(テーマ音楽)
(江守徹)霧に覆われ雨が降り続く熱帯の森。
しかし山の反対側には乾燥した森が広がっています。
中米コスタリカのグアナカステには湿った森と乾いた森がありここは乾いた森…。
なんと森の中にサボテンです随分乾燥しているんですねえ。
コスタリカ中央の高い山。
そこにカリブ海からの湿った空気がぶつかり雨となります。
そして空気は乾いて山を越えるんです。
カリブ海側には湿った森太平洋側には乾いた森ができるというわけです。
おおっ!?何かいます。
乾燥林といっても夏は緑に覆われています。
しかし冬になると北からも乾いた風が吹きつけて木はすっかり葉を落としてしまいます。
これは1980年代の写真ですが乾燥林はそれ以前から焼き払われ牧草地となっていました。
国も牧畜を奨励したため森はわずか2%にまで減ったのです。
その森がこうして復活しました国を挙げての再生が始まって40年。
森の緑は豊かになり動物たちも戻ってきました。
アグーチは木の実を食べ切れない時は土の中に埋めておきます。
するとその実から新しい芽が出てまた木が育ちます。
昆虫が大好きですが木の実も食べます。
グアナカステの森は動物の種類が多いのが特徴ですがそれはこの地にさまざまな異なった環境があるからです。
湿った森乾いた森高い山もあります。
ハナグマのフンに木の実が交じりここからも木が生えます。
動物たちも森を育てているんですねえ。
これはアカシアの木ですが随分大きなとげがついていますねえ。
実はこのとげがアリの巣になっているんです。
家を提供してもらった代わりにアリは葉を食べる毛虫を追い払います。
アリがアカシアを守っているというわけです。
森の中は地元の人から成る森林警備隊が常に見回っています。
この森にはお金を払うと入れます。
それが森を守る費用に充てられているんです。
大自然を楽しむエコツアー。
ここはその発祥の地といわれます。
立体的に森を楽しんでもらおうというアイデア。
地元の人が考えだしました。
ケーブルを張るだけなので森を傷つけることはありません。
人と動物の力で再生した熱帯の森。
森は今も生まれ広がり続けています。
2014/11/19(水) 04:15〜04:20
NHK総合1・神戸
シリーズ世界遺産100「グアナカステ保全地域〜コスタリカ〜」[字]
再生した命の森 ▽自然遺産 【語り】江守徹 【テーマ音楽】久石譲
詳細情報
番組内容
再生した命の森 ▽自然遺産 【語り】江守徹 【テーマ音楽】久石譲
出演者
【語り】江守徹
音楽
【テーマ音楽】久石譲
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
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音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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