済むでしょ」「ねえ死んでよ」違う。
嘘…。
俺は君の親からそう聞いたよ。
結局一家は自殺を選んだ。
君の思惑どおり生命保険で借金は返済され君は留学を継続できた。
(拍手)これに両親の本音が録音されているよ。
君が沼田家を訪ねてきたときからこんなことになるんじゃないかと思ってね。
あらかじめ用意しておいたんだよ。
嘘。
そんなのあるわけない。
だったら家に帰って聞いてみたらいい。
お父さんとお母さんの悲しい肉声が聞けるよ。
真希さん。
そんなものあるわけないだろ。
これは預かっておくよ。
編集して妙なまねされたらたまったもんじゃないからねえ。
だったら何が真実なのよ。
あなたでしょ?あなたが殺したんでしょ?言いなさいよ。
あなたがみんなを自殺に追いやったんでしょ!?
(慎一)真希さん!他人のせいにするなよ。
お前がやったんだろ?ずっといなくなればいいって思ってたんだよなあ。
家族なんてどうでもいい。
自分だけよければそれでいいんだもんなあ。
お前が哀れんでいるのは家族じゃない。
家族を失って苦労を強いられた自分を哀れんでいるんだ。
化けの皮剥いでやるよ。
お前の醜い本性を暴いてやるよ。
(笑い声)
(慎一)やめろ。
彼女から手放せ。
あ〜。
(真希)痛い。
あっ…。
3年前の件は全て話した。
約束だろ。
カメラよこせ。
渡さない。
これであんたを首にする。
(ため息)
(真希のうめき声)何だよ。
来るなよ。
来るなよ!来るな!来んなよ!刺してみろよ。
はっ?刺せよ!
(うめき声)どうだ?人を刺した気分は。
放せ。
放せよ。
俺の血を見ろ!お前は人を傷つけたんだよ。
この腕が心臓だったらどうなる?このことが親に知られたらどうなる?学校に知られたらどうなる?警察に知られたらどうなる?お前は犯罪者だ。
想像できなかったか?できなかったんだよな〜。
お前みたいなやつがいるから俺が生まれたんだよ。
(慎一)ちょっ…。
震えるほどの屈辱を味わったことがあるか?痛みを知らないお前に俺が痛みを教えてやる。
恐怖を知らないお前に…。
俺が恐怖を味わわせてやる。
(うめき声)
(真希)やめて。
やめてよ!苦しみを知らないお前に…。
悲しみを知らないお前に…。
俺が…。
絶望を思い知らせてやる。
(慎一のうめき声)俺がお前を壊してやる。
やめろ〜!想像力だよ。
慎一君。

(真希)やっぱり…。
(真希)私が家族を追い詰めたんだ。
(真希)最低…。
分かるよ。
俺があなたでもきっと同じことしてたはずだから。
初めてだよこんな気持ち。
慎一!高津君が部室で首をつったって!先生が気付いて救急車を呼んだみたい。
今病院に搬送されたところ。
みんなこれから学校に集まって…。
「家庭教師記録」「生徒名沼田茂之」もっと笑えよ。
(園田)いやもっと笑ってみろよ。
「本当の友人を手に入れた茂之は学校生活も安定して受験に集中できることだろう」「しばらく経過を見守りつつここでもう1人新しい生徒を受け持つ」先生。
色々考えたんだけどねやっぱり慎一の家庭教師も引き受けてくれないかな。
「生徒の名は沼田慎一」
(佳代子)嘘。
何で?絶対上がる。
上がる。
上がる。
「全ては計画どおりだ」2014/12/24(水) 14:57〜15:53
関西テレビ1
家族ゲーム #05[再][字]

長男・慎一は沼田家が生み出したモンスターだ!吉本に家族を殺された立花真希と知り合った慎一は吉本が沼田家をも崩壊させようとしていることに気づくが・・・?

詳細情報
番組内容
 吉本荒野(櫻井翔)の教え子である沼田茂之(浦上晟周)の成績が著しく上がり始めた。勇気ある愛の告白が成功した真野さくら(有川結女)の存在も影響してか、勉強に積極性が出てきたせいだ。その一方で、兄の慎一(神木隆之介)は成績も下がり気味な上に、部活動も休みがちになっていた。実は、慎一は『吉本荒野を訴える会』なるサイトの管理者、浅海舞香=立花真希(忽那汐里)と頻繁に会っていた。
番組内容2
真希は自分の家族がどんな方法で吉本に追い込まれ、家族崩壊に至ったかを慎一に語る。借金苦による一家心中。それはまるで、今の沼田家を彷彿とさせる内容だった。ショックを隠せない慎一。まさに母・佳代子(鈴木保奈美)がその餌食となりかけていた。父・一茂(板尾創路)への愛情が一気に冷めた佳代子は、急激に株投資へとのめり込んでいた。
 そんな時、茂之はさくらに呼び出されて衝撃の告白を受ける。
番組内容3
さくらは幼馴染の園田満(松島海斗)のことも好きだと言う。さくらは自分ではどちらかに決められないので、次回の模試で成績が良かった方と恋人として付き合うのはどうかと提案する。園田はすでに承諾しており、茂之も勝負を受けるしかなかった。早速、茂之は事の成り行きを吉本に話し、「打倒、園田!」と燃える。
 一方、真希と共闘して吉本を攻略することにした慎一だったが、その行動は吉本に見透かされていた…。
出演者
櫻井翔 
神木隆之介 
忽那汐里 
浦上晟周 
北原里英
 ・ 
板尾創路 
鈴木保奈美
スタッフ
【原作】
本間洋平「家族ゲーム」(集英社文庫刊) 

【脚本】
武藤将吾 

【演出】
佐藤祐市 

【音楽】
本多俊之 

【制作】
フジテレビ 

【制作著作】
共同テレビ

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
ドラマ – その他

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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